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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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シュート30発、枠内10発、CK16本!攻め続けたスパーズが、エースの2発で逆転勝利!

開始1分すぎ、いきなりデ・ヨンクのヘッドが炸裂!1分2敗でグループ最下位のトッテナムは、PSV相手に2点を獲らなければグループステージ敗退が決まる可能性があります。プレミアリーグでは8勝3敗とまずまずの戦績を残しているチームは、なぜ欧州で勝てないのか。0-1とされた直後からの猛攻は、エリクセンが左右から放ったシュートがいずれもDFにブロックされてしまいます。9分、左に流れたハリー・ケインにデル・アリが縦パス。強引に放った左足のシュートは、これもカットされてCKです。

GKガッサニーガ、DFセルジュ・オーリエ、アルデルヴァイレルト、ダヴィンソン・サンチェス、ベン・デイヴィス。アンカーにハリー・ウィンクスが入り、2列めにソン・フンミン、デル・アリ、エリクセン、ルーカス・モウラ。プレミアリーグ6ゴールのハリー・ケインは、CLでも2ゴールを決めています。PSVがピンチをしのいで、10分からは互角の展開。ボックスのコーナーでハリー・ウィンクスのパスを受けたハリー・ケインは、左45度からのミドルをGKズートにキャッチされます。22分、左サイドからドリブルを始めたルーカス・モウラが、次々に3人を抜き去りズートの前へ。最初のシュートはGKがブロックし、浮いたボールを倒れ込みながら触ったボレーはバーを越えていきました。

28分、ボックス左を突破したデル・アリが中央に流したボールで、エリクセンがズートと1対1。左足のフィニッシュは足で止められ、リバウンドに反応したデル・アリの一撃も大当たりの守護神が腕で弾き出しました。33分の波状攻撃は、エリクセンやベン・デイヴィスのクロスがことごとく跳ね返され、セルジュ・オーリエが入れたボールは狙いがありません。36分、アルデルヴァイレルトのロングフィードがラインの裏に出たデル・アリに通ると、GKのタイミングを外そうとした緩いシュートは、ズートの4度めのビッグセーブに阻まれます。圧倒的に押していたプレミアリーグのクラブは、イーブンに戻せないまま前半を終えました。

47分、ベン・デイヴィスの左足ミドルは左にアウト。53分、ハリー・ケインとのワンツーからバイタルエリアに上がったデル・アリは、右足で巻いたシュートを浮かしてしまいました。57分、久しぶりのPSVのカウンターは、中央に走り込んで右足を振り抜いたベルフワインのシュートからCKになり、ガストン・ペレイロの決定的なヘッドはガッサニーガが右に弾き出すビッグセーブ。ポチェッティーノ監督は、62分にルーカス・モウラを諦めてラメラを投入。68分、左サイドのパス交換からラメラがかかとで落とし、ボックスの角からソン・フンミンが思い切りよくニアを狙うも、DFにぶつけてしまいました。残り時間は20分。2分もしないうちに付いた傷は、最後まで残ってしまうのでしょうか。

73分、ガストン・ペレイロに代わってマレン。スパーズの指揮官は、75分にソン・フンミンとセルジュ・オーリエを下げ、ジョレンテとトリッピアーで勝負です。77分、ラメラとデル・アリが仕掛けた速攻は、デル・アリが中央に流したラストパスをハリー・ケインが左に持ち込んでシュート。ここはズートにブロックされますが、1分後にポチェッティーノ采配が的中します。エリクセンがゴール前にロングフィードを上げると、ハリー・ケインが競り勝ったボールをジョレンテが絶妙なポストプレー。エースの左足シュートがついにズートを破り、プレミアリーグ4位は勝ち点3をめざします。

82分、スルーパス1発でマレンが裏に抜け出し、右足で放ったシュートはコースが甘くガッサニーガがセーブ。ハリー・ウィンクスのアーリークロスを叩いたジョレンテのヘッドは、GKの正面にいってしまいます。89分、エースの2発めは、実に30本めのシュートでした。ベン・デイヴィスのクロスをハリー・ケインがヘッドで合わせると、セインズベリーにヒットしてコースが変わり、ゴール右隅に吸い込まれました。ポゼッション76%、シュート30発、オンターゲット9発、CK16本。圧勝すべきスタッツを残していたホームチームは、最後のFKでダンフリーズにフリーのボレーを許すも、ガッサニーガが余裕の表情で見送ります。6分の追加タイムをやり過ごしたスパーズが、冷や汗の勝ち点3で希望をつなぎました。

インテル戦とPSVとのアウェイゲームで、土壇場で勝ち点をロストしていたスパーズが、ようやく初勝利を決めました。ズートに負けない素晴らしいセービングでチームを救ったガッサニーガ、リスクを怖れない攻めのパスワークを続けたハリー・ウィンクス、指揮官の意図を汲んで結果を出したジョレンテ、勝負強さを見せたハリー・ケイン!左右からのクロスの精度や正直すぎるフィニッシュなど、ツッコミどころも満載でしたが、チームの背骨となる中央の選手たちの奮闘がラスト12分からの逆転劇を実現させました。自力でグループステージを突破するためにはインテルとバルサに連勝しなければならず、依然として厳しい状況ではあるものの、最後まで気持ちのこもったプレイを見せていただければと思います。次節は、ウェンブリーでインテル。クリーンシートの快勝を期待しましょう。

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“シュート30発、枠内10発、CK16本!攻め続けたスパーズが、エースの2発で逆転勝利!” への1件のコメント

  1. ペップの街 より:

    開始早々の失点でもう死にたいかと思いきや、見事に逆転しましたね。
    ハリーケイン、頼れる存在であることを証明しました。
    バルサの1位抜けはともかく、2位争いはまだわかりませんね。
    ジダンがレアルを抜け、CR7がユーヴェに移った今季は波乱が起きそうでワクワクします!
    スパーズも個々の選手が成長しており、ガッツもあるし、期待したいです。

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