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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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またもエースを封じた冨安健洋、現地メディアは最高評価!PSVに勝ったアーセナルは公式戦8連勝!

0-0で残り20分、右サイドをドリブルで上がったのはブカヨ・サカ。カットインしたウインガーは3人に囲まれ、後ろのトーマスに戻しました。短いパスをウーデゴーアがキープした瞬間、外からオーバーラップしてきた選手が視界に入りました。プレミアリーグとヨーロッパリーグで3試合連続先発の冨安健洋です。

絶妙なタイミングでパスを受けたSBは、縦に突破すると見せかけて、ダイレクトで中央に優しいラストパス。フリーだったジャカが右足ボレーを叩き込み、アーセナルはようやくリードを得ることができました。シュート数25対4、オンターゲット8対1と、ホームチームに押されたPSVにとっては重い1点。クリーンシートで畳んだアーセナルは、4連勝でヨーロッパリーググループAの2位以内を確定させました。

ラムズデール、ベン・ホワイト、ウィリアム・サリバ、トーマス、ウーデゴーア、マルティネッリはベンチスタート。代役として起用されたのは、マット・ターナー、冨安健洋、サンビ・ロコンガ、ファビオ・ヴィエイラ、エンケティアといった面々です。

最終ラインのガブリエウとティアニー、中盤のジャカ、前線のジェズス&サカと、背骨を残したアルテタのチームは、序盤から主導権を握っています。11分に冨安の浮き球でサカが右から突破し、折り返しにエンケティアが触って左に流れると、ティアニーのボレーはクロスバー越え。1分後、冨安が前線に送ったボールをジェズスが収めて後ろに落とすと、ジャカのシュートは右に切れていきました。

相変わらずサカは右サイドを制圧し、ジェズスはもらえるポジションに動いてボールを引き出しています。ジャカのパスを受けた20分のジェズスのミドルは、左のポストの外。25分に単独で速攻を仕掛けたシャビ・シモンズは、遠めからのシュートを浮かしてしまいました。

36分、サカのCKがゴール前のガブリエウへ。頭に当てれば先制というチャンスでしたが、ボールは肩にヒットして左に流れていきました。38分のCKも、ガブリエウが腿で受けた後、押し込めず。41分のファビオ・ヴィエイラのFKは、左に外れました。前半は0-0。アーセナルの後半最初のチャンスは、サカの仕掛けから始まった52分のコンビプレーです。

右に流れたジェズスが縦パスをもらってサカに預け、リターンをもらってゴール前へ。素晴らしいボディバランスで2人をかわして打った左足シュートは、GKベニテスの守備範囲でした。54分にサカにスルーパスを通したのも、ガブリエウ・ジェズス。ベニテスと1対1になった7番は、左足のラストタッチを足でブロックされてしまいました。

55分には、珍しくボックス右から冨安がカットイン。狙いだった左足シュートは打てず、奪い返したジェズスはファールで止められます。ジャカのFKは壁に当たり、リバウンドを拾って放ったミドルは右にアウト。64分にジャカの鋭いパスを右で受けたサカは、左足のミドルをラマーリョにヘッドで弾かれました。

67分に左から斬り込んだエンケティアの一撃は、腰がまわり切らず右に逸れていきます。アルテタ監督がウーデゴーアとトーマスを投入したのは67分。そこから3分で、冨安とジャカによる決勝ゴールが生まれました。冨安健洋はジェズスとともに76分に下がり、ベン・ホワイトとマルティネッリがいつものポジションに入りました。

唯一のオンターゲットを放ったシャビ・シモンズの突破力以外に、これといった脅威はありません。攻め続けたガナーズは悠々とタイムアップに辿り着き、公式戦8連勝。週末のプレミアリーグ13節、アウェイのセインツ戦は、疲れを残すことなく戦えるでしょう。

夏にアーセナル移籍の噂があったコーディー・ガクポは、冨安に完封されてシュートゼロ。パス成功率88%、デュエル勝率78%、3つのロングボール成功とチャンスクリエイト、アシストを記録した日本代表SBに対して、「イブニング・スタンダード」「Goal」はジャカと並ぶ最高スコアの「8」を付けています。

プレミアリーグもELも首位と、順風満帆のアーセナル。セインツを倒した後、来週のPSV戦をドロー以上で終えれば、ヨーロッパリーグのノックアウトラウンドにストレートインとなる首位通過が決まります。まずは日曜日。4戦連続3ゴールの後、3戦連続1-0とトーンダウンしたチームに、久々のゴールラッシュを期待しましょう。


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“またもエースを封じた冨安健洋、現地メディアは最高評価!PSVに勝ったアーセナルは公式戦8連勝!” への1件のコメント

  1. グーナーです より:

    結果こそ1-0でしたが、2試合連続で疲れを見せて不調だったチームが好調さを取り戻しているように見えました。
    また、控えメンバーが多く出てもファーストチームと試合の組み立て方に大きすぎるギャップが少なくなったようにも感じます(対戦相手のレベルが上がった時にどうなるかはまたその時の話として)。
    あまりにも眠すぎる木曜深夜の観戦でしたが、冨安のアシスト、ジャカの得点後の笑顔のセレブレーションを見ることが出来たので良かったです。それにしても眠い!!

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