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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

CBの退場で展開は一変…後半を10人で戦ったアーセナルは3失点でレンヌに完敗!

プレミアリーグで熾烈なCL出場権争いを繰り広げるアーセナルは、この大会からのルートもキープしておきたいところです。ヨーロッパリーグラウンド16、レンヌの本拠地ロアゾンパークでのファーストレグ。エメリ監督は、エジルとミキを前線に揃えた豪華な布陣でアウェイゲームを勝ちにいっています。GKチェフ、DFムスタフィ、パパスタソプーロス、コシールニー、モンレアル。ルーカス・トレイラとジャカがセンターに入り、2列めはエジル、ムヒタリアン、イオビ。最前線はプレミアリーグ16ゴールのオーバメヤンです。

キックオフから押していたレンヌは、4分にいきなり失点を喫してしまいます。モンレアルとのパス交換から左サイドのイオビがクロス。荒れたピッチでバウンドしたボールは思いのほか滑り、GKコウベクのグローブの下を抜けてファーポストの内側に吸い込まれました。ガナーズの2度めの決定機は12分。エジルが左のイオビに速いパスを通し、折り返しが中央に転がると、ルーカス・トレイラのボレーはコウベクがセーブ。リバウンドを叩いたオーバメヤンのオーバーヘッドは、うまくコントロールできずにバーの上に浮いてしまいます。14分にグルニエが遠めから蹴ったFKは、こちらもクロスバー越え。16分、左サイドからのFKのクリアがグルニエの前に落ち、右足で狙ったミドルは惜しくも右に切れていきました。

23分、エジルの美しいスルーパスでイオビが左サイドを突破。右足のクロスはコウベクが大きく弾き、落下点に水色のシャツはいませんでした。30分の左からのFKは、ミキがニアサイドのエジルに転がし、パスを受けたモンレアルが中央にグラウンダー。打てなかったルーカス・トレイラが右のムスタフィにつなぐと、クロスに打ったシュートはポストをかすめ、ドイツ人SBは頭を抱えています。34分のFKのキッカーは、プレミアリーグファンにはおなじみのベナルファ。左隅を狙ったレフティのキックは、チェフが外に弾き出しました。

試合が動いたのは41分、サールを縦に走らせるベナルファのスルーパス。腕をかけたパパスタソプーロスは、2枚めのイエローで退場です。FKは壁に当たり、こぼれ球を拾ったブリジョーが迷いなく右足で叩くと、チェフの指先を抜けたボールがゴール右隅に突き刺さりました。勢いに乗ったレンヌは、44分にもベナルファが左サイドを突破し、ニアのサールにグラウンダーを通します。ボレーはポストの左に外れ、ガナーズは命拾い。前半は1-1のイーブンですが、後半のガナーズは10人です。

立ち上がりからボールを支配するレンヌ。48分に角度のないところから放ったゼファンのシュートは枠にいかず、右からのクロスに合わせたブリジョーのボレーはチェフの正面です。52分、エメリ監督はイオビに代えてグエンドゥジ。57分にモンレアルをちぎったサールがゴールライン際から鋭いクロスを入れるも、中央に入った選手たちは触れません。59分、ブリジョーが右足で巻いたシュートはチェフが左に弾き、右からの折り返しを叩いたサールのボレーも守護神が冷静にセーブします。完全なるレンヌペース。61分にベナルファが蹴ったFKは、チェフが余裕をもって触れるコースでした。

圧倒的に攻めていたホームチームが勝ち越したのは、65分。当たり損ねのシュートを右サイドで拾ったゼファンが中央に浮かすと、モンレアルが触ったボールがゴールに飛び込んでしまいました。反撃に出るガナーズ。67分の左からのアタックは、中央でパスを受けたオーバメヤンがコースを塞がれ、落としをもらったジャカが左のエジルにラストパスを通すと、10番の右足のシュートはコウベクの正面です。直後、コシールニーをかわして放ったベナルファの左足シュートは、チェフが左に飛んでセーブ。エメリ監督の2枚めは、70分にエジルをラムジーです。

79分、オーバメヤンに代わってコラシナツ。ラムジーが最前線、ミキは右SBです。エメリ監督はスコアをキープしてロンドンに戻りたかったのだと思われますが、采配が当たったのはステファン監督のほうでした。88分、途中出場のレア・シリキのクロスがサールに届き、完璧なヘディングシュートがネットに突き刺さりました。3-1、ガナーズ完敗。後ろから腕をまわしてサールを止めたCBの軽率なプレイが、リードしていた試合を壊してしまいました。

リーグアン10位はシュート19本、プレミアリーグ5位は12本。同点に追いついてからのレンヌはサイドを完全に制圧し、ガナーズにこれといったチャンスはありませんでした。最後の失点は痛恨。2-1ならノースロンドンでひっくり返せると指揮官が考えていたとすれば、守備を徹底するための意志統一が足りなかったといわざるをえません。古巣に温かく迎えられたチェフの奮闘がなければ、致命的なギャップを抱えて帰路についていたかもしれません。

ラカゼット、ルーカス・トレイラ、パパスタソプーロスと退場者が続出しているアーセナルは、苦境を乗り切ることができるでしょうか。中2日で戦うプレミアリーグはマンチェスター・ユナイテッドとのシックスポインター。2点が必要なセカンドレグは、激戦から中3日です。

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