ロリスPKストップ、ソン・フンミン決勝ゴール!プレミアリーグ対決はトッテナムが先勝!
プレミアリーグ王者を率いる稀代の名将は、デブライネとサネをベンチスタートとしました。エデルソン、カイル・ウォーカー、オタメンディ、ラポルテ、デルフ、フェルナンジーニョ、ギュンドアン、ダヴィド・シルヴァ、マフレズ、アグエロ、スターリング。今や大黒柱のベルナルド・シウヴァは筋肉を傷めて欠場しており、右サイドの崩しはマフレズとギュンドアンに託されています。7分、ダニー・ローズを縦に走らせるパスを通したデル・アリが、中央に入ってリターンを受けると迷わず右足でボレー。エデルソンの頭上に浮いてしまいましたが、新しいスタジアムに歓声が鳴り響いたシーンでした。
10分にカットインからシュートを放ったスターリングは、ダニー・ローズにぶつけてしまいましたが、VARによるジャッジとなり、腕でカットしたと見たレフェリーはイエローカードとPKを指示しています。プレミアリーグ19ゴールのアグエロが右に蹴ると、コースも速度も読み切ったロリスが値千金のセーブ!マン・シティは貴重な先制のチャンスを逃してしまいました。0-0のゲームは中盤でのせめぎ合いが続き、両者ともフィニッシュに持ち込めません。24分にデル・アリが左から仕掛け、こぼれ球を拾ったエリクセンがニアのハリー・ケインにつなぐと、振り向きざまの一撃はエデルソンが左に飛んでストップしました。
28分、トリッピアーのクロスのクリアがハリー・ウィンクスの足元に転がり、ミドルシュートはクロスバーを越えていきます。36分のスパーズのFKは、エリクセンのシュートがブロックされてハリー・ケインの足元にこぼれ、右から上がったソン・フンミンが中央に浮き球をフィード。ファーに流れたボールをミートしたアルデルヴァイレルトのボレーは、ゴール前の渋滞に捕まりました。マン・シティにいつもの速いパスワークがなく、0-0で終わった前半はスパーズペースといっていいでしょう。
47分にギュンドアンのパスが右のアグエロに通り、ファーでクロスを受けたスターリングが左足でシュートを放つと、ロリスが左に飛んでセーブ。昨季プレミアリーグ王者のチャンスメイクは、アグエロとスターリングの個人技に依存しています。50分にハリー・ウィンクスが仕掛けた速攻は、縦パスを受けたハリー・ケインが最前線のソン・フンミンに打たせますが、左隅を狙った一撃はエデルソンの守備範囲です。55分、スパーズに激痛のアクシデントが発生。デルフに踏まれたハリー・ケインは歩行不可能となり、肩を支えられてロッカールームに姿を消しました。
エースの代役はルーカス・モウラ。スパーズのベストメンバーによる戦いは、たった55分で終わってしまいました。間延びし始めた白の陣形。スピードが上がらないアウェイチームのアタック。シュートがないまま、残り時間は20分となりました。アグエロがここで下がり、最前線にはガブリエウ・ジェズス。73分のデルフのミドルは、右に切れていきます。均衡が崩れたのは78分。エリクセンの浮き球をボックス右で受けたソン・フンミンがデルフをかわし、左足のシュートでエデルソンの脇を抜きました。ゴールライン際のボールタッチを出たと抗議していたデルフは、集中力を欠いてしまったのか。マン・シティは、このまま終わるわけにはいきません。
ポチェッティーノ監督は、81分にハリー・ウィンクスをワニャマにスイッチしました。デブライネとサネは未だベンチ。ペップは1-0ならひっくり返せると踏んでいるのでしょうか。左手首を痛めたデル・アリが86分に退き、ジョレンテがトップに入ります。マフレズとダヴィド・シルヴァに代わって、デブライネとサネが投入されたのは89分になってからでした。94分のデブライネの高速クロスは、ロリスがキャッチ。最後の左からのFKをロリスがパンチし、フェルナンジーニョのヘッドがバーを越えると、間もなく6分の追加タイムが終わりました。
シュート数は13対10、オンターゲットは4対2でいずれもスパーズが圧倒。彼らの守備がよかったのは確かですが、「SBの攻め上がりが少なかったマン・シティが攻撃の迫力を欠いた」という表現のほうがしっくりきます。素晴らしいパスワークで前線を動かしたエリクセン、試合の流れを変えるPKストップを披露したロリス、そして難しいエリアで決勝ゴールをねじ込んだソン・フンミン。キーマンたちがここぞというシーンで最高のプレイを見せてくれました。
ハリー・ケインは今季絶望ともいわれており、CLセカンドレグとプレミアリーグ35節のエティハド2連戦は前線の配置に悩むところではありますが、ソン・フンミンの後ろにエリクセンを据えるのが妥当だと思われます。PK戦を避けて勝つなら2点が必要となったペップは、どんなプランで巻き返しを図るのでしょうか。公式戦14連勝をストップされたチームは、うまく気持ちを切り替えなければなりません。週末のクリスタル・パレス戦とスパーズとの連戦は、ペップの戦術と選手たちのメンタルコンディションに着目しながら楽しみたいと思います。
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シティらしさを欠いたゲームで、アグエロのPK失敗となるとちょっと厳しかったです。
ただ、ベルナルド・シルバは仕方ないとしても、デ・ブライネ、ザネを殆ど使わなかったスカッドからは、向こう4試合のターンオーバーも踏まえてのプランもあると思います。
負けゲームとしては悪くない(?)結果です。
勝って良かったですが、デルフのタックルは意図的なのかグレーな所でしたね。
エースを潰すのも試合の内ですが、出来れば真っ向勝負が見たかったな、、と
しかしスパーズの新スタジアムはスゴいの一言ですね、サポーターもやっとホーム帰還できたって気持ちが溢れていました。
ケインの負傷離脱は残念です。プレー自体は先にデルフがボールを蹴って蹴り足が着地するところに猛然とケインが突っ込んで行った出会い頭にも見え、デルフが蹴り足を引くことができたか、微妙です。
ただ、デルフ自体の出来が悪く、カリカリしてた感はあります。
スパサポの皆さん、御免なさい!
ケイン今季アウトですか…。
しかし日程的にスパーズにも希望が見えてきましたね。
CL圏内争っているとはいえ、ホームで最下位のハダーズフィールドが相手、しかも中三日。対するシティは優勝争いのためアウェイでクリスタルパレスで中二日。
リードで迎えられる2ndレグはD.サンチェスを使った3バックでルーカスとソンフンミンのカウンターなんて戦術も使えそうですし。
デブライネとザネを欠くシティにホームで1ー0、ケインはアウトとなるともちろん勝ったのは嬉しいですが手放しで喜べる結果では無いように思います。ケインの怪我が重いものでは無いことを祈ります。