イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ズラタン、ハットトリック!マンチェスター・ユナイテッドは3-0快勝で視界良好!

このステージに吉田麻也のサウサンプトンがいないのは残念ですが、トッテナムとマンチェスター・ユナイテッドに期待しましょう。ヨーロッパリーグのラウンド32がいよいよスタート。プレミアリーグ勢は、スパーズがアウェイでベルギーのヘント、モウリーニョ監督のチームはオールド・トラフォードでサンテティエンヌと当たるドローです。プレミアリーグでは16戦無敗と好調をキープしているマン・ユナイテッドは、ホームでセーフティリードを築き、次戦を流せればベストです。GKロメロ、最終ラインはバレンシア、バイリー、スモーリング、ブリント。フェライニ、ポグバ、エレーラが中盤に並び、マタ、イブラヒモヴィッチ、マルシアルの3トップです。アウェイサポーターが持ち込んだ発煙筒の煙が充満するピッチでは、バイリーがパスミスを連発してサンテティエンヌに2度の決定機。3分にGKロメロへのバックパスをアムマにさらわれたピンチは、ヒヤリとさせられました。まずは、落ち着かなければいけません。ポグバのズラタンへのクロスは合いませんが、マルシアルのドリブルはいつも通りです。

10分、ホームチームが速攻から最初のチャンス。ズラタンの落としをボックスの角で受けたマルシアルが右隅を狙うと、GKリュフィエが体を伸ばしてセーブ。15分、マンチェスター・ユナイテッドが幸運な形で先制点をゲットしました。ズラタンが倒されて得たやや左からのFK。壁が飛ぶとみて足元に打ったボールは、緑のストッキングに当たってコースが変わり、左に反応したリュフィエの逆にゆっくり転がっていきました。これで、ホームチームの守備陣はいつものプレイを取り戻しました。サンテティエンヌのプレスが厳しく、ビルドアップに時間はかかるものの、バレンシアとマルシアルに渡るとゴールへの道筋が見えてきます。24分、ポグバがラインの裏に浮かしたボールに飛び出したのはマタ。後ろからのボールを直接ミートしたボレーをリュフィエがセーブすると、8番は自らこぼれ球に突っ込みますが、2発めは枠にいきません。

29分、アウェイチームに久しぶりのチャンス。左から突破を図ったアムマが中に持ってセヴェに預けると、GKのタイミングをうまく外したセヴェのシュートはわずかに左に外れます。直後、左からのドリブルで一気にゴール前に躍り出たのはマルシアル。シュートはGKの足で跳ね、詰めていたズラタンの足にヒットしますが、そのままバーを越えてしまい2点めはならず。これでペースをつかむかと思いきや、バイリーのミスが相手が勢いを取り戻してしまいます。39分にポールの兄、フロランタン・ポグバにパスをカットされ、右に展開されたボールを最後はアムマがボレー。バイリーが足を出してクリアしますが、一瞬空いた危ないシーンでした。

左足で放ったフロランタン・ポグバのロングシュートは枠の手前で曲がり、右にアウト。40分にアムマが左から持ち込み、モネ・パケが左足で合わせたボレーはスモーリングが足に当てて、ロメロがキャッチ。自陣でのパスミスが多く、攻め込まれたマン・ユナイテッドでしたが、何とか1-0でハーフタイムを迎えました。最近のプレミアリーグでは、こんなにパスの精度が低かったことはありません。モウリーニョ監督は、フェライニをリンガードに代えて嫌な流れを変えようとしています。後半開始早々、ズラタンが左から持ち込んだチャンスは、縦パスを受けたマルシアルが振り上げた手がマルキュイの顔に入ってしまい、イエローカード。53分、イブラヒモヴィッチが左を走ったマルシアルに預けた速攻は、簡単にひとり抜き去った11番の左足シュートをリュフィエが体でブロック。ここまでアウェイチームにチャンスはありません。

57分、ポグバのロングフィードをカットされた直後、敵陣深くでバレンシアがインターセプトに成功し、ズラタンの落としをもらって右足を振り抜くと、DFに触れてCK。63分、右からのボールを受けたポグバは、反転しただけでヴェレトゥをかわして左足でファーポストを狙うも、わずかに外に逸れて天を仰ぎます。ポグバはなぜ、決められない!?69分のブリントのFKは、どフリーのヘディング。セントラルMFは枠に収めるだけでOKでしたが、クロスバーを叩いて追加点は入りません。70分、モウリーニョ監督はマタを下げてラシュフォード。中央にいたほうが明らかに危険な19歳は、マタがいた右サイドにそのまま入ります。

73分、マンチェスター・ユナイテッドは左サイドでこね過ぎました。パスミスから始まった同人数のカウンター。途中出場コンビのセルネースとルーで一気にボックス内に持ち込み、ルーの前にはロメロのみ。チップキックを選ばれたら万事休すでしたが、GKを気にしながら打った右足のシュートがバーを越えて助かりました。マン・ユナイテッドが2点めを決めたのは、この直後でした。立役者は、左からボックスに入って単独で縦に突破し、クロスを入れたラシュフォード。リュテイィエが触ったボールはズラタンの足元に届き、イージーなインサイドを無人のゴールに流し込むだけでした。

こうなると、後はゼロで終わらせるだけです。ボックスのすぐ外、アムマの危険なFKは壁がはね返しました。マルシアルをアシュリー・ヤングは、速攻対策の守備的な交代でしょう。88分、マンチェスター・ユナイテッドを楽にする3点めが入りました。ラシュフォードの折り返しをズラタンがキープすると、むきになったキャサリンが引っかけ、PK。ズラタンは難なく左隅に突き刺し、ハットトリック達成!3-0なら、ラウンド16進出は間違いないでしょう。最後のFKをポグバが蹴り、彼の日ではなかったことを確認すると、タイムアップの笛が鳴りました。

前半のパスミス連発と、後半の決定機逃しに焦らされましたが、ラシュフォードとズラタンで2本積んでいただいての3-0に文句はありません。マルシアルのドリブルは凶器であることと、マタの好調ぶりを確認したゲーム。速攻への対応とバイタルエリアのカバーリングを見直していただければ、初優勝を狙えるのではないかと思います。プレミアリーグ勢の2017年欧州初戦では、ここまで唯一の勝利。冴えなかったアーセナル、トッテナムと違って、直近のプレミアリーグが楽な相手続きだったのも、快勝の理由のひとつだったのではないかと思います。来週のセカンドレグは負傷と速攻に気をつけていただいて、26日のEFLカップファイナルを勝ち取っていただければと思います。素晴らしい。最高です!

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“ズラタン、ハットトリック!マンチェスター・ユナイテッドは3-0快勝で視界良好!” への3件のフィードバック

  1. yuto より:

    バイリーとブリントの低調なプレーが目立った中でこの結果はチームとして調子がいい証拠でしょうか。
    ロメロは2ndキーパーとしてカップ戦での素晴らしい活躍をには頼もしく感じます。
    マルシャルはここ数試合ドリブル突破が効き始めていますし、今後も期待ですね。
    しかし、ポグバはポストに嫌われすぎでは・・・

  2. 不知火 より:

    最近のプリントは少し抜かれすぎでは?と思ってしまいます。
    全体的に色々気になった試合ではありましたが、スウェーデン神とマルシャルのおかげで大差がついたのは良かったと思います。
    リーグ戦もこの調子で勝っていって欲しいです。

  3. makoto より:

    yutoさん>
    ほんとですね、ポグバ。完全に決まったと思ったのですが…。ズラタンのハットトリックで帳消しになったと信じておりますが、次は決めてほしいですね。

    不知火さん>
    ブリント、軽かったですね。ルーク・ショーとダルミアンがいるので、うまくまわしてほしいです。プレミアリーグも大事ですが、ぜひEL初優勝してほしいなと思います。

コメントを残す