今週はアウェイで無敗!不振に喘いでいたプレミアリーグ勢が、欧州で強くなった理由。
来週登場するチェルシーはラ・リーガで無敗のバルサとの大一番、スペイン勢が苦手なマンチェスター・ユナイテッドもセヴィージャとのアウェイゲーム。この2試合を観るまでは、大げさなことはいえませんが、10月に「BBC」が報じたフィリップ・ネビルさんの見立ては現実となりつつあります。「潮目が変わったといっても時期尚早ではないだろう。2~3チームはベスト8、セミファイナルに届くはずだ。最近数シーズン、われわれ(プレミアリーグ勢)はバルサやレアル・マドリードからかなり離れたところにいた。しかし、レアル・マドリードと互角に戦ったトッテナムを見ると、差は縮まっているように思える」。バーゼルやポルトという比較的楽な相手を引いた2チームはともかく、ユーヴェの本拠地でアウェイゴールを2発決めたチームは、彼我の差を測るいい物差しになってくれたのではないでしょうか。トッテナムは、現在プレミアリーグで5番めのチームです。
プレミアリーグ勢が復権に向かっている最大の理由は、欧州屈指の指揮官が集まってきたことだと思います。キーワードは「サイドアタック」「プレス」「カウンター」。バルサを小さくトレースしたようなひと頃のポゼッションサッカーは見られなくなり、リヴァプール、トッテナム、マンチェスター・シティに代表される「できるだけ前で奪って直線的にアタックする」サッカーが主流となっています。昨季はコンテ監督の3バックがプレミアリーグ全体に広がりましたが、新シーズンのマンチェスター・シティ、リヴァプール、マンチェスター・ユナイテッドは4-3-3を採用。それぞれ、サイドに単独で突破できる強力なアタッカーを配しているのが特徴です。3バックと4バックを併用するトッテナムも、ロングフィードをうまく織り交ぜながら両サイドを攻めるのは得意技。サラー、マネ、ソン・フンミン、マルシアル、スターリングなど、中央への志向が強いサイドアタッカーが活躍しており、3-4-3あるいは3-5-2のチェルシーも、アザール、ペドロ、ウィリアンは隙あらば中に斬り込んできます。
「ポゼッションサッカーのパイオニア」だったペップは、バイエルン時代から少ない手数で攻める形を増やしており、マンチェスター・シティではさらにカウンターへの志向を強めています。力の差があったバーゼル戦はボールを支配して押し切ってしまいましたが、デブライネ、スターリング、アグエロ、サネらが仕掛ける速いアタックは、プレミアリーグでハーフタイムの後によく見られる彼らの基本戦術のひとつです。リヴァプールはショート2発、ロング2発とカウンター連発でポルトの戦意を喪失させ、仕上げの5点めはマネの単独突破。トッテナムがユーヴェから奪った最初のアウェイゴールも、センターサークルから縦パス2本で決めたスピーディーな中央突破でした。
先日、「フットボリスタ」が、CLとELの参加7チーム中バイエルンしかグループステージを突破していないブンデスリーガの凋落の理由をレポートしておりましたが、そのなかで「漠然としたポゼッションからボールをロストし、カウンターを喰らう」という指摘がありました。彼らはいわば持たされており、ちょっとしたミスから欧州の中堅・小規模クラブに致命的な状況に追い込まれるというわけです。これは近年のプレミアリーグの姿であり、停滞にストップをかけたのが、ゲーゲンプレッシングのクロップ監督、走るサッカーのポチェッティーノ監督、サイドとカウンターの強度にこだわったペップだったのではないでしょうか。前線からの激しいプレスとショートカウンターや、自陣からの直線的な攻撃に磨きをかけた彼らは、「持ってどうするか」から「持たせてどうするか」にパラダイムシフトした感があります。
今週、セカンドレグを有利にする会心の試合を見せてくれた3つのクラブには、ただただ期待が高まるのですが、プレミアリーグで最も走らないマンチェスター・ユナイテッドと、速攻の切れ味を失っているチェルシーは心配です。両者とも堅守とカウンターという強みを主張できるチームであり、勝機はあると思うものの、個の力への依存度が高く、攻撃において戦術的な引き出しが少ないのが気になります。2017-18シーズンは、絶対的なエースと明快な攻め方を持ち、得点力で勝るマン・シティ、レッズ、スパーズのほうが上にいくのではないでしょうか。チャンピオンズリーグも、プレミアリーグも。
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ポグバ、マティッチ、マクトミネイのスリーセンターを採用して、セビージャの攻撃を受け止めた後、ポグバ、サンチェス、ルカク、マルシャルのカウンターで1発で決めるのが理想ではないでしょうか。
バイリーがもう練習に復帰したので少なくともホーム戦ではポグバの負担も減るのではと期待しています。
そして後半途中からリンガードを投入してトドメのカウンターを決めるいうオプション付き4-3-3で行けば勝ちあがれると信じております。
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うーん。。
気付いていたこととはいえ、このように記事にまとめられると「今のアーセナルの未来は明るくないのかなぁ」と思ってしまいます。
ヴェンゲルの作ったチームの「鮮やかなパス回しからの美しいゴールシーン」に惹かれてファンになった身からすると、現在のサッカーシーンは観ていて少々辛いです。
なぜなら、「鮮やかなカウンターからの強烈なゴール」にも否定しがたい魅力があることに自分でも気付いてしまっているからです。
ひたすら美しいサッカーにこだわる愛すべき頑固なボス・ヴェンゲルに対し、ペップは違いましたね。
あれほど美しかったバルサのパスサッカーで世界を支配しておきながら、今は全く別のベクトルのチームを作り上げました。
チームをうつる度に「そのチームに出来る最強の布陣」を作り上げる天才だと思います。
あくまでもサッカーはエンターテイメントであると個人的には思っているので、「最強のチームを目指すのか」「アイデンティティーにしがみつくのか」、どのようなチームを好きでいるかは好みの問題だとは思うのですが。
もう少しだけボスの頭が柔らかくなったらいいなぁと思う今日この頃です。
2018年に入って以降レッズ、スパーズとユナイテッド、チェルシーの明暗が分かれましたね。国内でも顕著でしたが、今週のレッズ、スパーズはどちらも会心の出来と言えるんじゃないでしょうか、5チームのうち4チーム勝ちあがれると予想していたのですが、このままいくと、バルサと当たるチェルシーはおろかユナイテッドもセビージャに、足元すくわれるのではと心配になります。
リーグの話に戻りますが、このままいくとチェルシーはまたclを流すのではないでしょうか。
レッズスパーズユナイテッドチェルシーとなる気がします。
シティとガナーズはあえてノータッチで笑笑
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ジルーの加入により2列目(特にウィリアン)が生き生きとし始めているのがバルセロナ戦での唯一のポジティブになれるポイントですかね。守備の方はベストメンバーであれば非常に堅い仕上がりとなっているので、1失点までならセカンドレグも興味を持って観れるのかなと思います。
自分でも漠然と感じていたことを、きちんとした文章にして頂くと、改めてプレミア勢の立ち位置が理解できるようになります。
モウリーニョは、どうして今のように混迷するマンUを脱却させることができないのでしょうか?
選手を見れば将来性のある能力豊かなプレーヤーが揃っています。
以前はもっとアイデアのある指揮官のように思っていました。
その辺りの、御意見を頂けると嬉しく思います。
シティとリバプールは強いでしょうけど、スパーズは何とも、、、というのが私見です。
デンベレのコンディションがこのまま安定し続け、ローズ、トビー、ワニャマ等が早くトップコンディションを取り戻してくれれば強いと思います。そうなるといいのですが。
そうならなかった場合が怖く、かつその可能性も低くはありません。
ジルーがいい流れを運んできてくれそうなチェルシーのほうが、状態は良くなっていく気がします。もちろんバルサに勝てるかは別問題ですが。
ユナイテッドについては、何が起きているのでしょうね。何かがうまくいっていない感じが拭えませんね。開幕時の恐ろしい強さはどこに行ってしまったのか。
バイリー復帰で上がってくるかどうか。
スパーズはケインやエリクセンなどの大黒柱は替えがいないですが、今回獲得したモウラが馴染んでリーグの調子も保ってて、CLに備えれたら最高かなと。
チェルシーのジルー獲得は二列目の活躍に効果的でアザールをワントップに使う必要がなくなるので良いかなと。
マンUの調子は厳しい気がします。
マティッチの替えが居なくてコンディションが下がっていることがポグバの守備のタスクの部分が求められていることに繋がってるので。
バイリーの復帰はPJとスモのコンビでの皆無に等しいビルドアップを改善でき、広いエリアをカバーできるのでマティッチや相方のセンバを助けられるのでなんとかフィットネスを整えてほしいですね……