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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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やっぱり強かった!UEFAスーパーカップは欧州王者がマンチェスター・ユナイテッドを圧倒!

マケドニアの首都スコピエにあるピリッポス2世アレナは、33460人しか収容できない小さなスタジアム。この国で初めて開催されるUEFA主催大会の決勝戦に、2016-17シーズンのチャンピオンズリーグとヨーロッパリーグの勝者がやってきました。UEFAスーパーカップ、レアル・マドリードVSマンチェスター・ユナイテッド。リーガ・エスパニョーラまで制した欧州王者に対して、プレミアリーグでは6位に沈んだマンチェスター・ユナイテッドはどこまで戦えるでしょうか。2007-08シーズンにはモスクワでビッグイヤーを獲得し、4年で3回のファイナル進出を果たしたレッド・デヴィルズに対して、2001-02シーズンのギャラクティカによる優勝以来11年もの長きに渡り沈黙していたエル・ブランコでしたが、直近4シーズンは完全に立場が逆転。欧州を3度制したレアル・マドリードは、プレミアリーグ4位以内を3回も外したマンチェスター・ユナイテッドを実績で大きく引き離しています。

この試合の注目ポイントのひとつは、ガレス・ベイルが出場するかどうかです。王者に胸を借りるジョゼ・モウリーニョ監督は、「彼が出場するなら、獲得はノーだ。監督の構想に入っており、彼自身もマドリードで続けるということになる」「彼がクラブのプランに入っておらず、別の選手が加わるなら、出口に向かっているということだ。私は彼を待ち、他の監督たちと争うだろう」とコメント。揺さぶり半分、本音半分といったところでしょうか。ムバッペの移籍、ベイルのプレミアリーグ復帰は実現するのか。さっそく両チームのスタメンを見てみましょう。モウリーニョ監督の11人は、デ・ヘア、バレンシア、スモーリング、リンデロフ、ダルミアン、マティッチ、ポグバ、エレーラ、ムヒタリアン、ルカク、リンガード。「ベイルはレアル・マドリードの選手」と語ったジダン監督は、11番を右ウイングに起用しています。ナヴァス、カルバハル、セルヒオ・ラモス、ヴァラン、マルセロ、トニ・クロース、カゼミーロ、モドリッチ、イスコ、ベンゼマ、そしてガレス・ベイル。マン・ユナイテッドの指揮官が自らの言葉に従うなら、違うウインガーを物色しなければなりません。

日本時間3時45分、キックオフ。2分にマルセロのクロスがゴール前に高く上がると、右足アウトに当てたベイルのボレーは惜しくも左にアウト。左サイドから仕掛けるベイルは、バレンシアとマティッチがケアしています。中盤で劣勢だったマンチェスター・ユナイテッドは、7分にムヒタリアンがドリブルで斬り込んだカウンターをきっかけにチャンスを増やします。1分後、ルカクとのワンツーで中央から持ち込んだムヒタリアンは、見事なフェイントでナヴァスと1対1になるかと思いきや、相手の足にかかって転倒。笛はならず、マン・ユナイテッドは最初のチャンスを逃します。ロングボールを前線に当て、相手の陣形を間延びさせようとするレアル・マドリードに対して、昨季プレミアリーグで得点力不足に泣いたチームは攻め方が曖昧です。

16分にトニ・クロースのCKに合わせたカゼミーロのヘッドはクロスバーを直撃。直後の赤い悪魔のカウンターは、ポグバがミドルをDFにぶつけてしまいます。22分、先制はレアル・マドリード。前線に残っていたカゼミーロからリンデロフが目を離し、カルバハルのロングフィードをオフサイドにできませんでした。左足のスライディングボレーがデ・ヘアの脇を抜け1-0。モウリーニョ監督のチームは攻めなければならなくなりました。ボールをキープし続ける欧州王者に対して、リンガードが左サイドに下がって5枚でラインを創るマン・ユナイテッドは、マティッチもCBの前でミドルシュートをケア。時折仕掛ける2~3人のカウンターしか打開策がなく、ルカクとムヒタリアンが囲まれればとたんに苦しくなります。

43分、モドリッチが右からドリブルで上がったカウンターは、パスをカットされた後のこぼれ球をベンゼマが狙うも、デ・ヘアがセーブ。45分、ポグバのクロスがようやくルカクに届きますが、プレミアリーグ25ゴールのストライカーは、得意のヘッドを隅にコントロールすることができません。前半は1-0。リンデロフ、スモーリング、ダルミアンの3バックは、サイドの2人とマティッチまで引いて6バックになることが多く、奪った後の攻撃へのシフトチェンジに時間がかかっています。

モウリーニョ監督は、ハーフタイムにリンガードを下げてラシュフォードを投入。4-3-3にシフトして、より高い位置で拠点を作ろうとしています。48分、ベイルが横に流したボールにダイレクトで左足を振り抜いたトニ・クロースの一撃は、デ・ヘアが横っ飛びでビッグセーブ。ムヒタリアンのドリブルを敵陣でカットしたマルセロの左足は、スモーリングが足に当ててCKに逃れます。52分、左からボックスに入ったイスコは、ベイルとのワンツーでマティッチとリンデロフを簡単に置き去りにします。フリーのシュートに、さすがにデ・ヘアもお手上げ。ボールは右のサイドネットに刺さり、レアル・マドリードのリードは2点に広がりました。

54分、エレーラのクロスをポグバがヘッドで叩くと、ナヴァスが弾いたボールをフリーのルカクが狙うも枠の外。これは決めてほしかった!モウリーニョ監督はエレーラをフェライニに代え、高さに活路を求めます。61分、カゼミーロのスルーパスでベイルが右から抜け出したシーンは決定的でしたが、デ・ヘアの頭上をすり抜けた強烈なシュートはクロスバー。カルバハルのグラウンダーはベンゼマに合いますが、プッシュしきれずこぼれ球をデ・ヘアが拾います。62分、バレンシアのハイクロスをフェライニがキープしてラシュフォードに落とすと、中にまわったボールをマティッチが強烈なミドル。ナヴァスが弾いたボールが足元に来たルカクは、今度は冷静にゴールに流し込みます。プレミアリーグ得点王をめざすエースの一発で2-1。試合は再びわからなくなりました。

74分にイスコとベイルが下がり、ルーカス・バスケスとアセンシオがピッチへ。1点差に迫られた後のレアル・マドリードはゲームをスローに落として時間を遣い、速攻主体の戦い方に変わっています。マティッチのロングクロスを頭で合わせたフェライニは枠に収められず。81分、ムヒタリアンの素晴らしいスルーパスでナヴァスと向き合ったラシュフォードは、フィニッシュを触られてしまい、同点はなりません。83分、ベンゼマに代わってクリスティアーノ・ロナウドが登場。91分、バレンシアのクロスがやや高かったためにフェライニのヘディングは勢いを失い、ナヴァスが落ち着いてセーブします。ルーカス・バスケスがボックス右を突破して折り返したチャンスは、アセンシオのボレーをデ・ヘアがビッグセーブ。7分の追加タイムでスコアは動かず、レアル・マドリードが優勝となりました。2-1ながら、欧州王者の完勝といっていいでしょう。バーに嫌われた2発とデ・ヘアのビッグセーブ2発があって初めて接戦となったゲームでした。

それでも、プレミアリーグ開幕に向けてマンチェスター・ユナイテッドには収穫があったと思います。ラストパスが冴えたムヒタリアンは、今季は暴れてくれるでしょう。ポストに入ってうまく機能していたルカクが前を向いたミキにつなげれば、フィニッシュまで持ち込めるシーンは格段に増えるはずです。ラシュフォードのドリブルは好調、右サイドを疾走するバレンシアは安定品質。フェライニを左から上がらせて高さで攻める形も使えることがわかりました。課題は、リンデロフのポジショニングとサイドアタッカーのフィニッシュが少ないこと。バイリーがいれば危険なシュートは減らせたはずで、前線は流動性を高めてラシュフォードとミキがシュートを放つシーンを増やしていただければと思います。負けはしたものの、プレミアリーグが楽しみになってきました。開幕節のハマーズ戦に、胸のすくような快勝を期待します。

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“やっぱり強かった!UEFAスーパーカップは欧州王者がマンチェスター・ユナイテッドを圧倒!” への8件のフィードバック

  1. ラッシュラッシュ より:

    いつもたのしく拝見させてもらってます
    うーーん 試合は完敗でしたねー ちょっとレベルの差を感じる内容 いい面もあったけど不安な面の方が多かったかなあ 所詮オープン戦みたいなもんだから開幕までに間に合えば。。。

  2. yuto より:

    攻撃の質の差が明らかに違いましたね。完敗といっていいでしょう。
    しかし、その中でもバレンシアが守備に追われる中で攻撃参加をすれば右サイドを蹂躙する姿には笑ってしまいました。世界最高の香車は伊達ではないですね。
    この試合だけでなく、リンデロフの不安定なパフォーマンスには非常に不安です。
    今週末のハマーズとの一戦では名前を見たくないなぁと感じるプレシーズンでした。

  3. パチ より:

    なんとなくモウリーニョサッカーの攻撃ってことでいえばワンピース足りないなって感じでした。サイドを個人で突破してクロスを上げるウィリアンやディマリアみたいなタイプがいなくて、ペリシッチ欲しがったってのもわかるなあと。
    リンガードはまだ実力不足という感じだしマルシャル・ラシュフォードもタイプが違うって感じだし、バレンシアがどんどん上がれるような相手ならいいけどそれが出来ない相手の場合厳しいのかなと。中にはルカクもフェライニも使えてこぼれ球ひろってミドル撃てる選手もいてと揃っているだけに…、そろえばシンプルだけど強いモウリーニョサッカーって感じになりそうな気はするんですけどね…。

  4. プレミアリーグ大好き! より:

    1点目のオフサイドやルカク、ラッシュの決定機のミスがなければ勝てたかもしれない試合でした。
    ただ、やはり地力ではレアルのほうが数段上でしたね。

    試合を見ていて思ったのはやはり突破力のあるウィンガーが必要だということでしょうか。

    ラッシュフォードは可能性を感じる選手ではありますがウィングではありませんしこのレベルになると足りないですね。

    後はリンデロフが今までの試合で一度もポジティブな要素を見せれていないことが心配です。

  5. makoto より:

    ラッシュラッシュさん>
    守備が不安でしたね。リンデロフは、少し時間がかかるかもしれませんね。

    yutoさん>
    相手がどこであろうと同じことができるバレンシアは頼もしいです。開幕は、モウリーニョ監督のやり方をわかっているCBで戦うのではないでしょうか。

    パチさん>
    マルシアルは、充分にこなせるのではないかと思うのですが、なかなかうまくいかないですね。ガレス・ベイルがノーチャンスとなれば、ペリシッチ獲りにいくかもしれません。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    ラシュフォードはストライカーとして成長してほしいなと思います。リンデロフは、控えからスタートして徐々にフィットさせていくという導入でもいいのでは?と思いました。

  6. プレミアリーグ大好き! より:

    54分、ベンゼマとのワンツーでイスコがゴールしたシーンはベンゼマではなくベイルですよ。

  7. makoto より:

    プレミアリーグ大好き!さん>
    すみません。手が滑ったようです。訂正しました。ご指摘ありがとうございました。

  8. makoto より:

    プレミアリーグ大好き!さん>
    すみません。手が滑ったようです。訂正しました。ご指摘ありがとうございました。

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