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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

新戦力は全員大当たり!? 優勝候補チェルシーが抱えるぜいたくな課題。

リヴァプールはレギュラーのCBが2人とも長期離脱、マンチェスター・シティはストライカーたちの負傷で得点力ダウン。今季も2強のマッチレースと目されていたプレミアリーグは、予想外の混戦となりつつあります。優勝候補をあらためて挙げるとしても、ペップとクロップは外せませんが、戦力充実のフランク・ランパードと百戦錬磨のジョゼ・モウリーニョも可能性充分と見ていいでしょう。2チームを比べるとすれば、ハリー・ケインとソン・フンミンに対する依存度が高いスパーズよりも、バックアッパーのレベルが高いチェルシーがより脅威です。

エドゥアール・メンディ、チアゴ・シウヴァ、ベン・チルウェル、ハキム・ツィエク、カイ・ハヴェルツ、ティモ・ヴェルナー。指揮官が不満を感じていたポジションに、ワールドクラスの新戦力を加えたチームにもはや明確な弱点はありません。入団してすぐにケパをベンチに追いやったメンディは、プレミアリーグ4試合で1失点のみ。マンチェスター・ユナイテッドとのアウェイゲームでは、90分にラシュフォードが放った決定的な一撃を左に弾き出し、貴重な勝ち点1を持ち帰る立役者となりました。セーブ率87.5%はリーグTOP。最終ラインとの連携のクオリティが上がれば、負傷が多いアリソンとポカがあるエデルソンよりも高い評価を得られる可能性があります。

アスピリクエタからポジションを奪った感があるリース・ジェームズと、既に2ゴールを決めているチルウェルのSBコンビは、今季プレミアリーグのTOPクラス。レスターから獲得した左SBは、ゲームの終盤でもペースが落ちないスプリントとクロスの精度が目を引きます。チルウェルが欠場した際にはアスピリクエタを左にまわせるようになったため、マルコス・アロンソとエメルソンは1月に新天地に旅立つのではないかと思われます。

36歳のチアゴ・シウヴァはプレミアリーグの10月のMVP候補にノミネートされており、衰えを心配する必要はなさそうです。ペドロとウィリアンが抜けた前線は、8戦4ゴール2アシストのヴェルナーと4戦1ゴール3アシストのツィエクで問題なし。昨季プレミアリーグで15ゴールのタミー・アブラハム、プリシッチ、ハドソン=オドイ、ジルーは、激しいポジション争いに勝たなければ出番は得られません。カイ・ハヴェルツがレヴァークーゼン時代の感覚を取り戻せれば、MFのゴールが少ないレッズやストライカー問題を抱えるマン・シティを凌ぐ破壊力のあるチームに仕上がりそうです。

「スカイスポーツ」で評論家を務めるポール・マーソンさんは、ランパード監督の最大の課題を「過去にジョゼ・モウリーニョが実現させたように、全員をハッピーにすること」としています。8節までの記録を見ると、全試合出場はヴェルナーとカンテのみ。先発起用がないリュディガー、フィカヨ・トモリ、ジルーは、カラバオカップや5人交代可能のチャンピオンズリーグで出場機会を得ています。タイトな年末年始でターンオーバーを成功させられれば、選手たちのモチベーションをキープしたまま、チームの総合力を高めることができるでしょう。

開幕直前に書いた「BBCの評論家投票とともに愉しむプレミアリーグ2020-21・TOP4大予想!」という記事でチェルシー優勝とした「予想屋」としては、最近の上昇ムードにテンションが上がるのですが、調子が上がらないマンチェスター・ユナイテッドのサポーターとしては、真っ青な隣の芝生は眩しすぎます。ヴェルナー、タミー・アブラハム、メイソン・マウント、カイ・ハヴェルツ、プリシッチ、リース・ジェームズ、チルウェル、ハドソン=オドイ、フィカヨ・トモリは全員25歳以下。われわれは、新たな黄金時代の幕開けを目撃しているのかもしれません


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