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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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工夫がなかったマンチェスター・ユナイテッドが、ユヴェントスにホームで完敗!

ヤングボーイズにアウェイ勝利、バレンシアにはホームでドロー。チャンピオンズリーグの第3節に臨むマンチェスター・ユナイテッドは、ユヴェントスとの連戦を1勝1敗以上で終えられれば、グループステージ突破に近づきます。オールド・トラフォードでは必勝のモウリーニョ監督は、プレミアリーグのチェルシー戦と同じメンバーを揃えてきました。デ・ヘア、アシュリー・ヤング、リンデロフ、スモーリング、ルーク・ショー、マティッチ、マタ、ポグバ、ラシュフォード、マルシアル、ルカク。古巣を悔しがらせることができるのは、クリスティアーノ・ロナウドか、ポール・ポグバか。キックオフから、ホームチームが積極的にサイドを攻めますが、中央で勝負させようとした2本のFKは、いずれも味方に届きません。

両者ともラストパスが通らず、中盤の主導権争いが続いた13分、クアドラードが右から浮かしたクロスをディバラがヘッドで合わせるも、左にアウト。16分にアシュリー・ヤングが蹴った速いFKは、ポグバのヘッドがシュチェスニーの正面です。17分、先制はユーヴェ。右サイドにまわったクリスティアーノ・ロナウドがニアにクロスを入れると、クアドラードとスモーリングが競ったボールがゴール前にこぼれ、走り込んだディバラが難なく左足でプッシュしました。直近のプレミアリーグでも先に失点したマン・ユナイテッドは、早い時間にイーブンに戻したいところですが、ユーヴェの速いパスワークにポゼッションを許し、引かされる展開が続きます。

22分にワンツーで右から上がったカンセロの決定的なシュートは、デ・ヘアが右に飛んでセーブ。プレミアリーグでも前半の空回りが多いチームは、クリスティアーノ・ロナウドとディバラの自在なポジショニングに翻弄されています。30分のCKは、ベンタンクールのヘッドがクロスバーの上。もらいにいく動きが少ないマン・ユナイテッドはパスコースを限定され、苦し紛れのボールを奪われています。38分、クリスティアーノ・ロナウドのFKはデ・ヘアが前に弾き出し、リバウンドを叩いたマチュイディの左足ボレーも守護神がセーブ。42分に右から狙ったディバラのミドルは、ファーポストの脇を抜けていきます。

前半はこのまま0-1。圧倒的なユーヴェペース。後半開始早々の47分、左から仕掛けたマルシアルのシュートはブロックされ、再度11番にボールがまわるも、クロスはルカクに合いません。49分、マタが裏に浮かしたボールをマルシアルが追いかけ、ボックスに入ってシュートを打とうとすると、ボヌッチが戻って冷静に奪取。左から上がってアシュリー・ヤングをちぎったマチュイディは、フリーで狙ったグラウンダーをリンデロフにクリアされます。51分、長いパスを受けた右サイドのクアドラードが脇にいたCR7に預けると、ニアに飛んだ強烈な一撃はデ・ヘアが上に弾くビッグセーブ。プレミアリーグ10位のチームは、残り30分となってもシュート数3対12と力の差を見せつけられています。

マタのFKは精度が低く、イーブンの競り合いにも持ち込めません。サイドから入れる単調なクロスは、ことごとくユーヴェ守備陣がクリア。速攻もダイレクトパスを絡めた崩しもないマンチェスター・ユナイテッドは、サイドを締められればそこで終わりです。しかし75分、敵陣で奪ったポグバが放った左足のコントロールショットが左ポストを直撃!両チーム初の交代カードは78分という遅い時間で、ディバラに代わってベルナルデスキです。81分、クアドラードが下がってバルザーリ。86分、敵陣でのインターセプトからポグバが右のマタにつなぐも、クロスは簡単にクリアされてしまいます。

86分にカンセロがドゥグラス・コスタに代わっても、モウリーニョ監督は動かず。89分、ドリブルで仕掛けたマルシアルが右隅を狙ったシュートは、シュチェスニーに簡単にキャッチされました。マン・ユナイテッドにとって、これが最後のチャンス。ラインの裏を狙う動きがなく、ワンツーで崩すなどの工夫もなく、サイドで数的優位を築くシーンもなく。クロスとミドルシュートに活路を見出すしかなかったプレミアリーグ10位は、ユーヴェにとって守りやすい相手だったのではないでしょうか。

的確なカバーリングを見せてくれたリンデロフはよかったものの、ディバラを追わなかったマティッチは失点の原因となり、ルカクはシュートを打てず。ラシュフォードは空回りし、マタ、マルシアル、アシュリー・ヤングはラストパスに工夫がありませんでした。今日の最大の収穫は、バレンシアがヤングボーイズに引き分けてくれたことです。ユーヴェに連敗したとしても、オールド・トラフォードでスイスのクラブに勝ち、バレンシアにアウェイでドローなら決勝トーナメントに行けるでしょう。0-1は惜敗ではなく、完敗でした。気持ちを切り替えて、週末のエヴァートン戦で勝ち点3をゲットしていただければと思います。

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“工夫がなかったマンチェスター・ユナイテッドが、ユヴェントスにホームで完敗!” への5件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    レベルの差が…
    まだまだユナイテッドは強くなれそうですね

  2. 京都一のMUFCファン より:

    CBは臆病風吹かせてビルドアップ出来ない、深く守るアンカーマティッチなので、ポグバはあの位置。そしてトップ下マタ。
    納得の布陣でしたが、それならサイドにかなりの突破力無いと停滞しますよね。
    見ててつらいゲームが続いてたまりません。

    ポール・スコールズが恋しいです。

  3. エミリー より:

    恐れながらプレーしてるような感じでしたね。
    モウリーニョの恐怖政治で、萎縮してしまってるのか?
    本来なら、バチバチでやれたはず。
    それを知ってか知らずか、ロナウドのニヤケ顔。
    なんかムカつく奴だが、忍者のようなスペースへの動きは一流です。
    変な髪飾りつけて走ってた頃がなつかしい。

  4. プレミアリーグ大好き! より:

    ラッシュフォードもマルシャルももうちょっと中に顔を出すなりしてビルドアップに参加してほしいですね…

  5. プレミアリーグ大好き! より:

    やっぱりモウリーニョって無能なんですかね?
    さっさと首を切ったほうがいいような

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