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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ハリー・ケインとソン・フンミンが爆発!これぞトッテナム、速攻炸裂で5発完勝!

プレミアリーグ9節では、最下位ワトフォードにホームで引き分けてしまい、3勝3分3敗で7位と不振にあえいでいるトッテナム。バイエルンに2-7という信じられない大敗を喫し、1分1敗と出遅れたチャンピオンズリーグは、ツルベナ・ズベズダとのホームゲームを落とせば苦しくなります。ポチェッティーノ監督のスタメンは、コンディション重視の布陣ということでしょうか。GKガッサニーガ、DFセルジュ・オーリエ、ダヴィンソン・サンチェス、フェルトンゲン、ベン・デイヴィス。中盤センターにシソコとエンドンベレ、2列めにラメラ、デル・アリ、ソン・フンミン、最前線に今季プレミアリーグ5ゴールのハリー・ケイン。復帰したばかりのロ・チェルソとエリクセンはベンチスタートです。

直近のプレミアリーグ4試合で4ゴールと、得点力不足に悩んでいたスパーズは、試合開始早々からアグレッシブに攻めています。3分にボックス内でデゲネクをかわしたハリー・ケインは、前が完全に空いたチャンスに体勢を崩して打ち切れず。5分のソン・フンミンのミドルはGKボージャンの正面でしたが、9分のCKはニアに走ったエースが美しいヘッドでコースを変え、幸先よく先制点をゲットします。CLで3戦連続ゴールのハリー・ケインは、11分にボックス右で3人に囲まれながらも右足でフィニッシュ。昨季CLの躍進を思い出させる速攻を連発していたホームチームは、16分に貴重な追加点を手に入れました。

セルジュ・オーリエの縦パスでラメラが右サイドに飛び出すと、ファーに上がった完璧なクロスに走り込んだソン・フンミンが鮮やかな左足ボレー。19分にソン・フンミンが左からカウンターを仕掛けたとき、一気にテンションが上がりました。4人が一斉にスプリント…これぞトッテナム!この試合の勝利のみならず、プレミアリーグでの復活も期待してしまう彼ららしいアタックでした。22分、敵陣でカニャスのトラップミスを突いたエンドンベレが自ら持ち込み、右足で巻いたシュートはボージャンが左に飛んでセーブ。今日のスパーズは、2発では終わらないでしょう。

24分、ソン・フンミンの外から上がってきたベン・デイヴィスが中央に折り返すと、ラメラの右足ボレーはGKが右に弾き出します。右からのクロスをファーのファン・ラパラがヘッドで叩いた27分のピンチは、ガッサニーガがビッグセーブを披露して2点差をキープしました。ツルベダ・ズベズダが攻めるシーンが徐々に増えていますが、工夫のないクロスはスパーズ守備陣が落ち着いて処理しています。空気が弛緩し始めた44分、ハーフラインを過ぎたあたりでエンドンベレがマルコ・マリンドリブルミスをチェックし、そのままドリブルで上がって左のソン・フンミンにラストパス。ボージャンと向き合い、ニアの隙間に流し込んだ7番は、プレミアリーグ5節のクリスタル・パレス戦以来の1試合2ゴールです。

3-0としたスパーズは、後半に入っても余裕あるパスワークでゲームをコントロールしています。51分に左サイドからドリブルで仕掛けたハリー・ケインが、アーリークロスを中央のラメラに合わせますが、右足のボレーはクロスバーの上。ソン・フンミンとラメラが決定機を創り続けるスパーズの4点めは57分でした。ハリー・ケインが右サイドのセルジュ・オーリエを長いパスで走らせると、丁寧なグラウンダーをトラップしたラメラが振り向きざまの一撃をゴール左に突き刺しました。

4点めが決まった1分後、デル・アリのスルーパスがラインの裏に走り、ラメラがGKと1対1になりますが、勇敢な飛び出しを見せたボージャンがグローブに当ててセーブ。トッテナム・ホットスパー・スタジアムには高揚したサポーターたちのチャントが鳴り響いています。67分、ソン・フンミンが下がってエリック・ダイアーが中盤へ。72分、左に流れたハリー・ケインにシソコのスルーパスが通ると、ボックス左でキープしたエースは、ゴベリッチの股間を狙って左のサイドネットに流し込みました。直後のフェルトンゲンをフォイトは、ポチェッティーノ監督の勝利宣言。79分にはデル・アリを下げ、ロ・チェルソの慣らし運転を済ませたホームチームが、クリーンシートで今季CL初勝利を挙げました。

シュート19本、オンターゲット12本。プレミアリーグでは運動量が落ちていた不振のチームは、彼ららしい直線的な速攻を蘇らせました。明確な変化は、前線への楔のパスが入るようになったこと、ラインの裏を狙う動きが増えたこと、相手のパスコースを限定する前からのチェックが機能していたことです。2人のストライカーにスポットライトが当たる圧勝劇でしたが、前線で動き回ったラメラと、敵陣でのボール奪取でチャンスを創ったエンドンベレをほめるのを忘れてはいけません。昨季CLのファイナリストが、復活の糸口をつかんだナイスゲームでした。

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“ハリー・ケインとソン・フンミンが爆発!これぞトッテナム、速攻炸裂で5発完勝!” への1件のコメント

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    ようやくらしい戦いでホッとしました。
    とはいえ次はリバプール戦。
    ここでまた自信を喪失しないように、内容が伴った試合になることを期待しています。

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