イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

GKがキャッチ。しかしボールの位置は…マンチェスター・ユナイテッドがFK1発でCL3連勝!

ポルトガルのプリメイラ・リーガでは5勝2分1敗で3位。チャンピオンズリーグでは、CSKAモスクワとバーゼルに連敗。ザンクト・ヤコブ・シュタディオンのバーゼル戦ではいいところなく5-0で大敗した不振ベンフィカは、ホームでマンチェスター・ユナイテッドに敗れれば、目標をELに切り替えるしかなくなります。プレミアリーグ開幕以降は無敗をキープしているモウリーニョ監督のチームは、ポルトガルの古豪にきっちり勝ち切ってグループステージ突破に王手をかけたいところです。ポグバとフェライニを負傷で欠き、中盤の構成にやりくりを強いられている指揮官は、今日もエレーラとマティッチを並べてきました。プレミアリーグで得点争いのTOPを走るルカクがワントップ、2列めにはムヒタリアン、ラシュフォード、マタ。ゴールマウスにはデ・ヘアが君臨し、最終ラインはバレンシア、スモーリング、リンデロフ、ブリントの4枚です。

立ち上がりから押しているのはベンフィカ。左右からのクロスが精度を欠き、フィニッシュはなかったものの、ホームサポーターに期待を抱かせるアタックが続きます。14分、縦パスを受けたグリマルドが左サイドから上がってグラウンダーを入れると、ブリントと競りながら放ったサルヴィオのボレーは左に外れます。プレミアリーグのリヴァプール戦以上に何もできないマンチェスター・ユナイテッド。攻撃陣にタッチミスが多く、マティッチの速い楔のボールは活かされません。

28分にバレンシアがディオゴ・ゴンサルベスに置いていかれますが、クロスはリンデロフが足に当ててデ・ヘアがキャッチ。ラウル・ヒメネスのミドルは大きく左に逸れていきます。眠っているアウェイチーム、落ち着かないジョゼ・モウリーニョ。32分、初めてのシュートはブリントのクロスに合わせたラシュフォードのヘディングでしたが、うまくコントロールできずにクロスバーを越えていきました。35分、左からドリブルでボックスに侵入したマティッチが打った強烈なシュートは、これがデビュー戦の18歳GKスビラルがセーブ。41分にムヒタリアンが最前線に躍り出たカウンターは、ゴール右上を狙ったシュートをミートできませんでした。前半のルカクは、左サイドに流れてラシュフォードにきわどいクロスを入れたのが唯一の仕事。プレミアリーグ2位のチームに見どころなき45分は、0-0で終わりました。

46分、左サイドから上がったラシュフォードがニアのムヒタリアンに戻し、22番が横に流したパスをエレーラがダイレクトでシュート。50分に左からパスを受けてボックスのコーナーに流れ、右足を振り抜いたラシュフォードのボレーはスビラルが正面でキャッチします。アグレッシブな姿勢が戻ってきたマンチェスター・ユナイテッドですが、ボックスの外からのシュートばかり。58分のマティッチの強烈なミドルは、バーすれすれを抜けていきます。ルイ・ヴィトーリア監督は、ルイス・フェルナンデスを下げてジヴコヴィッチを投入。64分、マンチェスター・ユナイテッドは珍しい形で先制しました。

左サイドからのFK、キッカーはラシュフォード。19番は、スビラルが前に出ていたのを見て、頭上を越えるボールを狙って蹴ったのでしょう。スビラルは慌てて下がりながらキャッチしたものの、ゴールラインテクノロジーが枠の中であることを示しました。0-1となり、徐々に攻勢を強めるベンフィカ。ラストパスを中でストップしているマンチェスター・ユナイテッドは、カウンターで追加点を奪ってセーフティな展開に持ち込みたいところです。69分、ディオゴ・ゴンサルベスが下がってジョナス。ゴールを決めたラシュフォードは、右膝を痛めたのでしょうか。75分、今季公式戦5ゴール6アシストと好調のマルシアルがピッチに入りました。

78分、ルカクのサイドチェンジを受けたマルシアルが左サイドでひとり抜き去り、角度のないところからシュート。これはGKとCBに阻まれますが、いかにも彼らしいアタックです。83分、マタに代わってリンガード、ベンフィカはサルヴィオをセルビ。84分のCKをフリーで狙ったルベン・ディアスのボレーは、枠に収めることができませんでした。ベンフィカは、CKを取るのが精いっぱい。プレミアリーグでクリーンシート7回の守備は崩れません。91分にムヒタリアンがマクトミネイに代わると、入ったばかりの20歳を引っ掛けたルイゾンが2枚めのイエローで退場。このままマンチェスター・ユナイテッドが逃げ切り、チャンピオンズリーグ3連勝です。

「勝ったけどこの内容か…」と嘆くべきか、「この内容で勝てるとは、今季は強い」と胸を張るべきか。セットプレー1発、いかにもモウリーニョ監督のチームらしい勝利でした。守備陣とマティッチをリスペクトしつつ、攻撃陣の元気のなさが気になった一戦。お疲れ気味だったムヒタリアンはキレがなく、ルカクは何もできずに90分を終えました。ラシュフォードの負傷は心配ですが、プレミアリーグで1試合しか出場していないリンデロフがフィット感を高めているのは収穫です。勝ち点3というミッションは何とか達成しました。中2日という厳しい日程ではありますが、しっかり疲労をとって週末のハダースフィールド戦を迎えてもらえればと思います。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“GKがキャッチ。しかしボールの位置は…マンチェスター・ユナイテッドがFK1発でCL3連勝!” への4件のフィードバック

  1. シティふぁん より:

    モウリーニョは徹底してますね
    調子が悪くてもクリーンシートにできますし
    ワンチャンスがあれば1点でも勝てる
    最低でも引き分ければ相手と離されないわけですしこの内容でも勝てるのがモウリーニョらしいです

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    ムヒはいずれキレが戻ってくるとは思いますが心配なのはエレーラです。
    今シーズン1度も去年のようなプレーを見せれておらず、ポグバはいわずもがなフェライニがプレーしてるときのほうがユナイテッドは強いです。

    エレーラの守備はよいですがゲームから消えている時間が多すぎるし、何よりいいパスを全然出せていません。

  3. 不知火 より:

    前半の序盤以降は特に危ないシーンを作られることはありませんでしたし、プラン通りの試合だったのではと思います。特に次節にルイゾンが出場停止になることでGL突破がはっきりと見えてきたのではないでしょうか。
    シティは質が高く、派手な試合をしているので物足りなさを感じることも理解できないわけではありませんが「うちはうち、よそはよそ」で割り切るべきでしょう。
    ところで、私もエレーラのパフォーマンスには心配です。アグレッシブな姿勢は見られますが、パスもいまいち、シュートは枠に行かないとなるとちょっと・・・

    —–
    全体的にビルドアップが上手くいってないですね。
    ムヒなんかはその影響をモロに受けてたんじゃないでしょうか。
    ロホとバイリーのコンビ、そしてフェライニとポグパが帰ってくればそこら辺は改善されると思います。
    左SBは冬の補強に期待ですかねー。

  4. ルイコスタ より:

    国外選手からは都落ち感、国内選手は伸び悩み。これでは立ち居うちできないですね。今後もベンフィカはそだった逸材をプレミア等に排出してくことは事実ですが、久しぶりの金星は当分見られないだろうなと、切ないです。こちらからまた選手が行ったらぜひ大切に使って活躍させてあげてほしいものです。

コメントを残す