イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

CLで絶好調のプレミアリーグ勢。ビッグイヤー獲得を期待したい2人のワールドクラス!

楽しい3ヵ月を過ごさせていただきました。プレミアリーグ勢が絶好調だったチャンピオンズリーグとヨーロッパリーグ。レアル・マドリード、ドルトムントと同居するという「死のグループ」に入ったトッテナムは、世界王者を1-1、3-1と圧倒して全32クラブの単独トップとなる5勝1分でフィニッシュ。マンチェスター・シティとマンチェスター・ユナイテッドは悠々と4連勝し、趨勢が決まった後のアウェイゲームを落としただけで5勝1敗。アトレティコ・マドリード、ローマと対峙する難しいグループに入ったチェルシーも、CLで4シーズン連続ベスト8と上位の常連となっていたシメオネ監督のチームを蹴落として3勝2分1敗で2位に滑り込みました。

いちばんハラハラさせられたのは、最終節で負ければグループステージ敗退の可能性があったリヴァプールですが、セヴィージャに3-0から追いつかれる失笑の一戦の後は、スパルタク・モスクワを7-0でぶっ叩く爆笑のフィナーレでした。クロップ監督のチームは、やはり攻めてナンボです。サラー、マネ、コウチーニョと飛び道具満載のスカッドは、ノックアウトラウンドに進めばより威力を発揮するのではないかと思われます。アンフィールドの熱狂的なサポーターがアウェイゴールを妨げ、敵地でも攻撃力が変わらない彼らなら、優勝候補の足をすくう金星を挙げられるかもしれません。38試合の積み上げを問われるプレミアリーグより、2試合トータルの数字で勝れば上にいける大会のほうが、旋風を巻き起こせるのではないかと期待しています。

チャンピオンズリーグで史上初の5クラブ勝ち抜けを決めたプレミアリーグ勢は、21勝6分3敗という文句なしの数字を残しましたが、ヨーロッパリーグに出場した2つのクラブは明暗が分かれました。コシールニー、ラムジー、ジャカ、エジル、ラカゼットが出場ゼロと全試合Bチームで戦ったアーセナルが4勝1分1敗と余裕で勝ち抜いたのに対して、絶不調に陥ったエヴァートンはアタランタとリヨンに勝てず1勝1分4敗で敗退。ELの数字を足し込むと、プレミアリーグ7クラブのトータルは26勝8分8敗とまずまずの数字にレベルダウンします。

CL連続出場を続けていた昨季までは負傷者だらけだったアーセナルは、戦いの場が変わった今季は、目立つリタイアはカソルラのみ。Bチーム作戦をベスト16まで引っ張り、アトレティコ・マドリードやナポリ、ドルトムントらと当たるであろう最後の5試合だけ万力込めて戦えばいい展開になれば、ガナーズはスカッド充実のままで複数タイトルをゲットする気持ちいい結末を迎えられるかもしれません。

さて、ここからはチャンピオンズリーグに話を絞りましょう。11日にラウンド16の組み合わせ抽選が行われますが、首位通過のトッテナム、マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、リヴァプールと2位で進んだチェルシーから見える景色は大きく変わります。このラウンドではプレミアリーグ同士の対決はないため、1位だった4クラブの対戦相手候補はバーゼル(スイス)、バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)、ユヴェントス(イタリア)、セヴィージャ(スペイン)、シャフタル・ドネツク(ウクライナ)、ポルト(ポルトガル)、レアル・マドリード(スペイン)の7クラブ。グループステージでレアル・マドリードと争ったトッテナムは、ユーヴェとバイエルンさえ引かなければ互角以上に戦えるでしょう。

一方、2位通過のチェルシーは、パリ・サンジェルマン(フランス)、バルセロナ(スペイン)、ベシクタシュ(トルコ)の3択です。ネイマール、カバーニ、ムバッペVSメッシ、スアレス、イニエスタという究極の選択はどっちもどっち。運よく彼らを避けたとしても、殺気に満ちた恐怖のトルコの夜が待ち構えています。アザール、モラタ、ペドロ、ウィリアンらが前線に並ぶ昨季プレミアリーグ王者は充分戦えると信じていますが、国内で勝ち続けながら欧州の強豪と伍するには心身ともに相当なタフネスが必要です。ラウンド16のセカンドレグの直後にマンチェスター勢との連戦が組まれているチェルシーが、バーゼルと2試合行うクラブよりも厳しい3週間を過ごすことになるのは間違いありません。

今季チャンピオンズリーグで、私が活躍を期待している選手が2人います。セルヒオ・アグエロとズラタン・イブラヒモヴィッチ。プレミアリーグ歴代7位、南米選手では1位の131ゴールを決めているアグエロは、イングランドでプレイした外国人選手のなかで最も幸せなキャリアを送った選手のひとりでしょう。アトレティコ・マドリードでヨーロッパリーグを制し、イングランドで国内3冠を手にした彼のメダルコレクションに欠けているのは、アルゼンチン代表とクラブにおけるワールドカップ制覇。ペップの下で公式戦1敗と最高のシーズンを過ごしている今季は、スペイン勢とバイエルンが昨季までの迫力を欠いており、千載一遇のチャンスです。

スウェーデンを出てから所属したすべてのクラブでリーグ制覇を果たしているズラタンも、マンチェスター・ユナイテッドを7つめの優勝クラブとするとともに、最初で最後になるかもしれないビッグイヤー獲得を達成したいところです。彼らはどこと当たることに…と、その前にマンチェスターダービーでの素晴らしいプレイを期待しましょう。ズラタンが出場するとすれば、明らかに勝っているか負けているか、どちらかの状況となりそうです。CLの話は、日曜日の熱狂の後でもう一度!

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す