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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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オスピナ神セーブ連発!ワンチャンスを活かしたアーセナルが、パリ相手に上々のドロー発進!

2016年9月13日。チャンピオンズリーグ2016-17シーズンがいよいよ始まります。悪天候のためマン・シティVSボルシアMGは中止。プレミアリーグ勢のトップを切って戦うのは、パルク・デ・プランスに乗り込んでパリ・サンジェルマンと戦うアーセナルです。エメリ新監督のパリからはイブラヒモヴィッチやダヴィド・ルイスが抜けており、エンジンがかかっていないチーム同士ですが、前シーズンからの継続性ではアーセナルが上でしょう。とはいえ、チアゴ・シウヴァ、マルキーニョス、マクスウェル、セルジュ・オーリエが並ぶ最終ラインは強固です。対するアーセナルは、GKオスピナ、DFはベジェリン、ムスタフィ、コシールニー、モンレアル。カソルラとコクランの2センターに、イオビ、エジル、チェンバレンの2列め。プレミアリーグの開幕当初は機能しなかったワントップのアレクシス・サンチェスは、結果を出すことができるでしょうか。リーグアンで2試合勝利なしの王者と、プレミアリーグで2連勝中のアウェイチームの対戦は、開始40秒、パリのいきなりのゴールで幕を開けました。

右から上がったオーリエの速いクロスをニアに走ったカバーニが頭で合わせると、ボールはきれいに左隅へ。マーカーのムスタフィは、オフサイドと判断したのか。レフェリーのジャッジはパリの先制でした。アーセナルは、落ち着かなければなりません。一進一退の展開ながら、ダイレクトパスとロングボールを使って攻めるパリの崩しのほうが効果的です。10分、ディ・マリアが左から絞って縦に出したラストパスに反応したのはラビオ。シュートはDFに当たりますが、アーセナル守備陣は裏を狙うボールへのケアが必要です。12分にはディ・マリアがCKを直接狙いますが、オスピナが指先で弾いて2点めを許しません。

14分に中央からこぼれ球を狙ったイオビのミドルが最初のまともなシュート。パリの速いチェックに押され、ガナーズは自分たちのペースに持ち込めません。21分のカソルラのCKは、コシールニーがコースを変えてアレクシス・サンチェスが左でフリーになるも、角度がなく再度CKをもらうのが精一杯。ピッチの脇では、ジルーがアップを急いでいます。中盤でのつぶし合いとなり、両者ともシュートが打てなくなりました。リードしているパリに、慌てて攻める理由はありません。

34分、ヴェラッティがカバーニを狙ったスルーパスは、モンレアルがカットした後の連携が悪く、オスピナがカバーニに抜かれてゴールはガラ空き。体制を崩したカバーニがシュートを外してくれて助かりました。42分にも、ディ・マリアがラインの背後に浮かしたボールでカバーニがオスピナの前に飛び出すなど、アウェイチームは縦に入るボールにうまく対応できていません。エジルが消えたまま、前半は1-0。このまま残りの45分を過ごしても構わないエメリ監督に対して、プレミアリーグでも低調なヴェンゲル監督は早く手を打ちたいところです。

後半頭から攻めるアーセナル。47分のチェンバレンの短いクロスは、ワントラップで右足を振り抜こうとしたアレクシス・サンチェスがマルキーニョスに阻まれます。アーセナルのプレスが効くようになり、パリはハーフラインを超えられなくなったものの、52分にモンレアルがディ・マリアに遅れてオスピナの目の前まで持ち込まれており、裏への抜け出しには脆さも垣間見えます。直後、右サイドからのベジェリンが上がると、最後はコクランのミドル。DFに当たって枠内シュートゼロが続きますが、遠めからのシュートは打開策のひとつになりえるでしょう。

63分、左から上がったアレクシスの縦パスにチェンバレンが抜け出しかけるも、マルキーニョスのプレッシャーが厳しく、シュートは空振り。63分、ヴェンゲル監督はチェンバレンを下げてジルーを投入し、アレクシスを定位置の左に戻します。68分、ディ・マリアとのコンビでオーリエがオスピナと1対1になるも、GKのダッシュが早くCK。その1分後、ラビオが中央をドリブルで突破し、コシールニーがカットしたボールをさらったカバーニがオスピナと対峙しますが、このシュートもGKの左足にぶつけて追加点は入りません。ヴェンゲル監督の2枚めは、コクランをジャカ。残り時間は20分です。

ゴールキックのミスを拾って右から上がったディ・マリアの強烈な一撃はオスピナがセーブ。エメリ監督はラビオをティアゴ・モッタに代え、中盤の守備を強化します。しかし78分、ここまでボールがもらえなかったジルーに楔が入ると、ここからガナーズが追いつきます。左サイドに出たエジルの高速グラウンダーが最高でした。イオビの強烈なシュートはGKアレオラがセーブしますが、こぼれ球をイオビの後ろから叩き込んだのはアレクシス・サンチェス!ドローで終わりたくないエメリ監督は、クリホビアクに代えてパストーレで勝ち越しを狙います。80分、ガナーズのアキレス腱はやはりCBの背後です。縦パス1本でコシールニーがカバーニにかわされ、背番号9がGKまで抜きにかかると、またもオスピナが手を伸ばしてゴールを許しません。82分にはアーセナルが4対4のカウンターに入り、アレクシスのラストパスでフリーになった左のイオビが右のサイドネットを狙いますが、こちらもアレオラがセーブ。ラスト5分、勝ち点1でもいいヴェンゲル監督は、エジルをエルネニーです。

93分まではうまく時間を遣っていたアーセナルでしたが、ジルーとヴェラッティが接触して両者ともイエロー2枚めの退場という余計なオチをつけてしまいました。昨季プレミアリーグで16ゴールを挙げたストライカーは、2年連続のCL開幕戦レッドカード。ポストプレーやスペースを創る動きがよかっただけに、次戦の出場停止は残念です。最後のCKをマルキーニョスが押し込めず、タイムアップ。ガナーズにとって、敵地でドローは上々の滑り出しです。

決めきれなかったホームチームと、ワンチャンスを活かしたアウェイチーム。MVPは、ベジェリン以外の3人が裏を取られまくった後の始末をつけたオスピナでしょう。再三GKと1対1に持ち込まれたのは最終ラインのせいばかりでなく、パスコースの切り方が甘かった中盤の選手も守り方を修正しなければ、プレミアリーグでもペップやモウリーニョに狙われるでしょう。とはいえ、こういう試合で負けていたのが今までのガナーズ。緒戦の今夜は、ドローで終えられたことを素直に喜びましょう。イオビ、アレクシス、オスピナ、ブラボー!

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“オスピナ神セーブ連発!ワンチャンスを活かしたアーセナルが、パリ相手に上々のドロー発進!” への6件のフィードバック

  1. ヤンガナ大好き! より:

    まさにオスピナ様様のゲームでした。コパアメリカでコロンビア代表GKとして大活躍した好調さを継続し、見事にターンオーバーでの起用に答えてくれました!ヤンガナ イオビも思いっきりのいいプレーで躍動し、ベンゲルさんが彼を重視する理由が良くわかりました。

    それにしてもディフェンス陣、特にモンレアルの開幕からの不調が気になります。おっしゃる通り改善が必要ですね!

    ジルーのレッドは昨年のCLと同様ですが、出来が悪いながら引き分けに持ち込めたのは昨年とは大違いですね!そろそろプレーの質を高めてチームとしてベストなパフォーマンスを観たいです。

  2. 新参 より:

    去年の雪辱を晴らすことがオスピナはできたのではないのでしょうか。リーグはチェフ、カップはオスピナでゆくゆくはオスピナを正守護神にって考えてるかもしれないですね。CLもいけるところまで彼でいって欲しいです。

    GKが勝ち点を確保してくれている間に10人のベストな人選を見つけてほしいところです。個人的にはコクラン、チェンバレンはスタメンではなく、攻守の切り札にして欲しいです。セントラルはジャカを軸にカソルラとエルネニーをローテがいいと思います。ウイングは守備意識をしっかりともつことは大前提として、サイドバックのオーバーラップを活かすために左サンチェス右ラムジーか、左イウォビ右サンチェスがいいと思います。トップはジルーをスタメンにして欲しいです。
    チェルシー戦は適切なバランスを見つけた状態で臨んでほしいものです。

  3. デリック より:

    サンチェスのトップは機能した記憶がないのですが、なぜ続けるのでしょうか?二列目が豪華だから二列目の選手を使いたいだけな気がするのですが、、、

  4. ジウベルト より:

    PSGは、押し込まれてると、アンカーが下がって3CBの形になって、まったく勝てる気がしませんでした。ガナは守備の練習が必要です、酷いもんです(苦笑)カバーニが当たっていれば、大差がついた試合、少ないチャンス生かし、引き分けはラッキーです。チアゴシウバの抱え込みは主審が注意すべきでは。

  5. デリック より:

    サンチェスのトップは機能した記憶がないのですが、なぜ続けるのでしょうか?二列目が豪華だから二列目の選手を使いたいだけな気がするのですが、、、

  6. makoto より:

    ヤンガナ大好き!さん>
    オスピナとイオビはがんばりましたね。これをきっかけにチームのコンディションが上向けばいいですね。

    新参さん>
    セントラルのローテに関しては賛成です。中盤でパスコースを切る動きは、エルネニーがいちばんうまいと思います。

    デリックさん>
    守備を重視…ならジルーでいいですよね。前の2人がぞれぞれ懸念があるので、消去法のようにみえます。

    ジウベルトさん>
    パリの真ん中は堅いですね。エジルとアレクシスがこれしかないという完璧な仕事をして初めてゴール、といった同点劇でした。

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