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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ネルソン、ティアニー、マルティネッリ!若手がキレキレのアーセナルが4発ゲットでEL連勝!

アーセナルのスターティングメンバーを見て、AZとマンチェスター・ユナイテッドのゲームよりこちらのゲームを楽しみにしている自分に気づいてしまいました。GKは好調マルティネス、最終ラインにベジェリン、ムスタフィ、ホールディング、ティアニーが並び、中盤センターにはウィロックとルーカス・トレイラ。ダニ・セバージョス、ネルソン、メートランド=ナイルズが2列めに入り、最前線には期待の18歳ガブリエウ・マルティネッリです。プレミアリーグは首位リヴァプールに9ポイント差の4位という微妙なポジションですが、ELは昨季4強のフランクフルトにアウェイで0-3と好発進。2戦めとなる本日は、ベルギーのスタンダール・リェージェとのホームゲームです。

3分、ダニ・セバージョスの縦パスを左で受けたネルソンが、思い切りよくミドルシュート。6分には敵陣でインターセプトに成功したマルティネッリが、前にいたウィロックにラストパスを通しますが、フィニッシュの寸前でカットされてしまいます。7分に左から放ったネルソンの強烈なシュートは、GKミリンコヴィッチ=サヴィッチの正面。12分のアウェイチームのCKは、競り合いのこぼれ球を叩いたヴォイヴォダのボレーが上に外れます。

テンションが上がる先制ゴールは13分。ムスタフィのロングフィードを左サイドで受けたネルソンがティアニーに預けると、ピンポイントのクロスがニアに走り込んだマルティネッリに届き、完璧なヘディングシュートが右のサイドネットに突き刺さります。さらに16分、ネルソンが左から突破を図り、ニアで待っていたマルティネッリにグラウンダーを通すと、ファンフースデンのチェックを外した18歳が右足を振り抜き、ボールは右隅に吸い込まれました。ガナーズの勢いは止まらず、17分にもティアニーのアーリークロスに走り込んだウィロックがフリー。決定的なシーンでしたが、20歳のMFは軽くタッチするだけのボレーを浮かしてしまいました。

22分、ティアニーの戻しを受けた絶好調ネルソンが、中に斬り込んで右足でシュート。ファンフースデンに当たったボールがウィロックの足元に入り、右足のコントロールショットがファーのサイドネットに刺さりました。この展開なら、3-0はセーフティリードでしょう。31分にムスタフィが自陣でやってしまったパスミスは、ツィミロットのミドルが枠を外れて事なきを得ます。39分、右からまわってきたパスをボックス内でトラップしたガヴォリは、クロスではなくシュートを選択。左足で蹴ったボールがベジェリンに当たってニアに飛びますが、GKマルティネスが落ち着いて弾き出しました。

43分のルーカス・トレイラのFKは右にアウト。1分後、マルティネッリが縦に転がしたスルーパスでネルソンがラインの裏に出ますが、ミリンコヴィッチ=サヴィッチが体を張ってブロックし、前半の失点を3に留めました。後半もアーセナルが主導権を握り、50分にダニ・セバージョスの素晴らしいスルーパスが左のティアニーに渡ります。グラウンダーがマルティネッリに通り、4点めかと腰を浮かした瞬間、若きストライカーはスリップしてハットトリックのチャンスを逃しました。

53分、またもティアニー&ネルソンで左サイドを崩し、ネルソンのグラウンダーにマルティネッリが走り込むも、右足のボレーはタッチミスで右に逸れていきます。57分、ガナーズのショートコーナー。メートランド=ナイルズが右足アウトに引っかけたパスでマルティネッリを縦に走らせると、浮き球がゴール前に上がり、ダニ・セバージョスが強引に押し込みました。プレミアリーグでノーゴールのセントラルMFは、これが移籍後初ゴールです。

60分にメートランド=ナイルズのパスミスからアゥエイチームがカウンター。ムポクが放った渾身の一撃は、マルティネスが素晴らしい反応でCKに逃れます。64分にベジェリンのクロスが逆サイドに流れ、ティアニーがヒールでネルソンに託すと、ゴールに向かうクロスをヘッドでスライドさせたマルティネッリは、ミリンコヴィッチ=サヴィッチに防がれました。66分にメートランド=ナイルズが下がってニコラ・ペペ登場。74分には、ウィロックに代わってグエンドゥジが中盤に入ります。

77分、ネルソンが左サイドをドリブルで崩し、クロスを叩いたダニ・セバージョスとこぼれ球に反応したルーカス・トレイラの連打は、黄色い壁に阻まれます。79分、ネルソンが下がってオーバメヤンが最前線へ。ガナーズは攻め続けるもあり、パスをまわして時間を遣うもありです。82分にマルティネッリが左サイドを抉り、ファーに出たグラウンダーをニコラ・ペペがボレー。リバウンドをさらったベジェリンも角度のないところからシュートを放ちますが、枠に収められませんでした。左サイドを完全に攻略したガナーズは、最後までシュートを打ち続け、4-0圧勝でEL2連勝となりました。

18歳のマルティネッリ、19歳のネルソン、22歳のティアニーがとにかくキレキレで、フィニッシュに精度と運があれば、もう3~4発は積めたでしょう。フィルミーノの後継者となりそうなマルティネッリと、ロバートソンに負けないクロスの精度を誇るティアニーがさらなる成長を遂げれば、数年後のアーセナルはリヴァプールと互角に渡り合えるチームになるのではないでしょうか。ネルソンのアグレッシブなドリブル、ダニ・セバージョスのパスワークなど、見どころ満載のナイスゲーム。あまりにもしょっぱいマン・ユナイテッドを見た直後ということもあり、若手の躍動が一段と眩しく感じられた90分でした。

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“ネルソン、ティアニー、マルティネッリ!若手がキレキレのアーセナルが4発ゲットでEL連勝!” への1件のコメント

  1. エミリー より:

    リエージュにホームでは、勝って当然と思われる試合ではありますが、内容はとても良かったです!
    この布陣のまま、プレミアもやらせてみたらどうか?とさえ思います。
    プレミアでは、すでにジャカは狙われる存在なので、試してほしいですね。

    マルティテッリの一点目は、個人的にはめちゃめちゃ大好物なヤツです!
    彼は良く動き、効果的に揺さぶり、穴を開けて撃つというFWらしいプレーを常にしていて、見ていてとても楽しい。
    ニャブリの代わりに彼が成長してくれるはず(笑)
    ティアニーも最高!本職SBはやっぱ違うなあとうなずきっぱなしでした。
    眠いですが、元気もらえました!

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