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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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退屈な退屈なマンチェスター・ユナイテッド…。EL初戦はフェイエノールトに手もなく敗戦!

チャンピオンズリーグのプレミアリーグ勢は2勝1分1敗。トッテナムがウェンブリーでのホームゲームでモナコに足をすくわれた以外は、納得のスタートでした。本日は、ヨーロッパリーグが開幕します。プレミアリーグから参戦するのはマンチェスター・ユナイテッドとサウサンプトン。モウリーニョ監督の緒戦の相手はフェイエノールト。敵地に乗り込んだチームには、ルーク・ショー、イブラヒモヴィッチ、ルーニーがいません。大胆なターンオーバーを仕掛けてきたスタメンを見ておきましょう。GKデ・ヘア、DFダルミアン、スモーリング、バイリー、ロホ。エレーラとシュナイデルランがセントラルに入り、ポグバはトップ下。前線にはマルシアル、ラシュフォード、マタの3枚が並ぶ布陣です。ゲームは静かな立ち上がり。中盤でのせめぎ合いが続き、10分を過ぎてもどちらがイニシアティブを握るのかわかりません。11分のベルハイスのミドルはデ・ヘアがキャッチ。15分にクリアボールをボレーで叩いたトニー・ビレナの一撃も守護神の正面です。

マンチェスター・ユナイテッドがようやくシュートを放ったのは16分。ポグバの直接FKは、コースが甘くGKの守備範囲です。24分、ラシュフォードがダルミアンをSBの裏に走らせると、速いグラウンダーに合わせたマルシアルのボレーは惜しくも右に外れます。形勢は互角。マンチェスター・ユナイテッドはサイドでボールをキープしてから先に進めず、フェイエノールトはラストパスをことごとく弾かれています。39分、左のコンゴロがファーに通したグラウンダーは、トールンストラがダイレクトで放った遠めからのボレーがバーの上。45分、ダルミアンのクロスをラシュフォードがヘッドで合わせますが、ゴール前に飛び込んだマタはこのボールに触れません。足を痛めてピッチに倒れ込んだバイリーとマタは、問題ないようです。淡々としたゲームは0-0のまま、後半に突入します。

ピッチの脇では、デパイとズラタンがアップをしています。プレミアリーグでも気になっていたのですが、マンチェスター・ユナイテッドは、ファン・ハール時代から前半のテンションが極端に低いゲームが目立ちます。このセカンドハーフもまた、今までのように別な顔を見せてくれるのでしょうか。50分過ぎのポグバの強引なミドルは、大きく上にアウト。55分にフェイエノールトのエルアフマディが中央から放ったシュートも右に曲がり、デ・ヘアが余裕で見送ります。60分、ロホがやってしまいました。自陣でエルエフマディに詰められてボールをロスト。カイトを経由したボールをトニー・ヴィレナが左足で狙いますが、力んだ一撃は右に逸れてしまいました。

63分、モウリーニョ監督が3枚代えに打って出ました。ラシュフォード、マルシアル、マタを下げて、イブラヒモヴィッチ、デパイ、アシュリー・ヤング。昨季プレミアリーグでその才能を見せつけたマルシアルは、開幕から沈黙し続けています。デパイにとっては大きなチャンス。ここで結果を出せば、プレミアリーグでも出番が増えるでしょう。68分、フェイエノールトの1枚めは、ベルハイスをバサチコール。21歳のアタッカーに託されたミッションは、ロホのサイドの攻略です。75分、アシュリー・ヤングのFKはわずかに高く、ズラタンのヘッドは枠におさまりません。

78分、右から裏に抜け出しかけたデパイは、前が空いていたにも関わらずあっさりミドルを打ち上げてしまいます。その直後、ついにフェイエノールトが先制します。ロホが上がった裏を突いたのはヨルゲンセン。スモーリングが左に釣り出され、見事にマークがひとつずつずれました。右からのグラウンダーをフリーで叩き込んだのはトニー・ヴィレナ。映像ではオフサイドに見えたヨルゲンセンの突破は、モウリーニョ監督のクレームの種になりそうです。反撃に出るマンチェスター・ユナイテッドの攻撃は単調で、ポグバのドリブルとセットプレー以外に見どころはありません。91分、イブラヒモヴィッチの強烈な直接FKは、GKの正面。最後は波状攻撃を見せましたが、もう時間はありません。デ・ヘアまで上がったCKが外れると、そこでタイムアップ。マンチェスター・ユナイテッドのELは、黒星スタートとなりました。

チームの仕上がりの遅さ、レギュラーとサブの選手の経験差、指揮官をはじめとするモチベーション不足…。監督も選手も覇気がなく、週末のワトフォード戦のほうを気にしていたのではないかと疑ってしまうような淡泊な負け方でした。初戦で、しかもアウェイですのでこの敗戦は取り返せるのですが、プレミアリーグではほとんど見られない退屈な試合だっただけに、勝ち点は持って帰ってきてほしかった…。収穫があるとすれば、スモーリングとダルミアンがフル出場したことでしょうか。大事なのは、プレミアリーグに向けて気持ちを切り替えることです。優勝したいといいつつも、「マンチェスター・ユナイテッドが望んだ大会ではない。しかしわれわれは出場している。これが現実だ」とも語ったモウリーニョ監督には、望んでいる大会のほうはよろしくお願いします、とだけ申し上げたいと思います。いやー。

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“退屈な退屈なマンチェスター・ユナイテッド…。EL初戦はフェイエノールトに手もなく敗戦!” への6件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    リーグランキングを考えると頑張ってもらいたいんですけとね・・・
    囚人のジレンマでやる気が出ないのもわかりますけど

  2. mufc7 より:

    後ろの2枚と中盤1枚は今年はじめての試合。試合に出ていないのですから、マッチアップの感覚や試合の流れを読む感覚は鈍っていたでしょう。モウリーニョは交代枠でさえ固定的だったりしますから、試合勘を考えて、せめて交代枠は様々な選手を使ってほしいですね。ダービー、このアウェイと早くもモウリーニョの監督としての底が(チェルシー時代に見てますが)見えてきてるのかなと思わずにはいられません。彼がスペシャルワンだつたのは過去の話で今やそれはペップです。監督として素晴らしい一時代を過ごし下降線に入ってきているのかなと思います。監督として何かを変えなければ彼もまたLVGのように老人になってしまいそうです。

  3. makoto より:

    プレミアリーグ大好き!さん>
    おっしゃるとおりです。プレミアリーグ勢のCL・EL開幕節は3勝1分2敗でしたが、4勝2分は充分いけたと思います。

    mufc7さん>
    そうなんです。以前に書いた「メンバー固定に対する懸念」は、11人の話ではなく14人です。練習方法の影響もあるのかもしれませんが、主力とサブのコンディション、戦術理解度が大きく離れているようにみえ、気になっています。EFLのノーサンプトン戦を、戦力をうまく活かすいい機会にしてほしいですね。

  4. シティふぁん より:

    シティのファンではありますがプレミアリーグのファンでもあります
    なのでユナイテッド、スパーズが負けてしまったのは残念です
    どのチームもスランプに入るとなかなか抜け出せません
    ユナイテッドは連敗を引きずりネガティブになりすぎると危険です
    まだ一試合目ですので切り替えが大切ですね

  5. おハム より:

    モウリーニョのサッカーが今のサッカーについてこれなくなってきたのでは…

  6. makoto より:

    シティふぁんさん>
    ホントに切り替えが大事です…

    おハムさん>
    その匂いも感じますね。特に攻撃面です。

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