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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ペップ圧勝、スパーズ完敗。プレミアリーグ勢のCLグループステージ最終節総括と今後の展望!

リヴァプールはアウェイでザルツブルグの猛攻をしのぎ、ナビ・ケイタとサラーの2発で首位通過決定。リールに必勝だったチェルシーも、タミー・アブラハムとアスピリクエタのゴールを守り切り、2-1で勝ち残りを果たしました。プレミアリーグ勢は、4チームすべてがノックアウトラウンド進出。水曜日に行われたディナモ・ザグレブVSマンチェスター・シティ、バイエルンVSトッテナムは、いずれも順位が動かない消化試合です。敵地スタディオン・マクシミールに乗り込んだペップのスタメンには、フィル・フォーデンとエリック・ガルシアの若手コンビと、プレミアリーグで出番が少ないジョアン・カンセロ、バンジャマン・メンディが名を連ねています。

CLの直近の2試合をドローで終えていたマン・シティは、10分に先制される予想外の展開。カジョルが右から上げたゴールに向かうクロスをオルモがダイレクトで叩くと、ニアに入ってきたボールをブラボは弾き切れませんでした。個々のスキルも戦術的な完成度も上回るプレミアリーグ王者は、慌てることなく中盤を支配し、いつものフットボールを展開。前線にぶつけてサイドにまわすアタックはいささか単調で、追いつくまでに時間を要しましたが、30分過ぎからの20分はガブリエウ・ジェズスのゴールショーでした。

34分、マフレズが右から浮かしたクロスに反応し、ヘディングで競り勝って同点。執拗に左サイドを攻めた50分のアタックは、フォーデンとのワンツーでボックスに入り、ディラヴェルを切り返しでかわして冷静に右隅に流し込みました。さらに4分後、ベルナルド・シウヴァとのパス交換でバンジャマン・メンディが左サイドから上がり、完璧な高速クロスが中央へ。マークを外したガブリエウ・ジェズスが右足で合わせ、ハットトリックを達成しました。84分にはギュンドアンのスルーパスでベルナルド・シウヴァがボックス右を突破し、折り返しを左足で合わせたフォーデンのボレーがGKの脇を抜きました。

1-4で圧勝したマン・シティに対して、モウリーニョ新監督のスパーズはドイツ王者に完敗でした。トッテナム・ホットスパー・スタジアムで2-7と大敗した相手に敵地でも圧倒され、14分にニャブリのスルーパスを左のコマンが右足で流し込んで1-0。19分にはロ・チェルソのスルーパスにボアテングが触って、ボールが左に流れると、左足でトラップしたライアン・セセニョンがニアを射抜いて同点に追いつきます。バイエルンが勝ち越したのは45分。左SBアルフォンソ・デイヴィスのクロスが逆サイドに流れると、ワンツーで抜け出したニャブリがファーにグラウンダーを通します。アルフォンソ・デイヴィスのボレーが左のポストを叩くと、中央に跳ねたボールをトマス・ミュラーが冷静に押し込みました。

勝負を決するゴールは64分、コウチーニョが右隅に得意のミドルシュート。92分にソン・フンミンが独走した決定機は、一矢を報いたと思ったのですが、GKノイアーが足でストップして3-1をキープしました。この試合でグループステージの全日程が終了し、マンチェスター・シティとリヴァプールが首位通過。チェルシーとトッテナムのロンドン勢は2位で年明けのラウンド16に進むことになりました。

1年前、3勝3敗というぎりぎりの戦績で勝ち抜いたレッズが欧州を制したという事実を思い出せば、グループステージの数字と最終結果は切り離して考えたほうがいいでしょう。格下のクラブ相手に2回も引き分けたマンチェスター・シティと、ザルツブルグとナポリに苦戦したリヴァプールは、両者とも優勝候補としてカウントすべしと思います。ラポルテとサネが復帰する前者も、ファビーニョとマティプを欠いていた後者も伸びしろは充分。どちらかを選べといわれれば、ナビ・ケイタ、シャキリ、チェンバレンがフィット感を高めているレッズのほうがより魅力的です。

彼らのCLの戦績は、プレミアリーグの展開によって変わってくるのかもしれません。リヴァプールが国内で独走態勢を築けば欧州との両立が容易になり、3連覇の望みを絶たれたマン・シティは悲願のCL制覇に集中するでしょう。昨シーズンのほうが守備がよかったといわれるレッズは、最終ラインと中盤からのロングフィードに磨きがかかっており、プレミアリーグ15勝1分という圧巻の戦績を侮ることはできません。直近2シーズンのCLで、リヴァプールとトッテナムに敗れたぺップは、ホームでの失点をどこまで抑えられるかがポイントとなりそうです。

2018-19シーズンはファイナル進出という快進撃を見せたトッテナムは、エリクセンという飛び道具を失えば、苦しい戦いになると思われます。むしろダークホースとして楽しみなのは、チェルシーのほうではないでしょうか。タミー・アブラハム、メイソン・マウント、プリシッチ、ハドソン=オドイ、ロフタス=チーク、フィカヨ・トモリ、リース・ジェームズ、クリステンセンとU-23が主力に8人。フランク・ランパードの下で生まれ変わったチームには、若手のブレイクによって強豪を連破した昨季のアヤックスのような躍進を期待しています。

次のトピックスは、ラウンド16の組み合わせですね。抽選が行われるのは16日。首位通過組はアタランタかリヨン、2位はライプツィヒかバレンシアを引けるよう祈りましょう。昨季のプレミアリーグ勢は全チームが8強進出でしたが、果たして…!

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“ペップ圧勝、スパーズ完敗。プレミアリーグ勢のCLグループステージ最終節総括と今後の展望!” への3件のフィードバック

  1. ペップの街 より:

    更新ありがとうございます。
    シティはノックアウトラウンドにラポルテが間に合うでしょうか。間に合わないとちょっと厳しいですね。
    ジンチェンコが戻ったのは良かったけれど。

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    ドローがどうなるかですね…。
    是非ともプレミア勢には全チーム8強までいってもらいたいものですが。
    リバプールとシティが当たりたくないのはやはり両マドリード勢。
    トッテナムとしてはバレンシア、チェルシーとしては強いてあげるならライプツィヒでしょうか。
    順当に強豪が勝ったラウンドだっただけに2位突破はなかなか厳しいですね。

  3. プレミアリーグ大好き! より:

    2位突破のロンドン勢としてはバレンシアかライプツィヒ以外を引くとかなり厳しいと言わざるを得ませんね。昨シーズンはポルト、どん底レアル、ドルトムント、飛車角落ちのパリなど当たりくじが多かったですがここまで順当に一位が強いと…

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