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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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「GROUP WINNERS!」ルーカス・ぺレスの3発とルドゴレツの健闘で、アーセナルが首位通過!

チャンピオンズリーググループステージ最終節。初日のプレミアリーグ勢は、2位勝ち抜けが決まっているマンチェスター・シティと、パリがホームのルドゴレツ戦で勝ち点を落とせばトップ通過の可能性があるアーセナル。シティ・オブ・マンチェスターでセルティック戦に臨んだペップがマフェオ、アダラビヨホ、フェルナンド、レロイ・サネ、イヘアナチョなどサブの選手や若手を起用。バーゼルの本拠地ザンクト・ヤコブに乗り込んだヴェンゲル監督は、オスピナ、ギブス、ホールディング、ルーカス・ペレスを使いながらも、エジル、アレクシス・サンチェス、ジャカ、コシールニーを要所に入れて勝ちにいっています。

最終順位が決まっていないアーセナルのゲームを先に観ることにしましょう。アレクシス・サンチェスがトップ、ルーカス・ぺレスは右サイドか。バーゼルとしては、ガブリエウがSBで使われている不慣れなサイドを崩しにいくのがおもしろそうです。5分にラムジーが放ったミドルはDFに当たってCKとなりますが、8分、ガナーズがあっさり先制しました。エジルがトップのアレクシス・サンチェスに当てると、7番は振り向きざまに左に浮き球をフィード。スヒーの裏に抜けたギブスが中にグラウンダーを入れると、バランタは触れずトラップしたのはルーカス・ぺレス。至近距離からのシュートを丁寧に流し込んだストライカーは、プレミアリーグでは未だノーゴールですが、9月のEFLカップで2発決めて以来の3ゴールめとなります。

反撃に出たバーゼルは、デルガドのヘッドをオスピナが弾いたところをヤンコが押し込むも、ジャッジはオフサイド。すると16分、ガナーズに早くも2点めです。エジルの速いスルーパスで左サイドを破ったのはギブス。好調な左SBが今度はシュートを選択すると、GKヴァツリクが弾いたボールに走り込んで左足を振り抜いたのは、ルーカス・ぺレスでした。0-2、負ければ最下位敗退が決まるバーゼルは、いよいよ苦しくなりました。アーセナルは最終ラインの統制が取れており、ホームチームが裏を狙った勝負のパスはことごとくオフサイド。ガブリエウ、ギブスの両SBは落ち着いており、セットプレー以外でアーセナルが失点を喰らうイメージはありません。39分、ギブスをかわしたシュテフェンのミドルは、コシールニーの外を巻いてくる危険な弾道でしたが、オスピナがビッグセーブ。弾いたボールにヤンコが詰めるも、体制を立て直したGKが懐におさめ、バーゼルは2点差を詰められません。

43分、バーゼルにビッグチャンス。ゴール前に出た縦パスに反応したエルユノシがディエに落とすと、さらに外にいたスヒーにパスがまわり、クロスをデルガドがヘッド。フリーの一撃はバーの上に浮いてしまい、間もなく前半の終了を告げる笛が鳴ります。終盤はピンチもあったものの、アーセナルにとっては最高の展開。同時キックオフのパルク・デ・プランスの一戦は、何とルドゴレツが0-1でパリをリードしています。

後半に入って2分、バーゼルの激しいプレスをかいくぐったアーセナルが3点めをゲットしました。ハーフライン付近でギブスがインターセプトに成功すると、すかさずアレクシス・サンチェスに通したパスが右に流れます。ボックスに入ってダイレクトで右足を振り抜いたのは、3度めのルーカス・ぺレス!クロスに放ったシュートがサイドネットに吸い込まれ、シュート3本でハットトリック達成です。54分、左サイドにいたアレクシス・サンチェスは、ラムジーの落としを受けるとラインの裏をめがけてゴールに向かうパス。ゴールライン際まで持ち込み、マイナスに折り返したエジルのラストパスはノールックでした。ど真ん中に入ってきたイオビは、イージーなボレーを枠に流し込むだけでした。0-4、後はパリからの朗報待ちです。

61分にカバーニの見事なオーバーヘッドでパリが同点に追いつくと、69分にルドゴレツのバンデルソンが勝ち越しゴール。依然としてパリが1点を追う展開となっています。バーゼルでは、65分にアレクシス・サンチェスの超ブレ球FKがクロスバーを直撃。巻いてくると読んだヴァツリクが右に移動すると、GKがそう来るならと方向を変えたかのようにアウトに曲がっていく怖ろしいボールでした。セーフティリードを築いたヴェンゲル監督は、次のプレミアリーグを見据えて主力を次々とベンチに下げます。アレクシス・サンチェスをエルネニー、ラムジーをジルー。73分に左サイドを上がったエジルがジルーに合わせ、ボレーが左に外れると、11番もウォルコットに後を譲ります。78分、ホールディングが自陣でボールを失い、ヤンコとのワンツーでドゥンビアがゴールを決めますが、大勢に影響はありません。

パルク・デ・プランスは、90分を終わって1-2でルドゴレツ。バーゼルを上回ればヨーロッパリーグに残れるブルガリアのクラブが必死に戦っています。92分、ディ・マリアの同点ゴールは遅すぎました。ブーイングに包まれるスタジアム、うずくまる選手。2-2のドローに終わったパリは2位転落、アーセナルはプレミアリーグ勢最初のトップ通過決定です。ザンクト・ヤコブでは黄色と紺のアウェイシャツの選手たちが、静かに勝利を喜んでいます。「GROUP WINNERS」と胸を張ったアーセナル公式サイトは、「Thanks very much – and all the best for the rest of your season(ありがとう、残りのシーズンに幸あれ!)」と、ルドゴレツに感謝のメッセージ。4発快勝のアーセナルが、最高の結果を得た夜でした。グーナーのみなさん、おめでとうございます。せっかくの首位フィニッシュですので、決勝トーナメントのドローで「コペンハーゲン」と読み上げられることを期待しましょう。

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“「GROUP WINNERS!」ルーカス・ぺレスの3発とルドゴレツの健闘で、アーセナルが首位通過!” への4件のフィードバック

  1. ヤンガナ大好き! より:

    勝てるとは思っていましたが、まさかガナーズ1位通過できるとは思っていませんでしたあ!魔の11月が終わりよい流れがきたのかも知れません!

    ルーカス、ポジショニングとディフェンダーをかわす能力に長けてますね!移籍してから怪我もありフィットに時間がかかりましたが、当たりだしたら止まらない爆発力は魅力ですね!タイトな年末年始のオプションが増えて嬉しいです。

    これもエジル、サンチェスのタクトのお陰ででもあるのでとにかくこのコンビが怪我なくコンディションを保ってくれることと、レアル、バイエルンがないことを祈っています!

  2. ひろと より:

    更新ご苦労様です。

    久しぶりの1位通過ですね。喜ばしい結果です。無敗でグループステージを乗り切った事も素晴らしいことだと思っています。

    ルーカスがフィットすれば攻撃陣はかなり充実します。年明けにウェルベックの復帰が控えていますし欧州屈指の陣容ですよ。怖いのはサンチェスとエジルの怪我だけです。
    ガブリエウが右SBで期待に応えているのも朗報です。メルテザッカーの復帰と合わせて考えればコシェルニーが長期離脱しない限り守備陣もさほど慌てる要素はないですね。

    今季のアーセナルの最大の不安要素はカソルラの穴を誰が埋めるかだと思っています。やはりジャカとラムゼイの出来がポイントでしょう。来夏にウィルシャーがほぼ確実に復帰するであろうことも考えれば今冬にカソルラの代役を補強する可能性はまずないと思いますからね。彼等の頑張りに大いに期待しています。

    CLにおけるアーセナルのクジ運の悪さはもはやクラブの伝統と言えるレベルですよ(笑)
    今季もバイエルンかな?と思っていた方が気が楽ですね。レアルやドルトムント辺りもいかにもアーセナルが引きそうな相手ですけどね・・・

    —–
    アーセナルのクジ運はまったくアテにしておりませんので、そこらへんは生暖かく見守るとして。
    ペレスのハットはいいニュースですね。裏に抜け出すタイプのストライカーがプレミアにやってくると、どうにもフィットしないのはよくあることと思いますが(ペドロやヘスス・ナバスなど)、ペレスがプレミアでも得点を期待できる選手だとしたら・・・・実に嬉しいのですが。
    ゴリゴリのDF陣をくぐり抜けて、軽やかに点をとってくれる姿を期待します。
    今期の希望としては、「下位相手ならペレスでも十分に計算できる」レベルの選手になっていただくことでしょうか。ムスタフィやジャカのヒットに隠れてしまっていますが、もう少し辛抱強く見守りたいなと思っています。(かといって試合中となると、「使えねえなーこいつ!」と言ってしまいがちなのですが。反省)

  3. 新参 より:

    サンチェストップには、ストライカー色の強いタイプが合うんだなと思わされる試合でした。

    ペレスまで結果を出しちゃうとスタメンだけではなく、ベンチさえ争いが激しいですね。ウイングは一方はウォルコット、ペレス、もう一方はチェンバレン、イオビ、ラムジーみたいになるんですかね…ウェルベックはどうすんのっていう話になっちゃいますし…

    話は変わりますが、12月に入り補強の話がちらほら出てきてますね。余裕があるときで構わないので、主さんの補強について予想をきいてみたいです。

  4. トマシュ より:

    20Mustafi 15OxladeChamberlain 35Elneny 33Cech 14Walcott 18Monreal 12Giroud

    ベンチが豪華だと思ったのは私がグーナーだからでしょうか。今日のようなスタメン構成でもしっかりとした結果が残せたのは意義のあることです。捨ててもいいと思っていたゲームでしたが、各メディアからの賞賛やファンの間に広がるポジティブな空気・・・。ボスの判断は正しかったと思います。

    カソルラの抜けた中央のペアリングとサンチェス・エジルのコンディショニングさえ間違えなければ、5月に何かいいことが待っているかもしれません。あと、しばらくはガブリエルでいいんじゃないかなぁ。

    COYG!!

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