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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ペジェグリーニ采配が当たったマンチェスター・シティ!アウェイ3発快勝で8強目前!

GKジョー・ハート、最終ラインにはサニャ、コンパニ、オタメンディ、クリシー。中盤にはフェルナンド、フェルナンジーニョ、ダヴィド・シルヴァ、ヤヤ・トゥレ、スターリングが入り、トップにはもちろん昨季プレミアリーグ得点王のアグエロ。チャンピオンズリーグのキエフ戦に臨むマンチェスター・シティには、まずまずのメンバーが揃いました。この試合のために、先週日曜日のチェルシーとのFAカップを若手6人起用で落としたペジェグリーニ監督は、ここで負けるわけにはいきません。来季のグアルディオラ監督就任が発表されてからというもの、プレミアリーグのレスター戦、トッテナム戦を連敗するなど1勝3敗と絶不調ですが、2ヵ月半ぶりの公式戦となるキエフに快勝して、いいムードでリヴァプールとのキャピタルワンカップ決勝を迎えたいところです。

4分、いきなりキエフのチャンス。ヤルモレンコが自ら蹴ったFKのクリアを拾って、右から強烈なシュートを放ちます。角度がなかった一撃はジョー・ハートが何とか上に弾きましたが、この10番は要注意です。キエフのサイドからの攻撃に手を焼くマン・シティは、12分にも自陣でのボールロストからピンチを招きます。デルリス・ゴンザレスに詰められたクリシーのバックパスが曖昧になり、コンパニがテオドルチクに裏を取られてしまったシーンは、フリーのシュートが左に外れて助かりました。これで目が覚めたのか、マンチェスター・シティはスターリングの仕掛けから押し返し、15分にはアウェイゴールを奪うことに成功しました。

ダヴィド・シルヴァのCKをファーにいたヤヤ・トゥレがヘッドで落とすと、狭いスペースに入り込んで見事なボレーを叩き込んだのはアグエロ!エンジンが温まったエースストライカーは、22分にフェルナンドが敵陣でボール奪取に成功すると、ペナルティエリアの右隅でマークを外してクロスにシュート。これはポストの外に切れてしまいましたが、ようやくマン・シティらしい攻撃の形が増えてきました。25分、スターリングの不用意なパスミスを拾ったテオドルチクのミドルは右に大きく外れます。キエフのレブロフ監督は、31分にガルマシュをミゲル・ヴェローゾにスイッチ。中央の低い位置に4番を置いた早い交代は、ミスから速攻を喰らうシーンが目立っていた中盤を締めようという意図でしょうか。マンチェスター・シティは、35分にもフェルナンジーニョのインターセプトからショートカウンター。ラストパスを受けたヤヤ・トゥレのシュートはGKポクロンスキが左に弾いて決定的な2点めを阻みました。

40分のマンチェスター・シティの2点めは、クリシーのロングボールを前線で受けたアグエロが、後ろから走り込んできたスターリングにヒールで落としたところで決まりでした。左サイドを抜け出して、巧みにDFの股間を通したスターリングのパスに、ファーからゴール前に入ったダヴィド・シルヴァは触るだけです。42分、フェルナンジーニョがまたも素晴らしいインターセプト。左でフリーになったアグエロが力んだシュートを右に外してしまいますが、今日は手数をかけない速攻が効果的です。フェルナンジーニョを右サイドに入れて高い位置からプレッシャーをかけ、ヤヤ・トゥレとダヴィド・シルヴァが中央から仕掛け、フェルナンドが後ろを締めるフォーメーションが見事にはまっています。ハーフタイムは0-2。セカンドハーフのマンチェスター・シティがこのギャップをキープできれば、初のベスト8に大きく近づきます。

レブロフ監督は、後半頭からテオドルチクをジュニオール・モレアスにチェンジしました。後がないキエフが前がかりになり、マンチェスター・シティはしっかり守ってカウンター狙い。アウェイチームの戦い方は、プレミアリーグではなかなか見られないオプションです。52分、やはりヤルモレンコは脅威です。クリシーを軽くかわして打った左足のシュートは、わずかに左にアウト。キエフの積極性は、58分に実を結びました。左のヴィダからのクロスのクリアをデルリス・ゴンザレスが思い切りよく右足で叩くと、ボールはオタメンディに当たって左隅にゴールイン。今季のチャンピオンリーグでクリーンシートがないマンチェスター・シティのリードは1点となり、勝負はわからなくなりました。

67分、右サイドで完全に空いたヤルモレンコは、ラストパスをミスしてジョー・ハートに捕られてしまいます。73分にフェルナンドがボールを奪われ、危険なカウンターをもらいそうになったシーンは、ヤヤ・トゥレが必死のスライディングでストップ。75分にフェルナンジーニョが右サイドのダヴィド・シルヴァを抜け出させ、直後に今度はダヴィド・シルヴァが右のフェルナンジーニョを走らせるチャンスがありましたが、グラウンダーのラストパスはいずれも味方が先に触れず、こぼれ球をプッシュしたアグエロはGKポクロンスキに止められてしまいます。

残り15分、攻守がめまぐるしく入れ替わるエキサイティングな展開が続きます。79分に右からのボールを直接打ったブヤルスキーの決定的な一撃は、ジョー・ハートがビッグセーブ。82分、スターリングが軽く浮かしたボールをゴール前3メートルからノーマークで頭に当てたヤヤ・トゥレは、首を振りすぎ、まさかのシュートミス。次の1点を巡る緊張感の高い争いに終止符を打ったのは、つい8分前に決定機を逃してしまった男でした。フェルナンジーニョをポストに使い、DFに囲まれながら軽く左足を振ったのはヤヤ・トゥレ!左隅に吸い込まれた彼らしいスーパーショットは、この試合の勝利だけでなく8強を決める一発でしょう。1-3、マンチェスター・シティのアウェイ勝利は、年明けの欧州戦線におけるプレミアリーグ勢の初勝利でもあります。

フェルナンジーニョを右サイドに出し、フェルナンドがアンカーの4-1-4-1と、ヤヤ・トゥレが下がった4-2-3-1を状況によって使い分けるペジェグリーニ采配を堪能させていただきました。前の選手が全員ゴールシーンに絡んだ快勝は、サポーターにとってはたまらない試合だったのではないでしょうか。ヘスス・ナバスやボニーが戻り、デルフまで間に合うかもしれない準々決勝を勝てば…いや、まだ気が早い話ですね。マンチェスター・シティが初のベスト8に限りなく近づいたゲームでした。サポーターのみなさん、おめでとうございます!

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“ペジェグリーニ采配が当たったマンチェスター・シティ!アウェイ3発快勝で8強目前!” への2件のフィードバック

  1. makoto より:

    なんとか勝ちましたがシティの守備は組織的ではなくかなりチャンスを作られてました
    バルサはもちろんユーベやバイエルンとはかなり差があるように感じます
    この調子でリーグ戦も勝てると良いですね

    ナスリはCL登録外で代わりにイヘアナチョが登録されています

    —–
    シティふぁんさん>
    守備面では、MFとDFの連携が必要ですね。ナスリ、そうでしたね。失礼しました。訂正させていただきました。

  2. シティズン より:

    キエフ相手だから良かったものの 決勝ラウンドレベルの試合ではなかったですね
    2得点した後の緩み方はおかしいですよ
    取り敢えず2ndlegは軽く突破して ベスト8でデブライネ含め怪我人の復帰でCLに相応しい試合をお願いします

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