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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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超絶ウィリアン!アゼルバイジャンで圧勝したチェルシーがグループ首位奪還!

トッテナム、マンチェスター・シティとプレミアリーグ勢の首位通過が続くなか、チェルシーも他力本願ながらもローマをかわしてラウンド16に進出したいところです。2位通過となると、プレミアリーグのクラブとの直接対決はないため、パリ、バルセロナ、ベシクタシュの3択となる可能性大。1位なら、バーゼルやシャフタル・ドネツク、ポルトなどより与しやすい相手を引ける確率が高まります。本日は、アゼルバイジャンでのアウェイゲーム。コンテ監督は、カラバフとの一戦に主力を揃えて臨みました。GKクルトワ、DFリュディガー、ダヴィド・ルイス、アスピリクエタ。WBにザッパコスタとマルコス・アロンソ、セントラルMFはセスクとカンテ。前線にはウィリアン、ペドロ、アザールという布陣です。

チェルシーの選手がボールを持つと、容赦ないブーイングが鳴り響くトフィク・バフラモフ・スタジアム。3分、ウィリアンに預けて上がったセスクが左足でシュートを放つと、GKセヒッチが正面で捕ったのを確認したサポーターから安堵の空気が流れます。アクシデントさえなければ勝つとばかりに、セーフティにボールをまわすチェルシー。ところが13分、先に決定機を迎えたのはカラバフでした。ミチェルが右に展開し、メドヴェデフにボールが渡ると、ワンツーでボックスに侵入したメドヴェデフの前に入り込んだミチェルがフリーで強烈なシュート。バーの下を叩いたボールにアルメイダが反応しますが、二の矢を枠に収めることはできません。スタンフォード・ブリッジでは、イングランドのプレミアリーグ優勝クラブがアゼルバイジャン・プレミアリーグで4連覇中のクラブを6-0で下しましたが、アトレティコ・マドリードに2試合通算1-1のチームを侮ってはいけません。

17分、セスクの縦パスがカットされると、こぼれ球をウィリアンが左足で狙いますが、前にいたペドロに当ててしまいゴールに届かず。ここまで健闘していたチームは、19分に致命的なジャッジを受けてしまいました。アザールの縦パスでウィリアンが最前線に飛び出した瞬間、サディコフが後ろから手を引っ張ってホイッスル。決定機阻止のレッドカード、PK、出場停止の「三重苦」はなくなったものとばかり思っておりましたが、レフェリーの判定は「厳罰」でした。ブーイングをものともせず、アザールが決めて0-1。プレミアリーグのリヴァプール戦を前に消耗戦だけは避けたかったチェルシーは、これで一気に楽になりました。30分、アスピリクエタが得意のピンポイントクロスをアザールにピタリと合わせますが、ヘディングシュートはスヒッチの正面。いつもこのボールを決めているモラタなら、左隅に流していたかもしれません。

縦1本のカウンターでチェルシーの3バックを脅かしていたカラバフは、36分に2点めを許してしまいます。セスク、ペドロとテンポよくつながったボールをウィリアンがアザールに預けると、絶妙なヒールキックが中央に走ったウィリアンに出て、右隅に完璧なフィニッシュ。アゼルバイジャンの素晴らしいサポーターたちは、0-2となってもブーイングをやめません。40分、ハーフライン過ぎからカラエフを抜き去ったペドロは、フィニッシュの直前にジェズニチャクに足を払われました。まるでボールにいっていない決定機阻止でしたが、今度はイエロー。ウィリアンのFKは左に曲がりすぎて、チェルシーの追加点はなりません。前半は0-2。アウトサイダーが10人になってしまったこの試合では、リヴァプールVSセヴィージャのようなミラクルは起こらないでしょう。

52分、セスクの素晴らしいロングフィードでペドロがセヒッチと1対1になるも、角度がなくシュートはGKがブロック。チェルシーはボールを奪うとゆっくりラインを上げ、省エネに徹しているように見えます。コンテ監督が58分にマルコス・アロンソをケーヒルに代えたのは、イエローを重ねることを恐れたのか、レッズ戦をにらんでのマネジメントか。前半にあれだけ響いていたブーイングは、いつの間にか聞こえてこなくなっています。64分、カンテのパスをボックス左で受けたアザールのシュートはスヒッチがセーブ。バチュアイが負傷でいないなかでは、65分に下がったアザールの交代相手はモラタしかいません。

リュディガーからスルーパスを受けたモラタは、GKと1対1のチャンスを左に外してしまいました。チェルシーの3点めは73分。ゴールライン際からの中央に入ってくる危険なクリアをカラエフがヘッドで前に送ると、ウィリアンがカット。ドリブルでボックスに入ったウィリアンをカラエフがつかんでしまい、この日2度めのPKです。ブーイングのなか2回蹴らされたセスクは、左隅にしっかり収めました。大勢は決し、75分にカンテが下がると代役はドリンクウォーター。85分にウィリアンがボックス手前まで持ち込み、ミドルシュートを決めて、チェルシーは0-4で完勝しました。PKを2回ゲットし、自らも2発決めたウィリアンがとにかく輝いたゲームでした。

この試合を勝ち切ったチェルシーが首位に立てるかどうかは、2時間45分後に始まったマドリードでの一戦の結果次第でしたが、サポーターの期待通りにアトレティコ・マドリードがローマに2-0で勝利し、コンテ監督のチームはグループCのトップに立ちました。最後の一戦は、スタンフォード・ブリッジのアトレティコ・マドリード戦。勝ち点2差ですぐ下にいるローマがカラバフと戦うことを考えれば、プレミアリーグ王者は必勝です。ローマ戦の後に監督との確執が噂になったダヴィド・ルイスが復帰し、主軸が好調をキープしているチームは、やってくれるのではないでしょうか。ここまできたら、リヴァプールとともに完勝してプレミアリーグ全クラブ首位通過を実現していただければと期待しています。

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“超絶ウィリアン!アゼルバイジャンで圧勝したチェルシーがグループ首位奪還!” への3件のフィードバック

  1. B より:

    ウィリアン倒しての最初のレッドは厳しかった気がしますね 何となくピッチのチェルシーの選手からすらそんな雰囲気が笑 それよりもペドロのドリブルこそ全くボールにいってませんでしたもんね…よくあそこまで行きましたが。
    相手がどこでもやるしかないのですが、3分の2でパリとバルサとかはホント勘弁ですねぇ笑 ここまできたら首位通過願います!

  2. makoto より:

    Bさん>
    厳しかったですね。あれがなくても勝敗は変わらなかったと思いつつ。次戦、期待してます。

  3. アイク より:

    首位アーセナルがバイエルンをドローしたことがありませんでしたか。
    二位にレアルがいると、一位通過の方が怖いです笑

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