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ELでは失点ゼロ…前線が躍動したマンチェスター・ユナイテッドがグループステージ突破決定!

ヨーロッパリーグ3試合で得点2、失点ゼロ。プレミアリーグでは3勝4分4敗で10位に沈むマンチェスター・ユナイテッドは、欧州では未だゴールを許しておらず、オールド・トラフォードのパルチザン戦で勝てばグループステージ突破となります。スールシャール監督は、1発で決めにいこうとしているのでしょう。負傷者が10人に膨らんだなかで、ダニエル・ジェームズをベンチに置いてグリーンウッドを起用した以外はベストといっていい布陣です。GKロメロ、DFワン=ビサカ、マグワイア、ロホ、アシュリー・ヤング、MFマクトミネイ、フレッジ、マタ、FWグリーンウッド、マルシアル、ラシュフォード。3分にマルシアル、6分にサディクがスルーパスで抜け出してネットを揺らしますが、いずれもオフサイドを告げる旗が上がりました。

7分、右のワン=ビサカがグラウンダーを入れると、ファーにいたラシュフォードのダイレクトショットは右のポストの外。決定的でしたが、DFのポジションを見るとファーにはコースはなく、股間を抜かなければ決まらない状況でした。9分にスルーパスをもらったマタがボックス左を崩したチャンスのほうが、よりゴールに近いシーンでした。ニアに転がった柔らかいボールに詰めた10番は、GKストイコヴィッチに当ててしまい、先制はなりませんでした。

15分、ワン=ビサカが縦に突破してファーにクロスを上げると、フリーで合わせたラシュフォードのボレーは大きく上にアウト。チャンスを逃し続けたエースは、22分にマクトミネイのパスを受けると、チャンスメイカーとしての才能を見せつけました。右足のアウトにかけたスルーパスで、逆サイドのグリーンウッドがフリー。プレミアリーグでは未だゴールがない18歳は、中央に持ってGKの位置を確認すると、ニアに空いたコースに今大会2ゴールめを流し込みました。

パルチザンの反撃は26分。単独で持ち込んだスマーのシュートは、うまく曲らず右に逸れていきます。ラシュフォードとのコンビで左からボックスに迫ったマルシアルの一撃は、高さをコントロールすることができず。33分に2点めをお膳立てしたのは、右サイドでウロシェヴィッチの縦パスをカットしたグリーンウッドです。こぼれ球がマルシアルの足元に届くと、トラップで1人、次のタッチで2人めを抜き去り、右足のアウトでストイコヴィッチの脇を抜きました。

直後にラシュフォードのスルーパスでGKと1対1になったマルシアルは、GKの肩越しに決めようとした左足のシュートを浮かしてしまいました。プレミアリーグで5戦3発、ELでは2戦連続ゴールと、高い確率でネットを揺らしている9番を中央に配したのがうまくいっています。42分にマクトミネイの速い楔がマルシアルに入り、左に出したラストパスでラシュフォードとストイコヴィッチが向き合いますが、プレミアリーグ5ゴールのエースはまたしてもGKに当ててしまいました。前半は2-0。ラシュフォードが決定機を逃し続けた45分でしたが、ラインの裏を狙う動きは悪くありません。

49分、マタの素晴らしいサイドチェンジがボックス左に走ったアシュリー・ヤングに通ると、ダイレクトの落としを受けたラシュフォードが右足一閃。ニアを襲う豪快なシュートに、ストイコヴィッチは触れませんでした。51分のアシュリー・ヤングのFKは、左に曲がってポストの外。敵陣でパスカットしたマクトミネイがラシュフォードに預けたチャンスは、ボックス左からクロスを入れようとした瞬間、飛び出したストイコヴィッチが身を挺して阻みます。足を気にしているマグワイアは、大丈夫でしょうか。プレミアリーグで苦しんでいるチームにとって、最も避けたいのは新たな負傷者です。

59分、フレッジが蹴った右からのFKはパルチザンの守護神がセーブ。スールシャール監督は、63分にフレッジをガーナーにスイッチします。67分にラシュフォードがお役御免となり、アンドレアス・ペレイラがピッチへ。私のMVPマクトミネイは、インターセプトの際にひねった足の痛みが治まらず、75分にリンガードに後を譲ってロッカールームに消えました。サイドアタックや速攻をチラつかせ、セーフティに戦ったチームは、パルチザンにオンターゲットを許さず3-0快勝。失点ゼロを継続したままノックアウトラウンド進出を決めました。

マタ先発と、マルシアルのCF起用が当たった会心の勝利。マクトミネイから的確な縦パスが前線に入り、余裕をもって最終ラインの穴を突くことができたのが最大の勝因でしょう。時折危なっかしいプレイがあるフレッジも、フィット感を高めています。週末のブライトン戦にマクトミネイが間に合うかが心配ですが、縦にボールが走るフットボールを継続できれば、勝ち点3を得られるのではないでしょうか。直近の公式戦5試合を4勝1敗と調子を上げてきたチームに、引き続き期待したいと思います。ナイスゲームでした。

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“ELでは失点ゼロ…前線が躍動したマンチェスター・ユナイテッドがグループステージ突破決定!” への3件のフィードバック

  1. スパーキー より:

    楽しい記事ありがとうございます。チケット手に入ったので(空席も目立ちました)観戦してきました。今日は立ち上がりがちょっとばたついた気がしますが、安心して見ていられました。フレッジが下がったあと、ちょっとまたバタついた気がしましたが、クリーンシート良かったです。southwest席のサポーターが途切れることなくずっと歌を歌っていたのが印象に残りました。ただ、ロングサイドの席は、どうしても人気チームなので観光客の皆さんが試合そっちのけで自撮りをしたりしてて……以前、ロイ・キーンが「あいつらは試合を見に来るんじゃなくてサンドイッチを食いに来るんだ」と言って物議をかもしたことを思い出しました…。行ける時はしっかり応援したいと思います!

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    勝利は嬉しいですが、マクトミネイが次間に合わないとしたら誰が中盤やるんだろう…

  3. ルーニー より:

    全く得点の予感がしないコーナーキックが気になります

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