2025.12.11 チャンピオンズリーグ2025-26チャンピオンズリーグ
ノニ・マドゥエケとマルティネッリがスーパーショット!ターンオーバーのアーセナルはCL6連勝!
中盤はウーデゴーア、ズビメンディ、ミケル・メリノで、前線はノニ・マドゥエケ、ギョケレス、マルティネッリという顔ぶれです。サリバ、ガブリエウ、モスケラ、カイ・ハヴェルツ、トロサールは負傷リタイアで、カラフィオーリ、サカ、エゼはベンチにいます。この試合の勝負より、フル稼働だったキーマンの疲労回復と負傷回避を優先しているのでしょう。
開始2分のノアゴーアのロングスローは、ミケル・メリノに届かず。3分に自陣から素晴らしいフィードを通したウーデゴーアは、ズビメンディの落としを受けて放ったミドルシュートをファン・デン・フーヴェルにセーブされました。トレソルディとフォルブスが右から仕掛けた7分のアタックは、ツォリスのシュートをノアゴーアがブロックしています。
序盤の注目ポイントは、いかにも調子がよさそうなノニ・マドゥエケとベン・ホワイトの連携で、右サイドから崩す形が増えそうです。13分にピッチに座り込んだノニ・マドゥエケは、指を痛めたようで、応急処置が終わると何事もなかったかのように持ち場に戻っています。19分に右サイドから仕掛けたベン・ホワイトのクロスは、ギョケレスの前でカットされました。
21分に右からロングスローを入れたノアゴーアは、二次攻撃から中央にクロスを上げました。クリアに左足を振り抜いたルイス=スケリーは、シュートのつもりだったのかパスだったのか。ゴールの右にいたインカピエが右足で合わせると、ボールはニアポストにヒットしました。先制は25分、セイスを弾き飛ばしてカットインしたノニ・マドゥエケのスーパーショットです。
後ろから追ってきたオニェディカを問題にしなかったウインガーが左足を振り抜くと、ニアに飛んだボールはクロスバーの下を叩いてネットに突き刺さりました。29分、左からのCKのキッカーはマルティネッリ。ファーで下がりながら合わせたインカピエのヘッドは、右に飛んだファン・デン・フーヴェルのビッグセーブに阻まれました。
37分のホームチームの速攻は、右からカットインしたフォルブスのシュートをラヤがキャッチ。39分に左から狙ったスタンコヴィッチのコントロールショットは、ファーポストをかすめてスタンドのどよめきを誘っています。左サイドを執拗に攻めていたブルッヘは、44分に右に出た浮き球でスタンコヴィッチがラインの裏に抜け出しました。
ボックスに入ってからすぐに打ったのは、ミケル・メリノに追いつかれると思ったからでしょうか。右足のシュートは、左隅を狙っていると読んだラヤが右手を伸ばしてセーブしました。追加タイム3分、ギョケレスのパスを受けてボックス右に持ち込んだノニ・マドゥエケは、左足の鋭いシュートをGKに止められています。前半は0-1、シュートは9対10、オンターゲットは4対5です。
56分には、左サイドでシケを抜いたマルティネッリがボックスの左手前に持ち込み、右隅に突き刺さるスーパーショット。プレミアリーグでは11試合1ゴールのブラジル代表は、チャンピオンズリーグでは5戦連発です。アルテタ監督は63分にギョケレスとインカピエを下げ、カラフィオーリとジェズスを投入。こちらのブラジル代表は、11ヵ月ぶりの公式戦です。
復帰したばかりのギョケレスは、60分と決めていたのでしょう。CBのチェンジは、インカピエを休ませつつ、カラフィオーリをセンターで試す両取りプランのようです。71分にウーデゴーアとノニ・マドゥエケがアウトとなり、サカとヌワネリ。残り20分のカードも、予定通りだったのではないでしょうか。ヤン・ブレイデルのスタンドに、勝負を争う雰囲気はありません。
73分、右サイドから中に斬り込んだフォルブスがボックス右に転がすと、ゴールラインまで持ち込んだフーロの苦し紛れのキックはラヤが手に当てています。79分、左から放ったジェズスのシュートはクロスバーにヒット。アルテタ監督の最後のカードは83分、ベン・ホワイトに代わって右サイドに入ったのは16歳のマルリ・サルモンです。
ヌワネリ、ズビメンディからジェズスと左にまわった85分のチャンスは、ストライカーの右足インサイドのシュートがGKの正面。92分からヌワネリが左隅を突いた連打は、GKが外に弾き出しました。数字を見ると、ポゼッションは49%対51%、シュートは18対20、オンターゲット7対11の激戦ですが、アーセナルの完勝といえる展開でした。
ノニ・マドゥエケが連発し、マルティネッリはCLで5発め。インカピエはセットピースで脅威になれることを証明し、ノアゴーアはフル出場でクリーンシートに貢献。交代策はプラン通りと、アルテタ監督が試合前に思い描いていた理想をすべて実現したような一戦でした。ギョケレス、カイ・ハヴェルツ、ミケル・メリノ、ジェズスが揃う最前線は、明らかに充実させすぎです。
同時刻開催のゲームであのチームが勝っていなければ、ノックアウトラウンドへのストレートインが早々に決まったのですが、「残り2試合でアーセナルが連敗し、2位から9位が全勝したうえで、最大14の得失点差をひっくり返される」という条件を満たさなければ、プレーオフ満喫プランは手に入りません。指揮官と選手たちの目線は激戦のプレミアリーグに向いているはずです。
ウルヴスに勝てば、久々の中6日。エヴァートンに勝てば、年末の3試合はノースロンドンで過ごせます。アストン・ヴィラに勝てば、負傷者の大半は戻ってくるでしょう。ノニ・マドゥエケ、ズビメンディ、ノアゴーア…夏の補強で実現した層の厚さが結果につながった納得の勝利で、年明けのインテル戦も若手とサブの選手のプレイを楽しめる試合となりました。
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