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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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エリクセン&サンチョで先制!マンチェスター・ユナイテッドがモルドバで今季EL初勝利!

初戦は、レアル・ソシエダにホームで敗戦。ヨーロッパリーグのマンチェスター・ユナイテッドは、連敗するわけにはいきません。2節の相手はモルドバのシェリフ。スタディオヌル・ジンブルのピッチには、今季プレミアリーグでノーゴールのクリスティアーノ・ロナウドの姿があります。

さっそく、アウェイチームの11人を紹介しましょう。プレミアリーグのクリスタル・パレス戦が中止となったため、テン・ハフ監督はベストメンバーを揃えています。GKデ・ヘア、DFダロト、ヴァラン、リサンドロ・マルティネス、タイレル・マラシア。中盤センターはエリクセンとマクトミネイ、2列めはアントニー、ブルーノ・フェルナンデス、ジェイドン・サンチョ。最前線はクリスティアーノ・ロナウドです。

立ち上がりから2分で、危険なロングボールを2つ入れられたマンチェスター・ユナイテッド。ロナウドが前にいると、プレスの緩さが気になるシーンがあります。プレミアリーグを見慣れていると、あまりにも静かに感じられるジンブルのスタンド。右サイドのワタラが競り合いで体を張っても、聞こえてくる拍手はまばらです。

徐々にポゼッションを取り始めたマンチェスター・ユナイテッドは、12分にダロトの自陣でのパスミスからピンチに陥りました。ディオプのミドルは、デ・ヘアの頭上にアウト。リサンドロ・マルティネスのロングフィードがボックス右のロナウドに通った14分のシーンは、肩でぶつかって倒したキキはお咎めなしでした。

アウェイチームの先制は17分。エリクセンがボックス手前のサンチョにパスを入れると、切り返しでゾホリをかわして打った左足シュートが、右のポストの内側を叩きました。リヴァプール戦とレスター戦で貴重なゴールを決めたウインガーは、今季公式戦8試合めで3発です。

22分のピンチは、ハーフライン付近でのロナウドのロストがきっかけでした。左からカットインしたアティエムエンのミドルは、デ・ヘアが見送る素晴らしいショットでしたが、惜しくもポストの外を抜けて同点ならず。26分にエリクセンが左から蹴った鋭いFKは、中央で競ったヴァランが頭で触るのが精一杯でした。

33分、右サイドでFKを得たアントニーが、クイックスタートで前線に浮き球をフィード。ラデリッチをかわしたロナウドのシュートは、ニアに外れました。37分、GKコヴァリのミスキックをアントニーがカット。ボックス左でラストパスをもらったサンチョのシュートは、ゴールラインまで戻ったラデリッチがスライディングでクリアしています。

ブルーノ・フェルナンデスが前に出したボールをダロトが追ったのは38分。SBは明らかに触れず、ボールがラインを越えると、レフェリーは足を引っかけたクボゾにイエローカードを差し出しました。PKを決めたロナウドは、8試合めで初ゴール。44分にロナウドの縦パスで裏に抜けたブルーノは、シュートを打てず悔しがっています。

ハーフタイムを2点リードで迎えたのは、今季初めて。後半は、安心して観ていられるのではないでしょうか。マクトミネイは前半で役割を終え、センターはカゼミーロ。48分、ドリブルで上がったアントニーが右に転がし、ダロトのグラウンダーが中央へ。フリーで合わせたブルーノ・フェルナンデスの一撃はコースが甘く、GKコヴァリに足でブロックされてしまいました。

60分にマラシアのバックパスをさらったラシードは、デ・ヘアの背後に落とそうとしたループシュートがバーを越えていきます。69分、左から仕掛けたサンチョがゴール前のブルーノを使うと、左でダイレクトパスをもらったマラシアが再度中央にグラウンダー。ロナウドのフィニッシュはうまくミートせず、枠にいきませんでした。

70分にマラシアが下がり、ルーク・ショー。81分にロナウドと代わったエランガは、左サイドからアグレッシブに仕掛け、見せ場は作りました。87分のベルナンブーコのFKが壁をすり抜けた瞬間は焦りましたが、デ・ヘアががっちりキャッチ。テン・ハフ監督はガルナチョとマグワイアを送り出し、2点差のままでタイムアップの笛を聞きました。

私のMVPは、素晴らしいラストパスを供給し続けたエリクセン。1アシストに加えて、2回のチャンスクリエイトがあり、3列めながらSBのようなオーバーラップも見せてくれました。先制ゴールのジェイドン・サンチョはドリブルが冴え、デュエルも4戦全勝で、余裕をもってプレイを選べるようになっています。

右サイドのアントニーとダロトも決定機を創っており、連携のクオリティが上がればゴールに絡むシーンが増えるでしょう。「格下といわれるクラブに2ゴールのみ」という見方もあると思われますが、次戦のマンチェスターダービーをいい雰囲気で迎えられる3ポイントといっていいでしょう。175cmのリサンドロ・マルティネスがハーランドと対峙するのを想像するとドキドキしますが、レッズとアーセナルを切り裂いた速攻に期待したいと思います。


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