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2週間で4人が追放&罰金!? 内部から崩れ始めたストークは、プレミアリーグ降格リーチ!

3月末に、イブラヒム・アフェライが練習態度が悪いとされてチームから離脱。4月2日にはサイド・ベラヒーノがU-23のアストン・ヴィラ戦に遅刻してユースチーム行きを命じられました。外出禁止令を守らなかったエリック・ピーテルスが7万ポンド(約1060万円)の罰金を科された後、パリ・サンジェルマンからシーズンローンで獲得したヘセ・ロドリゲスが11日の練習を無断欠席。プレミアリーグ19位のストークが、内部から崩れ始めています。ポール・ランバート監督は、イエローカードが止まらなくなったレフェリーのように見えますが、ハードマネジメントは不振のチームにいい緊張感をもたらすのでしょうか。この手のゴシップが出回り始めたクラブが、最終的にうまくまとまったという話はあまり聞いたことがありません。

2007-08シーズンに、トニー・ピューリス監督の下でチャンピオンシップ2位に食い込み、プレミアリーグ昇格を果たしたストークは、8位以上にはいけないながらも15位以下にも落ちない典型的な中堅クラブとして、トップフライトで9シーズンを過ごしました。ピューリス時代は、中央の守備を固めて前線にロングボールを放り込むクラシックなスタイルを堅持。サイドが狭いブリタニアで武器となったロリー・デラップのロングスローは、プレミアリーグのトップクラブにとっても脅威でした。

2013-14シーズンから指揮を執ったマーク・ヒューズ監督は、初年度をクラブ最高位の9位で終えると、その後の2年も9位フィニッシュ。ピューリス時代は単調な攻撃で年間30ゴール台だったストークは、シャキリ、アルナウトヴィッチ、チャーリー・アダム、クラウチ、ボージャン・クルキッチ、エンゾンジらによって得点力をUPさせました。

一方、徐々に失点が増えていった守備は近年の課題となり、昨季は56失点で13位。ズマやヴィマーを加えてテコ入れを図った今季も、ショークロスがいない試合でしばしば守備が崩壊しました。プレミアリーグ5勝5分12敗という不振によってマーク・ヒューズが解任された後、ポール・ランバートは1勝4分6敗と引き続き苦しんでいます。守備を固めるとシャキリ頼みの攻撃に陥り、前に出るとラインが崩れがちになるチームは、17位クリスタル・パレスと4ポイント差。最後の5試合で3勝しないと残れないでしょう。

今まで以上に一体感が求められるこの時期に、立て続けに謹慎やペナルティが話題になるとは…。ひとたび降格すれば、シャキリを筆頭に主力が離脱するのは避けられません。長い間、プレミアリーグに色を添えてくれた個性的なクラブが、下のリーグで停滞する可能性が高まっています。(ポール・ランバート 写真著作者/Qside)

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“2週間で4人が追放&罰金!? 内部から崩れ始めたストークは、プレミアリーグ降格リーチ!” への1件のコメント

  1. タムコップ より:

    アフェライのニュースがアナウンスされた時、事の顛末までは分からないなりにですが「それがチームにとって良いことなのかな?」と少々ネガティブな印象を受けたのですが、立て続けに残留に欠かせない前線タレントがここまでチーム内ペナルティを受けるとなると、来季以降降格覚悟でのチーム刷新のサインとしか映らないのですが、皆さんいかがお考えでしょうか?

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