ウェンブリーはアウェイなのか?攻守とも遅かったトッテナムは、ホーム連敗で絶体絶命!
アルデルヴァイレルトを欠いたポチェッティーノ監督は、カイル・ウォーカー、フェルトンゲン、エリック・ダイアー、ベン・デイヴィスを最終ラインに並べました。中盤にはワニャマ、シソコ、エリクセン、デル・アリ、デンベレ。トップにソン・フンミンを据えた布陣は、現在のベストメンバーでしょう。開始早々、レヴァークーゼンの猛攻に防戦一方となったスパーズは、シュートだけは打たせずしのぎ切りました。10分を過ぎ、中盤の選手たちはこれがホームゲームであることを思い出したようです。速いパスが右のシソコに通るシーンが増え、サイドからクロスが入るようになったものの、精度を欠いたボールはストライカーに届きません。
トッテナムは、いつもより陣形が縦長で、前線へのフィードも不正確。デル・アリがラインの裏を狙ったチャンスも、シソコから的確なパスが出ません。カイル・ウォーカーのミスパスを敵陣でインターセプトされたのは29分。カウンターから逆サイドのチチャリートが空く危険な状況に追い込まれましたが、デンベレが必死に戻ってクロスをカットしてくれました。足を気にしていたデンベレは、ここまでが限界のようです。代わったフィンセント・ヤンセンが前線に入り、消えていたソン・フンミンはサイドにポジションを変えました。33分、トッテナムの速攻は5対4。中央からドリブルで上がったエリクセンのミドルは強烈でしたが、GKレノが正面で弾きました。
レヴァークーゼンは攻撃の後の戻りが遅く、速攻を受けた際のゴール前が手薄になっているにも関わらず、トッテナムは相手の弱点を突けません。58分のショートカウンターは、デル・アリがスローダウンさせてしまいました。60分、ここまでいいところがなかったカイル・ウォーカーが、ハーフライン過ぎからゴール前までドリブルで突進し、クロスにシュートを放つもわずかにポストの外。1分後、スパーズ守備陣がまたも危険なミスを犯します。エリック・ダイアーがバックパスミスをメフメディにさらわれ、マイナスの折り返しをチチャリートがボレー。1発めはフェルトンゲンがカット、2発めはロリスががっちりキャッチし、何とか味方のミスをフォローしました。
オープンな展開に様変わりしたゲームは、65分にスコアが動きました。左からのパスをカンプルがポストに入って落とすと、アランギスのシュートはベン・デイヴィスとカイル・ウォーカーに当たってゴール前へ。最も近くにいたカンプルがロリスの左を抜き、レヴァークーゼンが先制です。カイル・ウォーカーは止められなかったか…。スパーズ守備陣は人数は足りていたものの、マークが曖昧でした。ポチェッティーノ監督は、エリクセンを諦めハリー・ウィンクスを投入。サイドにスペースが空きやすいこの展開なら、エンクドゥを入れるのもおもしろいのではないでしょうか。シュミット監督はブラントを下げ、チャルハノールをピッチに送り出します。残り時間は20分となりました。
73分、ソン・フンミンに代わってエンクドゥが登場です。攻められていたトッテナムは、81分にデル・アリがボックス右で倒され、FKを得ました。エリック・ダイアーのシュートはゴールへ一直線、しかしクロスバー!直後のベン・デイヴィスのミドルは、右に逸れてしまいます。カンプルとアランギスが次々と足を痛めたレヴァークーゼンは、5分という長い追加タイムをうまくやり過ごしました。いや、「スパーズの攻撃に狙いがなかった」といったほうが適切かもしれません。トップのフィンセント・ヤンセンはまったくシュートを打てず、敵陣深くにいてほしかったエンクドゥは2人に囲まれてポジションを下げ、最後は自陣でヘンリヒスを抜きにかかっていました。シュートが正確なエリクセンは、残しておいたほうがよかったのではないでしょうか。カイル・ウォーカーがミスを連発してフェルトンゲンを振り回し、攻撃も遅く単調だったスパーズは、いつもの彼らではありませんでした。
ウェンブリーは、アウェイなのか?プレミアリーグでは無敗のチームが、チャンピオンズリーグのホームゲームで2連敗です。8万人以上を呑み込むものの前列の観客は静かで、80分にならないうちにぞろぞろと帰る姿が見られたスタジアムで、トッテナムは慣れない雰囲気とも戦っていたように見えました。今季のスパーズのチャンピオンズリーグを観に来たお客さんには、最後までホームチームを応援してあげてほしいと思います。みなさんが席を立ったら、選手たちから見えるのは、いちばんテンションが下がる赤いシートですので…。
モナコとのアウェイゲームを含む残り2試合を勝たなければ、年明けは木曜日のELにまわる可能性大です。他力も必要だった昨季のアーセナルよりは幾分マシな条件ではありますが、トッテナムは年明けもチャンピオンズリーグを戦うことができるでしょうか。ノースロンドンダービーで復帰といわれているハリー・ケインと、守備陣を落ち着かせてくれるアルデルヴァイレルトが戻れば、昨季プレミアリーグで優勝を争ったチームの底力を見せてくれるはずと信じています。何しろ、6シーズンぶりに出場権を勝ち取った欧州最高峰の大会です。残り2試合は、スパーズらしく思いっきり暴れてください!(ウェンブリー・スタジアム:写真著作者/Jbmg40 カイル・ウォーカー:写真著作者/cfcunofficial)
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
サポーターが席を立ったらテンションの下がる赤い席。うまい。パンチラインですね。
ウェンブリーをホームスタジアムとして使える格をトッテナムは持ってないだけだと思います。
ウェストハムも同様で実際にオリンピックスタジアムで観戦した時、ここはハマーズには上品すぎるかと違和感を感じました。
この感覚と凄く近いのは、高級レストランにジャージで行く感覚です。選手もサポーターも萎縮してしているように見えました。
トッテナムも同じ状況なのではと考えられます。
CLをウェンブリーで戦ったイングランドのクラブはこれで5連敗らしいですね
アーセナルが2敗、マンチェスターユナイテッドが1敗、それに続いたトッテナム…
CSKA戦で途切れると良いのですが
ウェンブリー云々は置いておいて、単純に選手個々の動き、連携、技術が非常に悪いです。良い時のボールを奪ってからの厚い攻め上がりが見られず、圧倒的に迫力不足です。ここ最近勝てていないのは明らかに得点が取れていないからで、特にボックス内での精度が非常に悪いです。ソンの好調期が過ぎたとともにチーム全体が不活性化してしまいました。このチームの悪い癖は不調期が全員に同調する様に訪れ、嵌ると精神的な面で中々抜け出せないこと。今のままでは週末のダービーも完敗の予感しかしません。
主力が3人も離脱し、新加入の選手も未だフィットしているとは言い難く層の薄さを露呈していてるばかり…(特にシッソコには最近疑問符ばかりつきます)
ピッチ内外とも厳しい状態ですが、ケイン、トビー、ラメラが戻ってくる代表ウィーク明け以降は立ち直ることを期待しています。それまでは今は我慢の時期だと思って耐えるしかないですね。
ここ最近、スパーズの攻撃がよくなかったので、順当にその悪さが目立ったかなと。
アウェーもホームも関係なく、トッテナムの調子が下向きなままですね〜。
他サポとしては、是非そのままでいて欲しいですが、CLだとそうも思えないかなぁと。
vooさん>
ありがとうございます。トッテナムにあの色は似合わないですね。
おはむさん>
プレミアリーグのクラブに、ウェンブリーをホームと思えというのは無理があるのかもしれませんね。
プレミアリーグ大好き!さん>
トッテナム自身が5連敗ですね。次こそ、負の連鎖を止めてほしいです。
ホタさん>
全体的にスローで、プレスが弱かったですね。ハリー・ケインとアルデルヴァイレルトの不在ばかりが理由ではなさそうです。
レッズサポさん>
そうなんです。CLは勝ってほしいですよね。