2025.10.25 チェルシーの話題
今やリーグNo.1のターンオーバー職人!負傷者とレッドカードに負けないマレスカ監督に称賛を!
3ポイントをゲットできなかったのは、モナコに23本のシュートを喰らいながらもスコアレスドローに持ち込んだスパーズのみ。順位テーブルを見るとアーセナルが4位、マン・シティは7位、ニューカッスルは8位で、プレーオフをスキップできるTOP8に入っています。10位のリヴァプールと11位のチェルシーも、上位をめざせるポジションをキープ。スパーズは15位ですが、1勝2分と無敗です。
ミッドウイークのゴールショーのなかで、最も印象的だったチームを問われれば、多くのファンがアーセナルを推すでしょう。リヴァプールが3-2の接戦だったアトレティコ・マドリードを自陣に釘付けにして、怒涛の4発。7試合ゴールがなかったギョケレスの2ゴールと、ルイス=スケリーの鮮やかな中央突破は、グーナーのテンションを爆上げしました。
プレミアリーグで首位を走るアルテタのチームは、CLでも優勝候補の一角とされているようです。では、「最も収穫が多かったのは?」という問いには、どこを挙げるでしょうか。連敗を4つで終わらせたリヴァプールか。4試合ぶりにハーランド以外が決めたマン・シティか。私の推しはチェルシーで、エンツォ・マレスカ監督に目いっぱいの拍手を送りたいと思っています。
先週末のノッティンガム・フォレスト戦の先発メンバーのなかで、火曜日のキックオフをピッチで迎えたのはロメオ・ラヴィアのみ。ヨーロッパリーグやカンファレンスリーグなら総入れ替えも納得ですが、CLではなかなかできることではありません。相手はカザフスタンやキプロスのクラブではなく、アヤックスです。連敗スタートとはいえ、侮れるチームではないでしょう。
唯一の連続出場となったラヴィアも、軽度の負傷を抱えていて無理をさせられず、フォレスト戦はハーフタイムまでの起用と事前に決めていたそうです。トシンとカイセドも負傷のリスクがあり、フルタイム出場はNG。そもそも彼らは、リアム・デラップ、コール・パルマー、レヴィ・コルウィルといった背骨を欠きながら戦い続けているチームです。
昨シーズンのアーセナルがカイ・ハヴェルツ、ウーデゴーア、サリバを同時に失ったら、レベルダウンは必至でした。クラブワールドカップを制した代償として、開幕までの準備期間が2週間もなかったチェルシーは負傷者続出で、試合があるたびに出欠確認が必要となっています。アヤックス戦の前線は、つぎはぎだらけでした。
マルク・ギウ、エステヴァン・ウィリアン、バイノー=ギッテンス、ブオナノッテの平均年齢は19.5歳。大胆すぎるターンオーバーは前線だけではありません。左右のSBは、前半だけで代えたいカイセドと、入団してから3試合しか先発がなかった19歳のジョエル・ハト。そんな厳しい状況のなかで、ケネス・テイラーにレッドカードという幸運があり、前半の4‐1は最高の展開でした。
ハーフタイムにトシン、エンソ・フェルナンデス、マルク・ギウを下げ、カイセドも後半開始から5分でアウト。ここ数年の度重なる負傷で離脱期間が長かったリース・ジェームズは、プレミアリーグに特化させており、出ずっぱりだったククレジャもベンチに置いたままでタイムアップ。マレスカ監督は、難解なパズルの正解を探り当てたようです。
短いバカンスから戻ってきたばかりの選手を2週間で勝てる状態にしろといわれ、20歳前後の8人の新戦力をフィットさせなければならず、前線のエースと最終ラインの主軸は早々に離脱し、試合があるたびに「アイツは前半だけ」「コイツは15分」と制約条件があり、ようやく戦えるようになったと思えば毎試合レッドカードで次戦はサスペンデッド…!
10人で負けても、メディアは「マレスカ、どうなの?」。これほどの逆境のなかで4連勝を達成し、プレミアリーグはアーセナルと5ポイント差の5位で、CLは首位のパリと3ポイント差の11位です。必要に迫られたターンオーバーを駆使しながらの好位置キープは、監督のやりくりのおかげといっていいでしょう。今こそ、マレスカ監督を称えようではありませんか!
というか、今までさんざん「スタメンおかしくない?」「交代策が強引よね」などとツッコミを入れてました。何も知らず、勝手なことばかりいってしまい、ごめんなさい!本日は、スタンフォード・ブリッジでサンダーランド。カイセドやラヴィアがおらず、中盤センターにリース・ジェームズがいても、「なるほど」とひとことつぶやいて試合に没頭することを約束いたします。
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