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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

テン・ハフはまたもスペイン、アルテタはポルトガルの名門…EL&ECLラウンド16の組み合わせ決定!

テン・ハフ監督の素晴らしい采配が生んだ逆転勝利から24時間。今でも、「バルセロナを倒した」という極上の達成感が胸に残っています。カンプ・ノウで2-2、オールド・トラフォードで2-1。彼らのゴールはセットピース、幸運なクロス、PKで、オープンプレーで崩された失点はひとつもありません

一方、わがマンチェスター・ユナイテッドは、敵地でラシュフォードが2ゴールを生み出し、セカンドレグはフレッジとアントニー。ラ・リーガで22戦7失点という欧州No.1の守備陣を翻弄し、2試合で4ゴールを決めました。10戦連続で複数ゴールをゲットしているチームは、EL初戦でレアル・ソシエダに敗れてから、ホームの公式戦で16勝2分と無敗記録を継続しています。

否応なく優勝を期待してしまうヨーロッパリーグですが、金曜日にラウンド16の組み合わせ抽選が実施されました。スペインのおかわりは、バルサ戦の直後にお断りしたのに…。マンチェスター・ユナイテッドの相手は、レアル・ベティス。プレミアリーグで首位のアーセナルも、スポルティングCPというやっかいなカードを引いてしまいました。


■ヨーロッパリーグ2022-23シーズン ラウンド16組み合わせ
ウニオン・ベルリン VS ユニオン・サン=ジロワーズ
セヴィージャ VS フェネルバフチェ
ユヴェントス VS フライブルク
レヴァークーゼン VS フェレンツバロシュ
スポルティングCP VS アーセナル
マンチェスター・ユナイテッド VS レアル・ベティス
ASローマ VS レアル・ソシエダ
シャフタール・ドネツク VS フェイエノールト


ラ・リーガで5位のベティスは、どんなチームに対しても接戦に持ち込むしぶとさが要注意です。バルサ、レアル・マドリード、アトレティコ・マドリードに対して、すべて2-1の惜敗。公式戦30試合で、2点差以上の敗戦はバレンシア戦のみです。2019-20シーズンは15位だったチームは、マヌエル・ペジェグリーニ監督が就任してから6位、5位、今季も5位と着実に進化しています。

ELのグループCでは、ジョゼ・モウリーニョ率いるローマを抑えて首位通過。レアル・ソシエダに0-1、1-0と苦戦したマンチェスター・ユナイテッドは、いけると思わないほうがいいでしょう。2011-12シーズンにアスレティック・ビルバオにダブルを喰らった後、2019-20シーズンの準決勝と翌シーズンの決勝でセヴィージャに敗れており、ELでもスペイン勢は鬼門です。

一方、アーセナルと対戦するスポルティングCPは、チャンピオンズリーグのグループDでトッテナムを2-0、1-1と圧倒したチーム。プリメイラ・リーガで4位と苦戦しているのは、フラムに移籍したパリーニャとパリに戻ったパブロ・サラビアの穴を埋め切れていないからでしょう。

パリーニャの後を継いだ守田英正は、リーグ戦16試合5ゴールと結果を出してはいるものの、ワールドカップ以降はコンディションを崩してしまった時期もあり、絶対的なレギュラーとはいえません。アーセナルがベストなら勝てる相手ですが、プレミアリーグ以外はサブの選手を送り込んでいるアルテタ監督の戦い方次第では、早期敗退となってしまう可能性があります。

ヨーロッパカンファレンスリーグのウェストハムは、キプロスのAEKラルナカと当たることになりました。グループステージ全勝のイーストロンドンは、ベスト8に進めるのではないでしょうか。ビジャレアルとラツィオが残っている大会を制するのは難しそうですが、準決勝に進出した昨季ヨーロッパリーグの躍進を再現していただければと期待しています。

秘かな野望は、5月31日にプスカシュ・アレーナでマンチェスター・ユナイテッドVSアーセナルを観ることです。ラウンド16のファーストレグは3月9日、セカンドレグは16日。プレミアリーグで久々に上位に揃った名門クラブの戦いぶりに注目しましょう。


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