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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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オンターゲット14対1、ポスト直撃3発…大苦戦のマン・ユナイテッドが1-0辛勝で4強進出!

プレミアリーグの最終盤をベストメンバーの連発で戦ったスールシャール監督は、デ・ヘア、マティッチ、リンデロフをベンチに置いた以外は、いつもの顔ぶれを揃えています。ヨーロッパリーグ準々決勝、マンチェスター・ユナイテッドVSコペンハーゲン。プレミアリーグで3位に食い込んだクラブは、3年ぶりのEL制覇という成果を残してシーズンを終えようとしています。GKロメロ、DFワン=ビサカ、バイリー、マグワイア、ブランドン・ウィリアムズ、MFフレッジ、ポグバ、ブルーノ・フェルナンデス、FWグリーンウッド、マルシアル、ラシュフォード。2週間ぶりのゲームとなる主力の面々は、リフレッシュして試合に臨めたようです。

キックオフから5分、マンチェスター・ユナイテッドの最初のチャンス。ポグバのサイドチェンジを合図に始まったアタックは、フレッジが左ポスト際に浮かしたボールをラシュフォードが頭で折り返しますが、中央に味方の姿はありません。8分のFKは、ラシュフォードの無回転シュートが左にアウト。13分のコペンハーゲンの逆襲は、ボックス右からのクロスに走り込んだダラミーが触れず、人数で対応した赤いシャツがこぼれ球を掻き出しました。15分という早い時間に、左SBのボイレセンが負傷リタイア。ソルバッケン監督は、同じポジションにベングトソンを投入します。

17分、最終ラインに降りたフレッジがファルケに奪われたピンチは、ボックス内で競ったバイリーがダラミーに振り切られますが、左足のシュートはマグワイアがスライディングでブロック。こぼれ球を叩いたステーグのボレーは、ゴール前をカバーしたポグバが足に当ててクリアしました。28分のブルーノ・フェルナンデスのFKは狙い通りに落ちず、クロスバー越え。33分に左からのクロスが流れてワン=ビサカがキープし、グリーンウッドに落とすと、振りの速い左足シュートはDFに当たってCKです。

43分、グリーンウッドが外にいたワン=ビサカに預け、速いグラウンダーが中央のマルシアルに通りますが、トラップが大きくなりシュートに至らず。直後にラシュフォードが左から放った強烈なミドルは、GKヨンセンがセーフティーファーストで前に弾き出します。マグワイアのクリアをラインの裏で拾ったグリーンウッドのフィニッシュは、ポストの内側を叩いてネットを揺らしますが、コペンハーゲンの選手の抗議でVARチェックとなり、ジャッジはオフサイド。0-0で折り返したマンチェスター・ユナイテッドは、後半も主導権を握っています。

再三のサイドアタックは連携に難があり、54分にボックス手前から打ったフレッジのボレーはGKヨンソンの正面。57分、左にまわったグリーンウッドがひとりかわして左足を振り抜くと、クロスに飛んだボールはポストを叩きました。63分のブルーノ・フェルナンデスのミドルもポスト直撃。守備に追われていたコペンハーゲンは、66分に決定機をつかみます。ボックス右で2人かわしたファルケがニアのウインドに折り返すと、左に流したボールに走り込んだのは途中出場のオビエド。決まったかと思われたボレーは、ワン=ビサカがコースに入ってブロックし、マンチェスター・ユナイテッドは窮地を脱しました。

68分、ブルーノ・フェルナンデスが右から狙ったアウト回転のミドルはヨンソンが大きく弾き、ポグバのコントロールショットはGKの守備範囲。スールシャール監督は71分にバイリーとフレッジを下げ、マティッチとリンデロフを投入します。84分に左サイドでクリアを拾ったマルシアルが、右隅に飛ばしたコントロールショットは、素晴らしい反応を見せたヨンソンがビッグセーブ。追加タイムのコペンハーゲンのアタックも実らず、0-0のまま延長戦に突入しました。スールシャール監督の3枚めは、グリーンウッドに代えてファン・マタです。

92分にラシュフォードのスルーパスでボックス左に飛び出したマルシアルのフィニッシュは、角度が厳しくヨンソンが足でブロック。1分後、マタのパスを受けたマルシアルがネルソンをかわしてゴール前に侵入すると、最初のシュートはヨンソンにブロックされますが、ラシュフォードから再度パスをもらった2度めのシュートチャンスはビェランに足を引っかけられました。PKを決めたのは、ブルーノ・フェルナンデス。ギアがトップに入ったマルシアルは、99分にも4人かわしてGKと1対1の決定機を創ります。落としをもらったマタのシュートは、ヨンソンが足でセーブ。リバウンドに反応したブルーノ・フェルナンデスのヘッドは弱く、戻ったGKがキャッチしました。

延長前半の追加タイムのCKは、マタのシュートが白い壁に阻まれ、リバウンドを叩いたリンデロフの左足ボレーは右のポストにヒット。後半に入ると、コペンハーゲンのハーフコートマッチとなりましたが、サイドを制圧されたマンチェスター・ユナイテッドは、中央を締めてシュートを許しません。最終スコアは1-0ですが、オンターゲットは14対1。スールシャール監督がパスワークも守備も不安定だったフレッジを引っ張らなければ、90分で決着していたのではないでしょうか。セミファイナルの相手は、ウルヴスかセヴィージャか。決めるべきを決めなければ、次は確実にやられるでしょう。いやー、危なかった…。


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