不振のエヴァートンはホームでリヨンに敗れて崖っぷち!クーマン監督に打開策はあるか!?
GKピックフォード、DFクコ・マルティナ、マイケル・キーン、アシュリー・ウィリアムズ、ホルゲート。シュナイデルランがアンカーに入り、トム・デイヴィスとクラーセンがインサイドMF。前線にはカルヴァート・ルーウィン、ヴラシッチ、ミララスが並んでいます。ルーニーがいないとどんなサッカーになるのか、あらためて注目したい一戦。リヨンのスタメンにはプレミアリーグファンにはおなじみのメンフィス・デパイとベルトラン・トラオレがおり、リーグアンで7ゴールのMFフェキリは要注意です。キックオフから押していたエヴァートンですが、5分にホルゲートがやってしまいました。左サイドのデパイからのパスを受けて、縦に抜けようとしたマルシアルを引っかけてPK。フェキリが完璧なキックで右隅に沈め、トフィーズは追う立場となりました。プレミアリーグでルーニーとニアッセの5発しかない貧攻のチームにとっては、2点は重いノルマです。
中盤では持てるエヴァートンは、前の3人にボールをつなげません。16分の右からのFKは、マイケル・キーンがヘッドで競り勝った後のこぼれ球をブラシッチが思い切りよく狙うも、ボールは大きく右にアウト。21分、スローインからトム・デイヴィスにパスをもらったミララスが右足でミドルシュートを放ちますが、ニアに飛んだボールは速さも精度も足りませんでした。25分にホルゲートのクロスのこぼれ球に猛然とダッシュしたシュナイデルランは、シュートをうまくコントロールできませんでした。
30分、ようやくシュナイデルランの縦パスでミララスがボックスに侵入するチャンス。シュートを打てなかった11番がトム・デイヴィスに託すと、フィニッシュはDFに当たり枠に飛びません。CKの直後、カウンターからのベルトラン・トラオレのミドルは上にアウト。32分には左にいたトム・デイヴィスがニアに走り込んだミララスに見事なスルーパスを通すも、GKロペスと1対1になったウインガーは左足の一撃を止められてしまいます。37分のフェキリの直接FKは、トム・デイヴィスの頭に当たってポストにヒット。39分に最終ラインのパスミスを拾ったトム・デイヴィスは、迷いながらのシュートをロペスにセーブされてしまいます。
42分にカウンターから中央を完全に破ったデパイは、あまりにも淡泊なシュートをピックフォードにキャッチされました。ベルトラン・トラオレのミドルが左のポストすれすれを抜けると、オープンな展開となった前半が終了。攻撃力があるクコ・マルティナを右に置いてホルゲートを左、カルヴァート・ルーウィンをサイドに置いてヴラシッチが最前線のほうがゴールへの期待値は高いのではないでしょうか。クーマン監督は、ハーフタイムにクラーセンを諦めてルックマンを投入しました。後半は、開始早々からエヴァートンが攻勢。ホルゲートの速いクロスをロペスが外に弾き出した後、クコ・マルティナのクロスをカルヴァート・ルーウィンがヘッドで逸らし、ルックマンがボレーで狙うもロペスが落ち着いてセーブします。
52分にマイケル・キーンがスリップしたピンチはマオリダのドリブルミスに助けられ、直後にトム・デイヴィスがアワールに自陣で奪われると、ラストパスでピックフォードと1対1になったマオリダはシュートをシュナイデルランにカットされます。今季リーグアンで7ゴールのマリアーノがいれば、プレミアリーグ16位のクラブは早々に勝負を決められていたかもしれません。56分、シュナイデルランが負傷でリタイア。今季プレミアリーグでインターセプト数No.1のセントラルMFを失うとなれば、クーマン監督にとっては激痛です。代わりに入ったのはシグルズソン。スワンズからきたサイドアタッカーは、若い選手のミスが目立つチームを鼓舞することができるでしょうか。ジェネジオ監督は61分にフェキリを休ませ、フェリで中央の守備を固めます。
65分にアシュリー・ウィリアムズが捕球したロペスを突き飛ばすと、両チームの選手にスタンドのファンが加わって揉み合いとなりますが、トフィーズのキャプテンはイエローで済んで助かりました。68分、ミララスに代わってサンドロ・ラミレス。その1分後、退場させられていたかもしれなかったキャプテンは、プレースキック職人シグルズソンの正確なキックをヘディングで叩き込みました。1-1、グディソンパークは熱狂の渦。72分に左サイドからFKを蹴ったシグルズソンは、右足で巻いてファーポストにぶち当てました。ところが76分、途中出場のコルネが右サイドをドリブルで崩し、ニアに入ったベルトラン・トラオレがグラウンダーをラボーナ!再度勝ち越されたエヴァートンは、15分で2点が必要です。
81分にもリヨンがカウンター。右からのパスを受けたベルトラン・トラオレのコントロールショットは、バーの上に浮いてしまいました。85分、サンドロ・ラミレスのクロスをヘッドで合わせたカルヴァート・ルーウィンの一撃はロペスがセーブ。3つ続いたCKはいずれも打ち切れず、カウンターから3対2にされたピンチは、フェリの足元に飛び込んだピックフォードが食い止めました。直後、DFのバックパスを狙ったカルヴァート・ルーウィンはロペスに先着されてシュートを打てず。5分の追加タイムにチャンスをつかんだのは、角度のないところからピックフォードにシュートを当てたフェリだけでした。1-2、今日は攻守ともにミスが目立ち、敗戦は必然でした。1分2敗のエヴァートンは、次節のリヨンでのゲームで敗れればグループステージ敗退が決まるでしょう。
プレミアリーグではアーセナル、カラバオカップでチェルシー、そしてオリンピック・リヨンとのアウェイゲーム。3つ続く難しいゲームをすべて落とせば…いや、最初の2つを完敗でも、クーマン監督は解任となってしまうかもしれません。大量補強の後、チームの完成度が上がるまでは苦しむかもしれないとは思っていたものの、10月末になってもここまで仕上がらないとは想像できませんでした。就任初年度に守備を立て直し、クラブをプレミアリーグ7位に導いた指揮官を代えればよくなるという状況ではないようにみえるのですが…。好きな監督なので、何とか踏ん張っていただければと祈っております。
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クーマン監督の背骨に当たる 屈強なCFWが取れず、背骨抜きでの戦いは厳しかったですね
ミランもそうですがいくら大量補強をしてバランスが崩れたとはいえこの時期になっても不振が続くのは指揮官の手腕を疑ってしまうのも仕方ないと思います。
ただ、この時期に新しい指揮官に代えて失敗すればエヴァートンの降格も現実的になってしまうので後任は慎重に選んで欲しいところです。
一応今季のシティから唯一勝ち点を手に入れてるクラブなんですけどね
トフィーズ戦以外カップもCL含めて全て勝ってるので
まさか大補強して夏の移籍期間が終わったときはある程度は時間がかかるにしてもここまでの苦戦は予想外でした
おはむさん>
そうですね。サンドロ・ラミレスではなかったですね。
プレミアリーグ大好き!さん>
クラーセンとシグルズソンがうまくはまっていないのが誤算です。
シャーザーさん>
マン・シティ戦を見た時は期待していました。攻守ともに綻びが出ているのが監督としては難しいところだと思います。
このクーマンをこのブログプレミアリーグ年間の優秀監督の上位に挙げてた人がいましたが…
見る目がないねー
それはないよー
プレミアリーグ大好き!さん>
文章の意味がわかりませんでした。年間の優秀監督の上位とは、今季の話ですか?