2022.09.28 チェルシーの話題
チェルシー続報!ベテランのヘッドフィジオが解任、スポーツディレクターの選定は難航…!?
「チェルシー激震!」と題した昨日の記事の結びに、「旧体制で活躍したスタッフの離脱は止まるのか…!?」と記したのですが、たった1日で新たな名前が配信されました。ウェストロンドンで17年を過ごしたヘッドフィジオのティエリー・ローラン。「テレグラフ」の見出しには「sack」、つまり解任という言葉が使われています。
24日に報じられたメディカル・チーフのパコ・ビオスカの退任は、一緒に働いていたベテランのフィジオの将来に大きな影響を及ぼしたようです。チェルシーの特派員を務め、人事に関する記事を続々と発信しているマット・ロー記者によると、ローランさんが居場所がないと知らされたのは昨日とのこと。スポーツトラウマの専門家が去ると決まってから、3日しか経っておらず、2つの話はセットだったのでしょう。
パコ・ピオスカの後任は、トップチームドクターのディミトリオス・カロギアニディス。「暫定」という言葉は、後釜を押さえていたわけではなかったことを示しています。クラブを買収してすぐに大鉈を振るったトッド・ベイリーオーナーは、メディカルのチームをゼロから組成しようとしているのでしょうか。
ブルース・バック、マリナ・グラノフスカイア、ペトル・チェフ、スコット・マクラクラン、トーマス・トゥヘル、スティーブ・アトキンス、パコ・ビオスカ、そしてティエリー・ローラン。3ヵ月半で、旧体制のキーマンは一掃されました。
監督の見切りが早かったロマン・アブラモヴィッチは、人事と実務に関してはグラノフスカイアCEOら信頼できるスタッフに任せていました。対してトッド・ベイリーは、現場に至るまで自らがやりやすい人材で固めようとしているように見えます。
マット・ロー記者は、チェルシーのスポーツディレクター選定についてもレポートしており、候補者としてレヴァークーゼンのティム・シュタイテンとリーズ・ユナイテッドのヴィクター・オルタSDの名を挙げています。
ブレーメン時代にニャブリやクラーセンを引き入れ、クラブの成長に貢献したシュタイテンは、データ分析が強みといわれる有能なスカウトです。とはいえ、今季が始まる直前にレヴァークーゼンのスポーツディレクターに就任したばかりで、ロンドンからのオファーを受け入れるとは思えません。
一方、リーズのオルタは、43歳ながらミドルズブラ、エルチェ、ゼニト、セビージャでディレクターを歴任。2017年に加わったリーズでは、マルセロ・ビエルサを連れてきており、プレミアリーグ昇格の功労者といっていい存在です。
ただし、イングランドのトップリーグで仕事をしたのは、直近の2シーズンのみ。ザルツブルグのクリストフ・フロイントに断られたオーナーは、プレミアリーグにおける経験値やネットワークはさほど気にしていないようです。
一連のニュースから感じるモヤモヤは、「オーナーが独断で動きすぎる」「長年貢献してきたスタッフを大事にしない」「後任を決める前の退任・解任が多い」「プレミアリーグにおけるノウハウを軽視している感がある」といった印象によるものです。トッド・ベイリーの頭のなかには、壮大なヴィジョンがあるのかもしれませんが…。
チェルシーの足跡を知らない経営ボードやディレクターと、トップクラブを率いたことがないマネージャーによるチームづくりは、果たしてうまくいくのでしょうか。どうなるか、見てみましょう。ワールドカップが終わった後、「チェルシーを離れたい」という主力が出ないことを祈りつつ。(トッド・ベイリー 写真著作者/Eric van den Brulle)
24日に報じられたメディカル・チーフのパコ・ビオスカの退任は、一緒に働いていたベテランのフィジオの将来に大きな影響を及ぼしたようです。チェルシーの特派員を務め、人事に関する記事を続々と発信しているマット・ロー記者によると、ローランさんが居場所がないと知らされたのは昨日とのこと。スポーツトラウマの専門家が去ると決まってから、3日しか経っておらず、2つの話はセットだったのでしょう。
パコ・ピオスカの後任は、トップチームドクターのディミトリオス・カロギアニディス。「暫定」という言葉は、後釜を押さえていたわけではなかったことを示しています。クラブを買収してすぐに大鉈を振るったトッド・ベイリーオーナーは、メディカルのチームをゼロから組成しようとしているのでしょうか。
ブルース・バック、マリナ・グラノフスカイア、ペトル・チェフ、スコット・マクラクラン、トーマス・トゥヘル、スティーブ・アトキンス、パコ・ビオスカ、そしてティエリー・ローラン。3ヵ月半で、旧体制のキーマンは一掃されました。
監督の見切りが早かったロマン・アブラモヴィッチは、人事と実務に関してはグラノフスカイアCEOら信頼できるスタッフに任せていました。対してトッド・ベイリーは、現場に至るまで自らがやりやすい人材で固めようとしているように見えます。
マット・ロー記者は、チェルシーのスポーツディレクター選定についてもレポートしており、候補者としてレヴァークーゼンのティム・シュタイテンとリーズ・ユナイテッドのヴィクター・オルタSDの名を挙げています。
ブレーメン時代にニャブリやクラーセンを引き入れ、クラブの成長に貢献したシュタイテンは、データ分析が強みといわれる有能なスカウトです。とはいえ、今季が始まる直前にレヴァークーゼンのスポーツディレクターに就任したばかりで、ロンドンからのオファーを受け入れるとは思えません。
一方、リーズのオルタは、43歳ながらミドルズブラ、エルチェ、ゼニト、セビージャでディレクターを歴任。2017年に加わったリーズでは、マルセロ・ビエルサを連れてきており、プレミアリーグ昇格の功労者といっていい存在です。
ただし、イングランドのトップリーグで仕事をしたのは、直近の2シーズンのみ。ザルツブルグのクリストフ・フロイントに断られたオーナーは、プレミアリーグにおける経験値やネットワークはさほど気にしていないようです。
一連のニュースから感じるモヤモヤは、「オーナーが独断で動きすぎる」「長年貢献してきたスタッフを大事にしない」「後任を決める前の退任・解任が多い」「プレミアリーグにおけるノウハウを軽視している感がある」といった印象によるものです。トッド・ベイリーの頭のなかには、壮大なヴィジョンがあるのかもしれませんが…。
チェルシーの足跡を知らない経営ボードやディレクターと、トップクラブを率いたことがないマネージャーによるチームづくりは、果たしてうまくいくのでしょうか。どうなるか、見てみましょう。ワールドカップが終わった後、「チェルシーを離れたい」という主力が出ないことを祈りつつ。(トッド・ベイリー 写真著作者/Eric van den Brulle)
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正直言って近年のアブラモビッチ体制は何もやってくれなかったとまでは言いませんが、売り上げはトッテナムにすら遅れを取り、補強もチグハグ、怪我人多し、と今回メスが入ったビジネス、スカウト、医療面で現代サッカーにはついていけてなかったという感想しかないですね。
アメリカの超敏腕ビジネスマンからしたらそりゃ刷新しないわけないだろうな、と思います。
個人的には期待しかありません。