移籍市場2回の補強禁止処分を科されたチェルシーは、ピンチをチャンスに変えられるか⁉
この決定に対してチェルシーは反発しており、「FIFAが63人のプレーヤーについて違反がないと認めたことを歓迎するが、29人に関して提案を受け入れなかったことに非常に失望している」と声明を発表。FAのスポークスマンは「調査に全面的に協力する」としながらも、今回の決定に対して抗議する意向を示しています。レアル・マドリード、アトレティコ・マドリード、バルセロナといったスペイン勢が既にこの件でペナルティを喰らっていますが、チェルシーはプレミアリーグにおける最初のクラブとなる見通しです。
「BBC」が掲載した「Chelsea transfer ban: Club to appeal against Fifa decision」と題されたレポートをベースに、事の発端と処分までのプロセスをおさらいしておきましょう。「Football Leaks」が、チェルシーの契約に関する文書を公開したのが最初のアクション。フランスの「メディアパート」がこれを伝え、2017年9月には「チェルシーは調査を受けている」と報じられました。ベルトラン・トラオレが18歳になったのは2013年9月でしたが、チェルシーは2011年4月に母親に対して15万5000ポンド(約2200万円)を支払い、彼女が会長を務めるクラブにも1万3000ポンド(約190万円)が渡ったとされています。
ペナルティそのものに対して是非を云々する立場にはなく、憶測や見通ししか語れませんが、チェルシーは処分の軽減を求めて争うことになるのではないでしょうか。夏のマーケットを失うとなれば、アザールやウィリアンなど移籍が噂されている選手のプロテクトをめざし、最強ユースで育てた有望選手を何人かクラブに戻すという決断をするでしょう。マルメと戦ったヨーロッパリーグのラウンド32でゴールを決めたカラム・ハドソン=オドイは、サポーターが「もっと試合に出してくれ」と声を挙げている選手ですが、経営ボードのミッションは、彼に届いたバイエルンからのオファーをシャットアウトして契約延長に漕ぎ着けることになりそうです。
ペドロ、ウィリアン、ジルー、ダヴィド・ルイス、イグアインと主力に30代が揃っており、若返りを図りたかったクラブは、存外ピンチをチャンスに変えられるかもしれません。出番が限られているクリステンセン、アンパドゥ、ロフタス=チーク、カラム・ハドソン=オドイにとってはレギュラーポジションをゲットするチャンス。バチュアイ、ズマ、オラ・アイナ、メイソン・マウント、バカヨコ、タミー・アブラハムらは、強みをうまく引き出せれば次世代の主役となるポテンシャルがあるのではないかと思います。今季は、何としてもプレミアリーグのTOP4フィニッシュを実現しなければなりません。戦績が上がらず、若手やサブの選手を使いこなせていないサッリ監督にとっては、このニュースは逆風でしょう。移籍市場から締め出されたとき、指揮官という役職は唯一の補強可能なポジションです。
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ここまでくると噂のオーナーチェンジもありますかね、、、
ファンファール監督の出番ですね!!!!
更新お疲れ様です。
チェルシーはユース世代で魅力的な選手にチャンスを与える機会がとても少なかったように思うので、これを機にユースからトップ昇格、レギュラークラスへのモデルを作って欲しいと思います。他サポですがユース上がりの選手が活躍する姿はどのチームであってもいいなと思いますので、その点については応援したいと思います。