イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

どうしたロリス…勝ちゲームだったトッテナム、ラスト3分の失点で激痛のドロー決着!

プレミアリーグでは7勝2敗と悪くないトッテナムが、チャンピオンズリーグで苦しんでいます。インテルに2-1で逆転負け、バルサに2-4で惨敗で連敗スタート。フィリップス・スタディオンのPSV戦は、アウェイといえども勝たなければならない一戦でした。GKロリス、DFトリッピアー、アルデルヴァイレルト、ダヴィンソン・サンチェス、ベン・デイヴィス。エリック・ダイアーとデンベレがセントラルに並び、エリクセン、ソン・フンミン、ルーカス・モウラの前にハリー・ケインという布陣は、現状のベストメンバーです。3分、ドリブルで上がったルーカス・モウラが、ボックス手前からミドルシュートを放つも大きく上にアウト。ハリー・ケインが右に展開し、トリッピアーがGKとDFの間にグラウンダーを入れた4分の決定機は、ソン・フンミンが先着できませんでした。

中盤を制するスパーズに対して、PSVはカウンターで対抗。15分にハリー・ケインが左から打ったシュートは、GKズートがファンブルしたボールをアンヘリーノがクリアします。17分のCKは、クリアが短くなったところをハリー・ケインが拾って右足を振り抜くと、デ・ヨンクに当たって跳ね上がってしまいました。右からのCKに合わせた10番のヘッドは、クロスバーを直撃。プレミアリーグ5ゴールのエースは、再三のチャンスを決めきれません。21分のガストン・ペレイロのFKは、右に曲げすぎました。エリクセンとベン・デイヴィスの連打はいずれもDFがブロック。27分に左から中に持ったソン・フンミンの一撃は、ズートの守備範囲です。

30分、先制はPSV。名手アルデルヴァイレルトが、イルヴィング・ロサノにトラップをさらわれ、ドリブルでゴールに向かう11番を追走します。シュートする瞬間に追いつき、スライディングでブロックしたのですが、このボールがロリスの頭上を越える絶妙な弾道で枠に飛び込んでしまいました。34分のCKをダヴィンソン・サンチェスが右隅に決めたシーンは、どこでファールがあったのかわかりません。ハリー・ケインはオフサイドポジションにおらず、転倒した選手もコースを遮られた選手もいなかったのですが…。

きれいな同点ゴールを取り消されたスパーズが、文句なしの1発で追いついたのは39分。エリクセンのスルーパスでトリッピアーがボックスに侵入し、完璧な折り返しがフリーのルーカス・モウラに届きます。右足のシュートがフィエルフェヘルにヒットしてネットを揺らし、1-1。44分に右サイドから仕掛けたイルヴィング・ロサノが、並走していたガストン・ペレイロにパスを通すと、アルデルヴァイレルトを抜いて放ったトゥーキックの一撃は、クロスバーに阻まれました。

イーブンで折り返したプレミアリーグのクラブは、後半開始9分に勝ち越しゴールをゲットしました。ソン・フンミンとのパス交換からボックスの左に出たエリクセンが、DFの頭を越える完璧なクロスを上げると、裏でフリーだったハリー・ケインがお手本通りにラインに叩きつけるヘディングシュート。3分前にエリクセンの強烈な左足シュートを弾いたズートも、さすがに触れませんでした。勢いに乗って攻めるスパーズ。デンベレのミドルがDFにヒットすると、今季プレミアリーグでノーゴールのソン・フンミンは力んだシュートを左に外してしまいました。

チャンピオンズリーグで10戦勝利なしの内弁慶チャンピオンは、スパーズの速い出足に攻撃を組み立てられず、次のゴールが枠に収まれば勝負は決していたでしょう。ポチェッティーノ監督は、64分にルーカス・モウラをラメラ。トリッピアーが左から蹴ったFKをハリー・ケインがヘッドで叩くと、ズートが足に当てるビッグセーブで追加点を阻止します。72分にボックス右から打ったラメラのシュートは、クロスバーにヒットして枠にいきませんでした。

若き指揮官がハリー・ウィンクスを投入したのは、イエローをもらっていたデンベレがリスクだったからでしょう。慎重だったポチェッティーノ監督が、まさかのアクシデントに見舞われたのは79分でした。縦パス1本でラインの裏に抜け出したのはイルヴィング・ロサノ。猛然と飛び出したロリスはまったくボールを見ておらず、足がかかった瞬間、見ていた全員が同じジャッジを下したのではないでしょうか。赤いカードが高々と掲げられ、ソン・フンミンに代わってフォルム。入ったばかりのGKは、デ・ヨンクの素晴らしいFKを左に弾き出しました。

10分守り切ればよかったスパーズは、ラスト3分で痛恨のゴールを許してしまいました。左からのFK。ダヴィンソン・サンチェスのクリアを拾ったロサリオのシュートは当たり損ねでしたが、コースにいたデ・ヨンクがアウトで蹴ったボレーがネットに突き刺さります。2-2、悔やみきれないドロー。シュート24本、オンターゲット9本、ポゼッション71%というスタッツを見るまでもなく、完全なるスパーズの勝ちゲームでした。何度もあのシーンのリプレイを見ましたが、おそらくアルデルヴァイレルトが間に合っており、最後の砦が不利な勝負をしにいかなくてもよかったのですが…。スパーズの自力突破は、全勝条件となりました。カンプ・ノウのバルサ戦を含む3連勝です。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“どうしたロリス…勝ちゲームだったトッテナム、ラスト3分の失点で激痛のドロー決着!” への10件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    もうこいつらCL戦わなくていいだろ。
    プレミアの恥晒し。昨季たまたま良かっただけでチェルシーやガナーズの方が上にいけそう。

  2. より:

    ↑ガナサポ感丸出し。笑
    いつも沸いてくる方ですよね?以前管理人さんに「見損なったわ」と暴言まで吐かれていたのに、また来られたんですか?
    言葉遣いも社会人の方とは思えないですし、全ガナサポがこんな方と思われてしまいますから、お控えになられては?

  3. Mr.ペーターソン より:

    アーセナルやチェルシーにもCL出場のチャンスは平等に与えられていました。
    今年取れば来年出れますよ

  4. Davinci より:

    荒らすだけの炎上コメントはいらない。
    管理人さんもそれを望んでいるはず。

  5. アイク より:

    特定のチームや選手を侮辱する発言も、その発言に対する攻撃も、書き込むことが適切かどうかを送信前に一度考えていただけませんか。
    管理人さんが敬意というものをどれだけ大切にしてこのサイトを作り上げていらっしゃるか、愛読者の皆さんならご存知のはずです。
    何をコメントするのも自由かもしれませんが、この場を借りて自己表現される以上は、それを支えている管理人さんの方針と苦労を尊重していただきたいのです。

  6. xof ybot より:

    ここ2~3シーズンでスパーズに対する他サポからの謎の風当たりが強くなるばかりなのでネット界隈では若干居心地が悪いですね

    2~3年良くなってもそのレベルを維持するのは大変だというのは身に染みているので低レベルな煽り合いをする気はないんですが、言われっぱなしにも飽きたのでここいらで目の覚めるような結果が見たいものです、それこそここから3連勝のような。

  7. ペップの街 より:

    ここ数年のトップ6の補強状況ではやはり劣勢は否めませんね。
    スタジアム建設費用が重荷になってるのでしょう。
    アルゼンチン指揮官の立派なのはこのスカッドに一切不満を漏らさず、チャレンジ出来ると言い放った事です。
    確か、去年はシャンピオンチームをグループリーグとはいえ打ち負かしましたよね。
    さすれば今後の3連勝もあるかも。頑張って欲しいです。

  8. プレミアリーグ大好き! より:

    シャンピョンにとどめを刺したカウンターゴールかっこよかった。確か最後はエリクセンが仕上げたやつ

  9. プレミアリーグ大好き! より:

    ハリーケインはオフサイドポジションにいましたね。プレイにはほぼ関与していなかったので、オフサイドではなかったように見えましたが。

  10. sini より:

    日本だけのことですが、何故かスパーズをひったすらdisりたがる謎の風潮あるみたいですね。まあ数年前までの滅法なチェルシー批判同様、ファッションみたいなものなのでしょうけど。

    今季のCLに関して言えば、何もかもが悪い風に物事が運んでしまったなあという感じです。
    バルサに対して真っ向からぶつかっていったことについては、もう少し工夫が出来たのではと思いますが。
    この試合とインテル戦に関しては、勝てた試合でした。そういう試合を落としてしまうのが、今のスパーズの弱さだということでしょう。
    ここからチームをどう向上させるのか、レヴィ会長とポチェッティーノがどう考えるのか、注目していきたいと思います。

コメントを残す