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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ルーニー、雑音をはねのけるハットトリック!マンチェスター・ユナイテッドが圧勝でCL出場決定!

キャリックと並ぶのは、アンデル・エレーラ。デパイ、ヤヌザイ、マタにルーニーが最前線という顔ぶれは最近の定番ですが、シュナイデルランとシュヴァインシュタイガーのスタメン落ちは次節のプレミアリーグを見据えたターンオーバーでしょうか。ベンチのフェライニを「使わなければならない」展開にはしたくないものです。チャンピオンズリーグプレーオフ、セカンドレグ。往年の名GK、プロドーム監督率いるクラブ・ブルッヘと戦うマンチェスター・ユナイテッドは、これまでの4試合同様、慎重な入り方を見せています。私が望むのは2点。本大会出場を決めることと、キャプテンの初ゴールです。

4分、いきなりフリーのデ・スッタ―がボレー。アウェイチームは早い時間の失点は避けなければなりません。前からのプレスとハーフライン付近でのつぶしが効いている一方、長いパスで裏を狙われるシーンがあり、最終ラインはデ・スッターへの対応に苦慮しています。19分、さっそく待ち望んだ瞬間が訪れました。左サイドからドリブルで中にまわり込んだデパイが最前線へ完璧なスルーパス。エースは、GKの飛び出しをみて軽く浮かすだけでした。ウェイン・ルーニー、今季初ゴール!その表情からは、歓喜よりも安堵が感じられます。マンチェスター・ユナイテッドは本大会に確実に近づいています。28分、中盤からルーニーが出したロングパスにデパイが一瞬フリーになりかけるも、トラップが大きくなりプッシュできず。持ち過ぎが目立つヤヌザイを除けば、前の選手のコンビネーションは悪くありません。

34分、ルーク・ショーのインターセプトを受けてデ・ファーウと入れ替わったデパイがGKと1対1になりかかりますが、慎重に右隅を狙ったシュートはCBドゥアルテが戻ってブロック。ブルッヘの攻撃は単調なクロスが多く、ただベンテケに集めていた昨季の悪いときのアストン・ヴィラと似ています。40分、ルーニーの落としを思い切って狙ったデパイのシュートはGKがキャッチ。41分にはブルッヘが逆襲を仕掛け、中盤からのボールにブリントをかわしてフリーになったデ・スッターの一撃はロメロがセーブ。直後のCKは、デ・ファーウがニアで先に触るもののボールはポストの左に切れていきます。

マンチェスター・ユナイテッドは綻び始めた守備の連携を修正できず、43分にはブルッヘに決定機を与えてしまいます。ビクトル・バスケスのスルーパスに、オフサイドをかいくぐったディアビがどフリーでゴール前へ。これは決まりと思われたシーンは、GKを抜き去ろうとしたディアビがロメロに追いつかれてしまい、シュートを打てずに同点のチャンスを逃してしまいます。プレミアリーグでは見られない集中力のなさで追い込まれながら前半を終えたマン・ユナイテッドですが、それでもトータル4-1。残り45分を2失点以内で畳めば、ミッション達成です。

後半、ファン・ハール監督はヤヌザイを下げてシュヴァインシュタイガーを投入しますが、これが当たりでした。開始2分に右からルーニーが抜け出しかけるなど、敵陣でのパスカットからショートカウンターを仕掛けるマンチェスター・ユナイテッド。49分、2度めの歓喜は美しい連携でした。敵陣でボールを奪ったアウェイチームは、デパイが右のアンデル・エレーラを走らせると、エレーラはマークを外していた中央のルーニーへダイレクトのグラウンダ―。キャプテンは、この日2本めをインサイドで流し込むだけです。2-0、プレミアリーグは今季も4チームが本大会出場となることがほぼ決まりました。気落ちしたブルッヘを攻め立てるマン・ユナイテッドは、56分の組み立ても見事。シュヴァイニー、エレーラとつないだボールが中央のマタに入り、スルーパスが右のルーニーへ。久しぶりのハットトリックは、3発ともインサイドの軽快なシュートでした。直後にもマタのスルーパスにルーニーが抜け出すシーンがあり、1対1はGKがぎりぎりで触って何とかCK。この20分は、赤いユニフォームのフォーメーション練習のようなワンサイドです。

63分、背筋がゾクゾクする素晴らしいプレイが出ました。シュヴァイニーが、自陣から最終ラインの裏に一発で通すスルーパス!完全に抜けたエレーラが簡単に決めて4-0。猛攻は止まりません。ブルッヘのチャンスは、ヴァラケンの強烈なシュートがバーに当たったシーンぐらい。アシュリー・ヤングとチチャリートに出場機会を作ったファン・ハール監督は、静かにメモを取っています。80分、3対2のカウンターからルーニーが相手のハンドを誘い、PKキッカーをチチャリートに譲りますが、久々のマン・ユナイテッドでのゴールを意識したのかコーナーを狙い過ぎて失敗。チチャリートは88分にもアシュリー・ヤングの完璧なグラウンダーを打ち上げてしまい、結果を出すことはできませんでした。結局0-4、2試合トータル7-1で、マンチェスター・ユナイテッドがチャンピオンズリーグ本大会へのチケットを手に入れました。

最高です。今夜はとにかくルーニーです。そしてまた、後半のマタとエレーラが絶品でした。左右にデパイとエレーラ、トップ下にマタ、センターにシュナイデルランとキャリックあるいはシュヴァイニーという形がマン・ユナイテッドのベストフォーメーションではないでしょうか。2列めが全員、得点力もパスセンスもある布陣は、プレミアリーグのライバルクラブにとっては脅威でしょう。こんな攻撃ができるなら、なぜニューカッスル戦でやってくれなかったのかと思いました。

いやー、ほっとしました。チャンピオンズリーグに出られます。この調子で、次戦のスウォンジーには今季プレミアリーグ初の快勝といってほしいものです。素晴らしい!

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“ルーニー、雑音をはねのけるハットトリック!マンチェスター・ユナイテッドが圧勝でCL出場決定!” への3件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    ユナイテッド素晴らしかったですね!ルーニーは色々と言われてましたが、男は黙って結果を出す。これですね。今日のようなゲームが出来るとリーグ戦では脅威ですね。シュバイニーは今更ながらいい補強だと思います。まずはCL本戦出場おめでとうございます。今季のイングランド勢はCLにおいて相当な結果を求められているのでライバルチームですが期待しております。

  2. 汗かきスター より:

    更新お疲れ様です!
    ルーニー、もうワントップでは機能しないんでは無いかなど、色々言いましたがやってくれました^_^
    普通に泣いてました!安堵です。
    エレーラ、やっぱりいいですね!中盤の中でも、エレーラの動きは良かったです。
    途中から、相手がやる気を無くしてしまった様な所はありましたが、差し引いてもいい形が出来たんでは無いでしょうか?
    ヤヌザイは、あまり効果的とは感じなかったので、そろそろ先発から外して、エレーラを使うのか、一度FOOT!で、ベンさんが言っていたヤヌザイ右のマタトップ下で観てみたいですね!

  3. グローリーグローリー より:

    ヤヌザイの位置にエレーラが入ってオフェンスが生き返りましたね。今日のようなプレーを見せられたらファン・ハール監督もセカンドトップの選手をトップ下に置くという考えに固執するのをやめてくれるかもしれませんね。

    全て失ってから最短でのカムバック!あれだけ金使えば当たり前だろと他チームのサポーターの方には野次られそうですが、そんな声も吹き飛ばすくらいに本戦で暴れて欲しいですね!

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