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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ウェストハム大苦戦、セインツはクーマン監督の古巣対決…ヨーロッパリーグ出場組は本番モード!

プレミアリーグが好きで好きで仕方がないみなさんの心は、今時分はアジア、オセアニア、アメリカに飛んでいるのではないかと思われます。アクポムのハットトリック、ゴールとアシストを決めてくれたミルナーの活躍、シュナイデルランのゴールなどを見て、これはいい、プレミアリーグの開幕が楽しみだと、リラックスモードで盛り上がっているサポーターの方も多いでしょう。しかし、国外でのプレシーズンマッチを入れていないこのクラブのサポーターだけは、完全にエンジンがかかっています。地元で既に公式戦2試合を終えているのは、ヨーロッパリーグの予選を戦っているウェストハムです。

7月2日・9日に行われた1回戦は、アンドラのルシタンスを寄せ付けず、ホーム3-0、アウェイ0-1のトータル4-0で快勝。緒戦で2発を決めたディアフラ・サコが好調です。先週行われた2回戦の相手はマルタのビルキルカラで、プレミアリーグ勢がここには負けないだろうというチームだったのですが、本拠地アップトン・パークで大苦戦。シュートを1本しか打てなかったアウェイチームに対して期待の新戦力・パイェまで注ぎ込み、ようやくトムキンスが決勝ゴールを決めたのは90分でした。GKアドリアン、DFラインにはウィンストン・リード、トムキンス、クレスウェルなどおなじみのメンバーが揃い、ケヴィン・ノーラン、マーク・ノーブル、アマルフィタノ、サコなど主力を投入している彼らが23日のアウェイで敗退するイメージはありませんが、アドバンテージは1点しかないので油断は禁物です。3回戦の組み合わせは既に発表されており、ビリッチ新監督のチームが順当に勝てば、2回戦ファーストレグでスコットランドのインバネスに0-1とアウェイ勝利をおさめた、瀬戸貴幸が所属するルーマニアのアストラと当たることになるでしょう。

さて、そのヨーロッパリーグ予選3回戦からは、プレミアリーグ勢ではサウサンプトンが登場するのですが、クーマン監督のクジ運は微妙で、なかなかの難敵を引いてしまいました。7月30日に本拠地セント・メアリーズに迎えるのは、昨季エールディヴィジ5位のフィテッセです。クーマン監督の古巣対決となるこの一戦。10番を付けていたプロッペルがPSVを選び、昨季13ゴールでリーディングスコアラーだったベルトラン・トラオレをチェルシーが連れて帰ってくれたのは朗報ですが、それでも彼らは要注意です。昨季プレミアリーグで堅守を誇ったセインツならともかく、ナサニエル・クライン、アルデルヴァイレルト、シュナイデルランを抜かれた新チームが、同じように戦えるかどうかはわかりません。

後釜は、押さえています。シュナイデルランの穴を埋めるのは、フェイエノールト時代のクーマン監督をよく知るヨルディ・クラーシ。700万ポンド(約13億6000万円)で獲得した24歳のMFが、ワニャマと並んで中盤を仕切る役割をまかされるでしょう。ナサニエル・クラインが去った右SBには、リスボンから来たセドリク・ソアレスが入り、トゥエンテで右SBとCBをこなしていたクコ・マルティナは、ソアレス、吉田麻也やフォンテとポジションを争うことになります。負傷で長期離脱が確実となっているGKフレイザー・フォースターの留守は、南アフリカで開催された2010年のワールドカップを境に、いいシーズンを送れていないステケレンブルク。クラーシとセドリク・ソアレスはおもしろそうですが、全体的に前任者より小粒感があるのは否めません。

セインツは、7月頭からのプレシーズンマッチでいきなり3連敗。7月8日のライプツィヒには4-5で敗れ、11日にバレンシア、ザルツブルグと戦った45分マッチは、0-2、0-1といずれも完封されています。8日はステケレンブルク、セドリク・ソアレス、ファンミといった新戦力とギャラガー、リードなどの若手主体のメンバー。11日には6日に現地入りした吉田麻也をはじめ、フォンテ、グラツィアーノ・ペッレ、ワニャマ、マネが合流しましたが、主力は本調子とはほど遠い状態でした。

ところが18日、タディッチが戻り、吉田麻也がフル出場となったフローニンゲン戦は、プレミアリーグで上位を争っていた強いセインツが復活。開始早々の左CKをニア吉田麻也がヘッドで合わせてゴールを脅かしたのを合図に、吉田と同じ位置からのフォンテのヘッド、右サイドをタディッチとセドリク・ソアレスで崩して最後はマネ、交代出場だったグラツィアーノ・ペッレが裏に抜け出して右足フィニッシュと3-0で快勝しました。期待のクラーシの慣らし運転まできっちり終えたこの試合は、8-0で勝ってもおかしくなかった一方的な展開。エールディヴィジ8位のクラブに対する圧勝で、フィテッセ戦に向けて弾みがついたのではないかと思われます。今週行われるフェイエノールト戦などオランダ勢とのテストマッチを経て、新生セインツは本番を迎えることになります。

そうでした。ひとり、貴重な「新戦力」を紹介するのを忘れていました。もしかしたら、彼がセインツ最大のプラスアルファになるかもしれません。2014年4月5日のプレミアリーグ2013-14シーズン第33節、マンチェスター・シティ戦で右ヒザ前十字じん帯断裂という重傷を負い、ワールドカップ出場を断念したイングランド代表のアタッカー、ジェイ・ロドリゲス。4月に1年ぶりに練習復帰を果たした「ポチェッティーノ監督時代のエース」は、ライプツィヒ戦の後半から出場し、さっそく2ゴールを決めています。フィテッセ戦では、久しぶりに彼の躍動が観られるかもしれないと思うとワクワクしますね。まずは、緒戦のホーム必勝。吉田麻也にとっては初めてとなるヨーロッパリーグが始まります。本大会の出場チームに、サウサンプトンの名前が残っていることを期待しましょう。(ヨルディ・クラーシ 写真著作者/Robert Hertel)

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