欧州戴冠なるか?プレミアリーグ勢の準決勝プレビュー! (1)リヴァプールVSローマ
6勝4分で未だ無敗のリヴァプールが、得点33失点7という圧倒的な数字を残しているのに対して、5勝2分3敗のローマは得点15に対して失点12。サラーとフィルミーノが8ゴール、マネが7ゴールと強力な3トップを要するプレミアリーグ3位は、トップスコアラーがジェコの6ゴールのセリエA4位を攻撃力で凌駕しています。ポゼッション50%、パス成功率84%、クロスのコンプリート26%はレッズとさほど変わらず。1099kmという走行距離は、1132kmを走破したクロップ監督のチームに劣ります。ラウンド16のシャフタル・ドネツク戦を2-1、0-1、バルサとの準々決勝は4-1、0-3とアウェイゴールルールで抜けてきたローマは、ハイプレスとサイドアタックを軸としたチームプレーで競り合いを制してきたクラブ。目を見張るような数字を残している選手は見当たりません。
全体の数字では凡庸に感じられるローマですが、これをホームとアウェイに割ってみると見方が変わります。4勝1分のスタディオ・オリンピコでは無失点!イタリアで戦えばチェルシーとバルサから6ゴールを決めており、ハイプレスで相手のビルドアップを混乱させるサッカーは欧州屈指の迫力です。一方、アウェイではおとなしいセリエAのチームは、チェルシー、アトレティコ・マドリード、シャフタル・ドネツク、バルサとの計4試合で10失点。内弁慶のチームとの戦いは、アンフィールドでどれだけのアドバンテージを築けるかがポイントとなりそうです。「バイエルンやレアル・マドリードを避けてローマだ!よかった!神に感謝します…とは思わなかった。(バルセロナとの)セカンドレグにおける彼らは秀逸だった。4-0、5-0でもおかしくなかった」と語るクロップ監督は、「要塞オリンピコ」の怖さを充分に把握しているようです。
【チャンピオンズリーグ準決勝組み合わせ】
(左が初戦ホーム)
バイエルン・ミュンヘン VS レアル・マドリード
リヴァプール VS ASローマ
レッズの理想は、マンチェスター・シティとのプレミアリーグ対決の再現でしょう。サポーターのチャントが鳴り響くアンフィールドでは、アウェイゴールを許さず3点以上のアドバンテージ。敵地でのセカンドレグは、2分に失点を喫するような失敗をせずにアウェイゴールをゲットし、相手の戦意を剥奪。ディ・フランチェスコ監督率いるローマのフォーメーションは、4-3-3か、3-4-3か。サラーやマネを止めなければならないと考えれば、サイドにシックとナインゴランを張り付けて相手のウインガーが自陣に戻る機会を増やそうとしてくるのではないかと思います。負傷中のペロッツィがいなかったとしても、ウンデルとエル・シャーラウィを継ぎ込んだサイドアタックは要注意。アーノルドとロバートソンが裏を取られたり、数的優位を築かれてフリーのクロスを許したりすれば、ジェコを完封するのが難しくなります。
とにかく、先手必勝。ローマを押し切り、ファイナルを制してビッグイヤーを獲得すれば、「ファン・ダイクが加わった2018年の欧州最強クラブは、ペップに3勝したリヴァプール」と高らかに宣言できるのではないかと思います。あるいは彼が、11年ぶりにバロンドールをあの2人から奪い去ることも。
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更新ご苦労様です。
個人的にはレアルとあたりガチンコ勝負という思いで、ドローを観ておりましたが、結果ローマを引いた時は
難しいゲームになるかなと思いました。それだけバルサとのゲームが鮮明でした。
ただ、管理人様の記事を冷静に読みますと勝機もあるので、ご指摘のとおりポイントはホーム完封でアウェイゴールゲットという
シティ戦の再現ですね。
ここ数年厳しい時代を過ごしてきたので、現在の状況は本当に満足しております。Best4も楽しみたいと思います。