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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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最後はサカ&ラカゼット!冷静に守り切ったアーセナルが苦手のギリシャ遠征をクリア!

ギリシャでのアウェイゲームは、キックオフの瞬間に盛大なブーイング。アーセナルが、CL出場権獲得をめざしてヨーロッパリーグのラウンド32を戦います。ビルドアップが不安定なガナーズの最終ラインにプレスを仕掛けるオリンピアコス。3分に右からクロスが上がり、ファーにいたヴァルブエナの強烈な左足ボレーはレノが左に飛んでセーブします。プレミアリーグで10位に沈むアーセナルは、早い時間に自分たちのペースに持ち込めるでしょうか。ホームチームは、最初の10分で3本のシュートを放っています。

GKレノ、最終ラインはパパスタソプーロス、ムスタフィ、ダヴィド・ルイス、サカ。中盤センターにグエンドゥジとジャカ、2列めにオーバメヤン、ウィロック、マルティネッリ、ワントップはプレミアリーグで6ゴールに留まっているラカゼットです。8分に右から上がったオーバメヤンのアーリークロスは、飛び込んだラカゼットに合わず。12分に敵陣で奪ったマルティネッリは、ヒールで蹴ったスルーパスをラカゼットに通せません。

15分からのオリンピアコスの波状攻撃は、中央で数的優位を築いたガナーズ守備陣がラストパスをカット。ガナーズは、20分に最初の決定機をつかみます。ウィロックがボックス右にいたラカゼットに浮かし、左に流れたグラウンダーを追ったマルティネッリがニアに折り返すと、ラカゼットは決定的なボレーをポストの左に外してしまいました。28分にジャカが狙ったFKは、マルティネッリに当たってコースが変わるもGKジョゼ・サがキャッチ。ギリェルメのロングシュートは、レノの頭上を越えていきます。

30分、ジャカがボックス右にクロスを入れると、オーバメヤンのボレーはDFにヒット。35分にサカのクロスに飛び込んだウィロックは、体に当てるのが精一杯でした。41分、ボックス手前でこぼれたボールを拾ったラカゼットのシュートはウセイヌ・バがクリア。前半のポゼッションは51%対49%、シュート数は5対4と互角の展開です。後半開始からのオリンピアコスのアタックをしのいだガナーズは、49分にカウンターを発動。左から上がったサカが斜めのパスでラカゼットを走らせますが、ストライカーはシュートの直前に転倒。レフェリーのジャッジはノーファールです。

51分、ダヴィド・ルイスのFKは左に曲がってアウト。ガナーズのラインは間延びし、縦への楔が入りません。58分に強引に打ったダヴィド・ルイスのミドルは左に切れました。アルテタ監督は59分にマルティネッリを諦め、ダニ・セバージョスで中盤に厚みを持たせました。右サイドで守備に忙殺されているオーバメヤンは、この役割のままでいいのか。プレミアリーグ15発のエースは、69分に久々に中央に入ったものの、グラウンダーは届きません。

74分にヴァルブエナがニアを狙ったFKは、ファンブルしたレノが冷静にフォロー。アルテタ監督は、ここでウィロックをニコラ・ペペという勝負のカードを切ってきました。81分、ムスタフィのロングフィードに左サイドで追いついたオーバメヤンが、内を並走していたサカに預けると、高速グラウンダーがラカゼットの足元にピタリと合い、9番は難なくネットを揺らします。85分にオーバメヤンが仕掛けたカウンターは、ラストパスを受けたラカゼットのシュートをジョゼ・サがセーブ。直後のCKを叩いたパパスタソプーロスのヘディングは、クロスバーに阻まれました。

ブーイングを繰り返していたサポーターたちは、追加タイム5分という表示に沸いています。アルテタ監督の最後のカードは、足をつっていたパパスタソプーロスをメートランド=ナイルズ。オリンピアコスのアタックをしのいだガナーズは、カウンターを仕掛けて時間を遣い、難しいギリシャでのゲームを0-1で着地させました。今日は、最後まで冷静だった守備陣をリスペクトしたいと思います。立ち上がりは危ないシーンがありましたが、その後はクロスに対して的確なポジショニングをキープし、FK以外でオンターゲットを許しませんでした。

年明けは5勝4分と負けなし、3戦連続のクリーンシート。アルテタ監督の下で、アーセナルは徐々に以前の強さを取り戻しつつあります。プレミアリーグの次節はエミレーツでエヴァートン。難敵相手に勝ち切ることができれば、しばらくは下位との対戦が続きます。久々のCL出場権が視界に入ってきたクラブは、国内と欧州でどこまで勝利を重ねられるでしょうか。今日の結果を自信に変えて、次戦も3ポイントにこだわる試合運びを見せていただければと思います。

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“最後はサカ&ラカゼット!冷静に守り切ったアーセナルが苦手のギリシャ遠征をクリア!” への1件のコメント

  1. エミリー より:

    上位のチームと比べるとアレですが、守備は大分良くなってきて、ストレスになるハラハラが無くなりました(笑)
    しかし、ゲームメイクというか、組み立ての最適解がまだ遠く、記事にもありましたが、オーバメヤンの使い方は何と勿体ないことかと思います。
    勝てたことは嬉しいですが、まだまだチャレンジャーとして取り組まないといけない内容ですね。

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