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ゴールが遠かった…マンチェスター・ユナイテッドは、パリ戦に続いてホーム敗戦スタート!

プレミアリーグ勢のリヴァプールとトッテナムがファーストレグを制したチャンピオンズリーグ2018-19シーズン準々決勝。最後に登場するマンチェスター・ユナイテッドは、ラ・リーガで首位を独走するバルセロナと激突します。試合前から盛り上がるオールド・トラフォード。スールシャール監督は押される展開を想定し、最終ラインに5枚を並べているようです。GKデ・ヘア、DFアシュリー・ヤング、スモーリング、リンデロフ、ルーク・ショー、ジオゴ・ダロト。中盤はマクトミネイ、フレッジ、ポグバ、2トップにルカクとラシュフォード。キックオフからのバルサの猛攻をしのいだプレミアリーグ6位のチームは、5分に最初のチャンスをつかみました。ラシュフォードの直接FKは、左にドライブがかかってポストのすぐ外を抜けていきます。

8分、左サイドでルカクがポグバに落とすと、ラシュフォードに出たスルーパスは飛び出したシュテーゲンがクリア。13分、ラインの裏に走ったメッシに浮き球が通り、ボックス左からふわりと上げたボールをファーポスト際にいたスアレスがヘッドで叩きます。ルーク・ショーに当たったボールがそのままゴールイン。マン・ユナイテッドは、あっさりアウェイゴールを献上してしまいました。19分にフレッジが蹴ったFKは壁にヒット。ゴールラインからのメッシのクリアをカットしたアシュリー・ヤングは、慌てて打ったボレーを右に外しました。

21分に左から上がったラシュフォードが、前が空いたのをみて思い切りよく右足を振り抜きますが、押さえが効かずにボールはクロスバーの上。先制された後のマン・ユナイテッドは、前線からのプレスがうまくはまっており、敵陣で奪ってショートカウンターという形が増えています。36分、バルサに久々の決定機。ロングフィードを受けたスアレスが最前線で粘り、落としをもらったコウチーニョが強烈なシュートを放ちますが、デ・ヘアが足で止めるビッグセーブでしのぎました。

40分、右のラシュフォードがクロスを入れると、ファーでフリーになったジオゴ・ダロトはヘディングをコントロールできず。0-1で終わった前半は、マン・ユナイテッドがシュート数5対3と上回った45分でした。セカンドハーフも、開始早々から攻めているのはホームチーム。51分、アシュリー・ヤングのクロスをシュテーゲンがパンチすると、落下点にいたのはラシュフォード。右足のボレーはミートせず、右に切れてしまいました。プレミアリーグが追いつくか、ラ・リーガが勝負を決める追加点をゲットするか。60分を過ぎても、バルサに4本めのシュートはありません。

65分、右のセメドの縦パスでルーク・ショーと入れ替わったスアレスのシュートは、ニアポストの外。バルベルデ監督はアルトゥールとコウチーニョを下げ、セルジ・ロベルトとビダルを投入します。左サイドでメッシとスアレスが絡み、外から上がったジョルディ・アルバが角度のないところから強烈な一撃を放つと、デ・ヘアが足でストップ。スールシャール監督の1枚めは、68分にルカクをマルシアルです。73分にはジオゴ・ダロトが下がってリンガードが登場。ルカクがいなくなったマン・ユナイテッドは、前線でボールが収まらなくなってしまいました。

83分、壁の足元を抜いたメッシのFKはデ・ヘアがキャッチ。直後、マクトミネイのラストパスでマルシアルがGKと1対1になりかけますが、ピケがスライディングでCKに逃れました。85分、ラシュフォードに代わってアンドレアス・ペレイラ。最後はバルサがパスをまわして時間を遣い、マン・ユナイテッドはチャンスを創れずにタイムアップの笛を聞きました。シュート数は10対6ながら、オンターゲットはゼロ。バルサがアウェイでの戦い方に徹してくれたおかげで、きわどい勝負にはなりましたが、同点ゴールへの期待感はありませんでした。

スールシャール監督は、なぜルカクを下げたのでしょうか。マルシアルめがけてハイクロスが上がるのを見るたびに、どうしようもない違和感がありました。ルカクを引っ張れない事情があったとすれば、「ポグバを最前線に据える」「アシュリー・ヤングをマタにスイッチする」など、ゴールに迫る工夫がもう一段あってもよかったのではないかと思いました。マクトミネイが素晴らしいプレイを見せてくれたのは収穫でしたが、指揮官の采配に疑問が残った一戦。パリ戦より希望があるスコアで終われたことを、ポジティブに捉えましょうか。カンプ・ノウでは、ルカク&ポグバの大活躍に期待したいと思います。(スコット・マクトミネイ 写真著作者/Ardfern)

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“ゴールが遠かった…マンチェスター・ユナイテッドは、パリ戦に続いてホーム敗戦スタート!” への1件のコメント

  1. えれーら21 より:

    更新お疲れ様です。
    おっしゃる通りルカクを下げたことが終盤の流れを逸した最大の理由ですね。前半何度か引っ掛ける守備ができていた分、試合を終わらせにかかるバルサのパスの回しに対してチェイスできる面子を入れたのだと思います。マクトミネイとフレッジが上手くいっていたことは大きいと感じます。もう一度奇跡を信じたいですね。

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