ペドロ躍動!ディナモ・キエフを封じたチェルシーは、3発快勝で視界良好!
17分、チェルシーが先制。ロス・バークリーからパスをもらったペドロがボックスに斬り込むと、ポストのジルーがヒールで絶妙なラストパス。GKボイコの前に躍り出たペドロが、チーム初のシュートを左隅に突き刺しました。20分、ザッパコスタのグラウンダーに反応したペドロはフリーでしたが、左足で合わせにいったボレーはボイコの正面です。悔しがるベテランウインガー。今日の出来なら、もう1発あるかもしれません。なおも攻めるチェルシー。コヴァチッチ、ジルー、コヴァチッチとつながった24分のアタックは、左から上がったロス・バークリーのシュートをボイコが足でストップしました。
30分、ジルーとのワンツーでボックス左を突破したペドロは、ケジオラと接触して転倒するも笛は鳴らず。2分後、ダヴィド・ルイスがラインの裏に出したロングフィードに反応したのもペドロで、左足のボレーは飛び出したボイコのビッグセーブに阻まれます。35分、左から仕掛けたウィリアンの折り返しがDFに当たってニアにこぼれると、マルコス・アロンソのダイレクトショットはファーポストすれすれを抜けていきました。45分、ジョルジーニョ、ロス・バークリーと左につながった速攻は、切り返しから放ったペドロのシュートをボイコが正面でキャッチ。1-0の前半はチェルシーのワンサイドゲームで、キエフはシュートゼロでハーフタイムを迎えました。
後半開始からしばらくは、サイドの主導権争い。両者とも譲らず、キエフのクロスはチェルシー守備陣が冷静にさばいています。54分、ロングフィードを右サイドで受けたペドロが中に入って左足を振り抜くと、コースを読んでいたボイコが落ち着いてキャッチ。サッリ監督は62分にジョルジーニョとロス・バークリーに代えて、カンテとロフタス=チークを投入します。65分、やっぱりウィリアン!得意の直接FKは、左のポストをかすめる完璧な弾道でネットを揺らしました。66分、ルシュンが下がってハルマシュ。残り20分を切っても、キエフにシュートはありません。
74分、ようやくシドルチュクがミドルを放つも、ボールはケパの頭上を越えていきます。ベンチで用意しているのはアザール。4-3-2-1を示すボードがカメラに映りました。しかし78分、ウィリアンに代わって登場したのはカラム・ハドソン=オドイ。82分にロフタス=チークがドリブルで上がったカウンターは、右のペドロがゴール前に転がしたボールをロフタス=チークがワントラップで狙いますが、うまくコントロールできませんでした。89分、ペドロのサイドチェンジがボックス手前まで走ったロフタス=チークに届き、落としをもらったハドソン=オドイが強烈なシュート。ボイコは触れず、チェルシーが3-0で初戦を完勝しました。
キエフのチャンスは、途中出場のシジクレイがニアに入って放ったヘッドのみ。完璧だった90分は、ペドロのゲームと表現しても違和感はないでしょう。好調のウインガーが先制、追加点がほしいところでセットピースを活かし、最後にカウンターから若手がダメ押しという理想的な展開。アザールを休ませ、中盤の選手たちに無理をさせなかったのも、プレミアリーグとの両立に向けて好材料です。一時は指揮官解任の噂もあったチームは、立ち直ったのではないでしょうか。EL優勝とプレミアリーグ4位以内をめざすチームは、直近の公式戦5試合で10ゴール。失点はひとつしかありません。
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サッリが少し前にチームが良くなるには連勝が必要と言っていましたが、本当にその通りになっていっていると思います。
複数得点に加え、チークからオドイとアカデミーコンビからの3点目は胸熱でした。ウィリアンの美しいゴールも見られましたし、ELはよくFKが決まりますね。アザールやアスピ、リュディガーが休ませられたのも大きいです。時折抜かれるベンチの映像も穏やかでチーム内の雰囲気の良さも見てて温まりました。