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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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オーバメヤン、圧巻の3発!ワールドクラスの2トップが躍動し、アーセナルがEL決勝進出!

リヴァプールはアウェイ3-0からの4発圧勝、トッテナムはホーム0-1から敵地で3ゴール。チャンピオンズリーグのプレミアリーグ勢における劇的な大逆転を見ても、バレンシアとの初戦を3-1で制したアーセナルがセーフティではないのは明らかです。エスタディオ・デ・メスタージャのセカンドレグは、1失点以内に抑えればファイナル進出が決まる一戦。直近のプレミアリーグ4試合で10失点のエメリ監督は、攻めて勝とうとしているようです。GKチェフ、DFパパスタソプーロス、コシールニー、モンレアル、中盤にメートランド=ナイルズ、ルーカス・トレイラ、ジャカ、コラシナツ。2トップのラカゼットとオーバメヤンの後ろにエジルという布陣です。

キックオフから間もなく、両者とも攻める姿勢を見せますが、ホームのバレンシアが徐々に主導権を握ります。6分、左からのクロスにガメイロが飛び込みへディングシュート。8分には左サイドから仕掛けたロドリゴの落としをゲディスが右足で叩きますが、いずれも枠に収められません。しかし11分、バレンシアのカウンターがあっさり決まり、先制ゴールをゲットします。左から上がったゲディスがロドリゴに縦パスを通し、グラウンダーがファーに転がると、飛び込んだガメイロがスライディングでフィニッシュ。14分にもゲディスが左サイドを突破し、ニアにつないだボールをロドリゴが左足で狙うと、ガメイロに当たって追加点はなりません。

バレンシアの2点めがいつ決まるかという展開でしたが、17分にアーセナルがワンチャンスを活かしました。チェフのゴールキックをラカゼットがヘッドで落とすと、脇にいたオーバメヤンが右足一閃。アウトにかかったボレーが右隅に突き刺さり、メスタージャにどよめきが広がります。25分の左からのCKは、オーバメヤンがかがんで打ったヘディングシュートがクロスバーの上。32分にモンレアルの縦パスが左のエジルに渡り、グラウンダーを受けたオーバメヤンが左足を振り抜くと、GKネトが正面でキャッチしました。

35分、パレホのFKにチェフが逆を取られますが、ボールは惜しくも右のポストの外。39分にオーバメヤンがドリブルで右サイドを崩すと、ニアでグラウンダーに反応したラカゼットのボレーは右のポストの外に当たりました。左サイドでゲデス、ガヤ、ロドリゴが数的優位を築いており、メートランド=ナイルズが苦しんでいますが、エメリ監督は何らかの策を講じるのでしょうか。ハーフタイムの1-1は、アーセナルにとっては納得のスコアです。

後半開始からのバレンシアのラッシュは実らず。50分、右サイドで相手のミスを突いたオーバメヤンがドリブルで持ち込み、ルーカス・トレイラに預けると、ボックス左にいたラカゼットに速いパスが通ります。強引なターンでピッチーニをかわしたストライカーが右隅に叩き込んで1-2。4点が必要となったバレンシアは、ギブアップでしょう。53分に中に斬り込んで放ったゲディスのシュートは左にアウト。ラカゼットに翻弄されたピッチーニは56分にソレールにチェンジ。バレンシアが同点に追いついたのは、58分でした。

パレホのスルーパスが右サイドのヴァスに通り、マイナスの折り返しをダイレクトで狙ったのはロドリゴ。ボールはゴール前にいたガメイロに当たりますが、冷静にコントロールした9番がゴールに押し込みました。62分、ミキに代えられたエジルは不満そうにベンチへ。3-4-1-2の弱点であるサイドの薄さを執拗に突くバレンシアに対して、プレミアリーグのチームはストライカーまで引かされています。64分にはCBのガライがミドルシュート。左隅を襲ったボールは、ポストをかすめて外に抜けていきました。

勝負が決したのは69分。サイドチェンジを受けたメートランド=ナイルズが鮮やかにゲディスを抜き去り、高速グラウンダーを入れると、オーバメヤンがスライディングボレーでニアに突き刺しました。足を痛めたコラシナツが直後に下がり、ムスタフィがCB、モンレアルが左。79分にはルーカス・トレイラが下がってグエンドゥジが中盤に入ります。83分のガヤのミドルは、チェフがアウトと見切ってゴールキック。ミキとオーバメヤンが再三仕掛けたカウンターはフィニッシュにつながらなかったものの、バレンシアは既に勝負を争う姿勢を失っています。

88分、グエンドゥジのパスをスルーしたオーバメヤンが、ミキのスルーパスでボックス右を突破して右足でズドン。プレミアリーグ20発のエースがハットトリックを達成して2-4、ガナーズはトータル7-3でファイナル進出を決めました。ワールドクラスのストライカーたちの決定力で、守備のエラーによるマイナスを消し続けた一戦。オーバメヤンの先制ゴールはチームに落ち着きをもたらし、ラカゼットの1発は押し続けていたホームチームの勢いに水を差しました。サイドアタッカへの対応はいただけなかったものの、4発ゲットしたチームは拍手で迎えたいと思います。

プレミアリーグの最終節を終えた後、バクーで開催されるファイナルは5月29日。チェフの最後の舞台を、存分に楽しみましょう。ガナーズにとってはCL出場権を獲りにいく重要なステージでもあります。ワールドクラスの2トップとエジルの躍動で、ELマイスターのエメリ監督らしいフィナーレを飾っていただければと期待しています。

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“オーバメヤン、圧巻の3発!ワールドクラスの2トップが躍動し、アーセナルがEL決勝進出!” への2件のフィードバック

  1. n より:

    CL&ELファイナル全てイングランド勢に嬉しい限りです。チェフ最終戦にジルー先発、アザールのラストゲーム?諸々見どころありですね。

  2. トマシュ より:

    霞むなぁ。。我々の勝利は(苦笑)
    でもいいんだよ。身の丈にあったフットボールで。

    パパが簡単に千切られ、コシエルニは股抜きを食らい、その先にはお約束の超鈍足モンモン。早々の失点時には負けるのかと思ったけど。オバメヤン、一発目が大きかった。1stレグ終了間際に続き、本当に。

    ウナイ、変なことをするなよ。ブライトン相手にやったラカゼットの1トップにオバメヤンサイドとか。二人は同列にならべてこそお互いを生かせる。チーム全体で二人を最大限に生かすプランを考えてくれよ。

    チェル勝ったのかぁ・・・。勝てんのか?

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