オウンゴールとCK2発…攻めあぐんだアーセナルは、2人のCBのゴールでラウンド16進出!
ホームチームの先制は4分。右サイドでフィリポヴィッチをかわしたオーバメヤンが速いボールを中央に送ると、ボルコフがクリアをミスしてオウンゴール。終盤まで我慢したかったBATEボリゾフは、あっさり貯金を吐き出してしまいました。7分のCKはカットされるも、敵陣でのインターセプトからイオビが左隅を狙うコントロールショット。ポストに向かって飛んだボールはぎりぎりで外れ、トータルスコアは1-1のままです。直後にスタゼビチがボックス右を突破し、惜しいシュートを放ったアウェイチームは、9分に決定機を迎えます。ラインを上げたガナーズの最終ラインと入れ替わったバガが右サイドから抜け出し、ファーにクロスをフィード。走り込んだドラグンの左足ボレーがチェフの脇を抜きますが、ゴールラインまで戻っていたリヒトシュタイナーが足を出してピンチを逃れました。
左サイドからのアタックが多いガナーズは、フィニッシュが枠にいかず、CKで先に触ることもできません。20分のジャカのロングシュートは、シェルビツキがセーブ。1分後、ミキが右から放ったシュートに詰めたオーバメヤンは触れませんでした。9人が自陣深くに引いたBATEに対して、プレミアリーグ5位チームは攻めあぐんでいます。エジルがふわりと浮かした後、ミキがニアに鋭いボールを送るなど、ラストパスにバリエーションはあるのですが、黄色い壁がことごとくクリア。28分、右からのボールをトラップしたオーバメヤンのシュートはGKが正面でキャッチし、イオビが浮かしたボールに競り勝ったプレミアリーグ15発のエースは、ヘディングを枠に飛ばせず悔しそうな顔をしています。
38分、ドリブルで右サイドを崩したミキがグラウンダーをカットされ、浮いたボールを叩いたエジルのボレーは惜しくもクロスバー越え。39分、8本めのCKをジャカが中央に浮かすと、バガに競り勝ったムスタフィがヘディングで押し込み、ガナーズはようやくトータルスコアでリードしました。43分、左からのFK。オーバメヤンの走り出しを見ていたミキが素早くボックス左にボールを転がしますが、シェルビツキと1対1になったエースにはコースがありませんでした。前半は2-0。後半に入っても、アーセナルがポゼッションを主張しています。
48分、エジルとの絡みで右サイドに出たミキが後ろに落とすと、グエンドゥジのダイレクトショットは左にアウト。縦パスから混戦に持ち込んだBATEは、スカヴィシュが左足で狙うもチェフが冷静にセーブします。54分にエジルがドリブルで仕掛けた速攻は、イオビのフィニッシュをシェルビツキが前に弾いて3点めはならず。57分に退いたコシールニーは、古傷を痛めたのでしょうか。パパスタソプーロスの登場は、FAカップのマン・ユナイテッド戦以来です。ギリシャ人CBは、入って間もなく決定的な3点めをゲットします。60分のCKで飛び出したシェルビツキは、ボールに触れず背後からのヘディングを許してしまいました。
64分、グエンドゥジが下がってルーカス・トレイラが登場。プレミアリーグでは右のインサイドにまわることが増えた23歳は、中盤の真ん中を締めるというミッションを与えられているのでしょう。弛緩した空気が漂うアーセナルスタジアム。71分にミキが仕掛けたカウンタ―は、スルーパスでGKの前に飛び出したオーバメヤンがチップキックを左に外してしまいます。75分のオーバメヤンのFKは、壁の脇でしゃがんだモンレアルの上を抜けてゴールに向かうもシェルビツキの正面。78分にミキが下がり、デニス・スアレスが中盤に入ります。最後の10分はペースをスローに落としたアーセナルが、3-0でラウンド16進出を決めました。
相手のCBが1発、こちらのCBが2溌。終始押し続けたガナーズの順当勝ちでしたが、オウンゴールとセットピースのみの3-0はもの足りない着地でした。右サイドがメートランド=ナイルズなら、サイドを崩した際に中央に人数を割くことができ、決定的なシーンを増やせたのではないかと思います。ミキがアグレッシブなプレイを披露し、エジルもまずまずの出来だったのが収穫でしょうか。日曜日に行われるサウサンプトン戦では、胸のすくゴールシーンを期待したいところです。プレミアリーグで4位に食い込むか、ヨーロッパリーグを制するか。チャンピオンズリーグ出場権を手に入れたいガナーズは、今日の勝ち方で満足するわけにはいきません。
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