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今こそ別れの時。ヨーロッパリーグを制したサッリ、アザール、チェルシーに思うこと。

I think it’s a goodbye but in football you never know(これでお別れだ。フットボールの世界では、何が起こるかわからないけどね)」。クラブに2度めのヨーロッパリーグ制覇をもたらした直後、彼はプレミアリーグを離れると明言しました。「ここ数日、唯一のターゲットはこのファイナルだと心に決めていた。そしておそらく、今こそが新しいチャレンジの時なのだろう。プレミアリーグでプレイするのが夢だったけど、ビッグクラブでやり遂げることができた」。戦いを終えた後、「BT Sport」に思いを語ったエデン・アザールの表情は晴れやかでした。

プレミアリーグ16ゴール15アシスト、ヨーロッパリーグのファイナルで2ゴール1アシスト。1年前、ワールドカップロシア大会の後にレアル・マドリードへの憧れを隠さなかった10番は、夢が叶わずチェルシー残留となっても腐ることなく、最高の置き土産をサポーターに残しました。公式戦352試合110ゴール、プレミアリーグ245試合85ゴールというスタッツは、ワールドクラスのストライカーたちと比べるとインパクトはありませんが、ドリブルにおいては彼に並ぶ存在は思い浮かびません

2月にスイスの調査機関「CIES Football Observatory」が発表したデータによると、2018-19シーズンに100回以上ドリブルを試みた選手のなかで、アザールの成功率73%は欧州トップとのこと。ビッグ6のDFたちやサポーターを震え上がらせた切れ味は、プレミアリーグの歴史に残るといっても過言ではないでしょう。

アーセナルを4-1でちぎったゲームの主役はジルー、ペドロ、エメルソン、アザールでしたが、試合後に10番と同様に注目されたのはマウリツィオ・サッリ監督でした。「彼が移籍したいのはわかっているし、その決断は尊重しなければならない」と語った1年めの指揮官は、「人間性を理解するのに2~3ヵ月かかったが、素晴らしい男だと知ったよ」とエースのキャラクターを称賛しています。自身の去就については、「クラブとこれから話さなければ」とコメント。「クラブが私に対して何をするのか、私が何ができるのかを伝えないとね」「私は現状に満足しているが、クラブがどうかはわからない。オーナーやディレクターと話す」と、当たり障りのない言葉に終始しました。

バクーオリンピックスタジアムにタイムアップの笛が鳴り響いた後、無性に寂しさが募ったのは、敗れたアーセナルだけでなく勝者にもせつなさが漂っていたからでした。いや、それは私の思い込みなのかもしれません。補強禁止処分という最悪のタイミングで「チームを出る」といわなければならなくなったアザールと、初めてビッグタイトルを獲得した夜なのに、自らの去就について詮索されたサッリ。彼らにとってヨーロッパリーグ制覇は、背中を押してくれる大事な成果だったのではないかと想像します。

アザールは、トロフィーを抱いたからこそ「別れの時だ」と胸を張っていえた。
サッリは、優勝の感触を確かめながら、「出るも残るもクラブ次第」といえた。

アーセナルが勝てば覚えなかったはずの感傷に支配されながら、私は心の中で叫んでいました。いいじゃないか。今は「優勝おめでとう」だけでいいじゃないか。チェルシーは素晴らしかった。監督もエースも、出番を渇望し続けたジルーもエメルソンも、体を張り続けた他の選手たちもよくやった。最高の結果で終えたシーズン。プレミアリーグは、とてつもなく強いチームが上に2ついただけだった。今日ぐらいは、喜びに包まれたまま眠りに就いてほしい…

今までタイトルを獲得したチームとは違って、複雑な感覚に戸惑う味わい深い優勝でした。おめでとう、チェルシー。来季の話は、別な機会としましょう。歓喜の瞬間から24時間を経た今、蘇るのは「カンピオーネ!」と叫びながら飛び跳ねるブルーのシャツの残像です。

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“今こそ別れの時。ヨーロッパリーグを制したサッリ、アザール、チェルシーに思うこと。” への2件のフィードバック

  1. Macki より:

    昨年の移籍のチャンスが無くなった後、気持ちを切り替えてシーズンに臨み、最高のパフォーマンスを披露したアザールは最高のプレーヤーですね。
    レアルへの移籍が決まればチェルサポも祝福してくれると思います。

    —–
    更新ご苦労様です。
    アザールがプレミアで観られなくなるのは残念ですが
    この一年腐らずプロとしてチームへの仕事をしっかりこなし最高のプレーをしてきましたね。レッズサポの私ですが、プロフェッショナル貫き&チームに貢献する選手は
    素直に応援したくなります。レアル移籍が決まったら改めて祝福ですね。

  2. まさやん より:

    アザールのプレイは好きでしたが、レッズファンとしては怖くて応援は出来なかったので、レアルに行ったら素直に応援したいと思います。

    これからのチェルシーの事を考えてもサッリ以上に将来を託せる監督はいないと思うのでチェルシーは手離してはダメだと思いますけどね。

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