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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ようやくマタ…決定機を逃し続けたマンチェスター・ユナイテッドが1-0辛勝でELベスト8進出!

FAカップ準々決勝ではチェルシーに敗れ、6位に沈んでいるプレミアリーグの優勝は望み薄。EFLカップ制覇だけでは終わりたくないモウリーニョ監督は、以前は軽視していたヨーロッパリーグを獲りにいく気になっています。ラウンド16の対戦相手はロストフ。ファーストレグは納得の1-1。プレミアリーグではドローが目立つものの、15戦連続無敗のオールド・トラフォードでの一戦をクリーンシートで締められれば、ベスト8進出が決まります。マンチェスター・ユナイテッドの指揮官は、大事なゲームを3バックで戦うようです。GKはヨーロッパリーグ仕様でロメロ、最終ラインはバイリー、スモーリング、ロホの。セントラルMFはポグバとエレーラ、WBにバレンシアとブリントが入り、イブラヒモヴィッチとムヒタリアンの2トップの後ろにマタといった布陣でしょうか。

ゴールを奪わなければ先に進めないロストフは、立ち上がりから積極的にきています。プレミアリーグで出場停止を喰らったズラタンは、休養充分、気合充分。5分のCKをロホがヘッドでジャストミートすると、GKメドヴェージェフが弾いたボールに右からズラタンが詰めますが、ゴール前1メートルからのシュートをポストにぶつけてしまいます。9分にズラタンが蹴ったボックス手前やや左からのFKは、壁がブロック。相変わらずバレンシアが元気で、右からの突破から再三チャンスを創っています。16分、ハーフライン付近でインターセプトに成功したマタが、すかさず前線にロングフィード。メドヴェージェフの飛び出しをヘッドでつついてかわしたズラタンは、追いすがるGKをかわして左足でシュートを放ちますが、DFに当たってバーの上に浮いてしまいます。

一方的に押すマンチェスター・ユナイテッドは、サイドチェンジを交えながらクロスで勝負するものの、ブリントのボールはメドヴェージェフの守備範囲にいってしまい、ズラタンやポグバに届きません。29分、バレンシアから入った楔をズラタンが落とすと、マタのスルーパスでムヒタリアンがGKと1対1になりますが、慌てたチップキックは左にアウト。34分にマタが左に出した素晴らしい縦へのフィードは、切り返しから放ったズラタンの強烈な一撃が右のポストを叩きます。42分のポグバのFKはクロスバーの上。ロホのロングシュートがズラタンの足元に入り、ポグバに落とした最後のチャンスは、メドヴェージェフが外に弾き出してそのままハーフタイムです。ハーフコートマッチを展開しながら決定機を逃し続けたホームチームは、気が抜けない0-0で後半に入りました。

始まってわずか3分、足に異変を感じたポグバが走るのをやめ、フェライニに後を譲ります。50分にブリントのクロスをズラタンが頭で合わせた後の混戦は、ムヒタリアンが打ちきれず。守り続けていたロストフは54分に右サイドからチャンスを創り、中に斬り込んだアズムンが左足を振り抜くも、ロメロが右に飛んで確実にセーブします。56分の攻撃は、エレーラのサイドチェンジが秀逸でした。バレンシアのアーリークロスに頭を突き出したズラタンのシュートは、うまく落とせませんでした。64分、肘がこめかみに入ったブリントは脳震盪なのかベンチに下がり、左サイドにはフィル・ジョーンズです。ロストフが攻める時間が増えてきました。バイタルエリアにフェライニやエレーラが戻り、ミドルシュートは防いでいるものの、深くなりすぎる最終ラインはリスクです。

71分、マンチェスター・ユナイテッドがようやく決めた先制ゴールは、マタのインターセプトからの速攻でした。右サイドでパスをもらったムヒタリアンが中央のズラタンに合わせると、ストライカーがヒールで巧みに流したボールをノーマークのマタがプッシュ。弛緩していたオールド・トラフォードのテンションが上がります。78分に相手のクリアをトラップして裏に浮かしたマタのパスに、ムヒタリアンの右足は届かず。反撃に出たロストフは、縦に入った浮き球をブハロフがコースを変えますが、ロメロが右に弾いて同点を許しません。左サイドのフィル・ジョーンズが、上がるべきタイミングで後ろにいるのを見たサポーターが不満げなため息をついた瞬間、ワンタッチで縦に突破すると大歓声。ポグバとブリントのリタイアで、推進力を失ったホームチームの左をロストフは押し切れません。

93分、バイタルエリアに侵入したムヒタリアンが右で空いていたバレンシアに流すと、折り返しをトラップしたズラタンがシュート。強さは申し分なかったもののコースをDFに塞がれており、とどめを刺すことはできません。モウリーニョ監督は、第4審判をつかまえて「フィニッシュ?」とプレッシャーをかけています。ラストプレーはノボアのFK。外から巻いてきたボールに、ロメロが左に飛んで弾き出すビッグセーブを披露すると、それを待っていたかのようなホイッスル。マンチェスター・ユナイテッドが2試合トータル2-1でベスト8進出を決めました。

1-0、今季プレミアリーグで何度も見た「決められないワンサイドゲーム」でしたが、ミッションを達成した守備陣は及第点だったと思います。インターセプトからの前線への素晴らしいフィードが冴え、決勝点を奪ったマタ、ゲームをコントロールし続けたエレーラ、前に出て相手のチャンスをつぶしたバイリー、いくつかの危険なシュートをしっかり止めたロメロをリスペクトしたいと思います。ベスト8が出揃いましたが、強敵はオリンピック・リヨン、侮れないのは復調気配のシャルケ04と堅守アヤックスでしょうか。トロフィーまであと5戦、マンチェスター・ユナイテッドの初優勝を期待しています。

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“ようやくマタ…決定機を逃し続けたマンチェスター・ユナイテッドが1-0辛勝でELベスト8進出!” への2件のフィードバック

  1. ユナイテッド より:

    今日の試合で3バックを使ったのは0-0でも勝てる状況だったからもしれませんね。
    しかしユナイテッドのディフェンスラインで3バックをやるのは少しヒヤッとします笑
    スモーリングがもう少し頼もしくなってくれると良いんですけどね…

  2. makoto より:

    ユナイテッドさん>
    ダヴィド・ルイス、コンパニ、コシールニー、アルデルヴァイレルト、マティプと3バックの真ん中をやれるタイプがよそにはいるのに、マン・ユナイテッドにはいませんね。実はブリントなのかもしれないのですが。

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