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「チェフの記録&フランクの記憶」レジェンド帰還を喜ぶチェルシー公式サイトがアツい!

片やは「祝・チェルシー復帰」、もう一方は「ハッピーバースデー!」。チェルシー公式サイトが、テクニカル&パフォーマンスアドバイザー就任が伝えられたペトル・チェフと、来季プレミアリーグで古巣の指揮を執ると報じらているフランク・ランパードを特集しています。「ペトル・チェフの記録」と題された記事は、古巣対決となったヨーロッパリーグファイナルを最後にスパイクを脱いだ守護神のさまざまなレコードを掲載。2004年にレンヌからチェルシーに移籍し、ウェストロンドンで11年を過ごした偉大なるチェコ代表の足跡を振り返っています。

プレミアリーグ制覇4回、FAカップ優勝4回、リーグカップも3回優勝。チャンピオンズリーグとヨーロッパリーグでも頂点に立っており、コミュニティシールドを入れると15個のトロフィーを獲得しています。チェフのレコードといえば、クリーンシート。チェルシーに所属した11シーズンで公式戦494試合出場は海外出身として最多で、46%にあたる228試合を無失点で切り抜けています。入団初年度には、4年後にファン・デル・サールに更新されるまでレコードだったプレミアリーグ1024分無失点を記録。シーズンを通じて指揮官の座をキープしたのはジョゼ・モウリーニョとカルロ・アンチェロッティのみという難しい時代に、絶対的な守護神としてゴールマウスに君臨し続けました。

プレミアリーグで最もクリーンシートが多かったGKが選ばれるゴールデングローブはトータル3回。UEFA最優秀GK3回、チェコ最優秀選手7回など、チェルシーの選手として24個の個人表彰を受賞しています。PKセーブは41本中8本で、枠外に消えたショットが5つあり、阻止率は31.7%。最も価値が高いセービングは、2012年5月19日に敵地フースバル・アレーナ・ミュンヘンで開催されたチャンピオンズリーグ決勝のあの一撃でしょう。

1-1の93分にドログバがリベリーを倒してPKが宣告され、チェルシーOBのアリエン・ロッベンがスポットに立つと、左足のキックはチェフが見事にブロック。PK戦でもオリッチとシュヴァインシュタイガーを止め、クラブ史上初のビッグイヤー獲得に貢献しました。2006年10月のレディング戦でスティーヴン・ハントと激突して頭蓋骨を陥没骨折して以来、ヘッドギアがトレードマークとなったGKは、チェルシーの黄金時代を築き上げたレジェンドのひとりでした。

もうひとりのレジェンド、フランク・ランパードがチェルシー公式に大々的に取り上げられているのは、6月20日にバースデーを迎えたからという体ですが、記事に漂う熱量は直近のホットな話題である新監督就任の噂と無縁ではないでしょう。「スーパー・フランクの蒼い記録」というタイトルをクリックすると、熱きサポーターたちが忘れ得ぬ6試合のレポートが並んでいます。2005年4月30日、半世紀ぶりのプレミアリーグ制覇を決めたボルトン戦の2ゴール。2007年5月19日、マンチェスター・ユナイテッドを延長戦で下したFAカップファイナルで、ドログバの決勝ゴールを生んだ絶妙なアシスト。2008年4月30日にリヴァプールと戦ったCL準決勝では、チームをファイナルに導く大事なPKを冷静に決めています。

2009年5月30日のFAカップでは、左足のスーパーショットをティム・ハワードのゴールに突き刺し、エヴァートンを倒してクラブ史上5度めの戴冠。2012年5月19日、チェフが3つのPKを止めたチャンピオンズリーグ決勝は、キャプテンとしてチームを鼓舞し続けた一戦でした。2013年5月11日のプレミアリーグ37節、アストンヴィラとのアウェイ戦は、クラブ歴代得点王であるボビー・タンブリングの202ゴールにあとひとつと迫っていたランパードが後半の2発で一気に抜き去ったメモリアルゲーム。フェルナンド・トーレス引退のニュースがあっさり仕立てなのに対して、ランパードへの惜しみない称賛が行間にも込められたコンテンツでした。

フットボールに関するトータルなアドバイスと、ユースとファーストチームの橋渡しを担うことになったチェフもまた、「ランパード監督」を心待ちにするひとりなのではないでしょうか。ダービー・カウンティの指揮官は、プレミアリーグで最も難易度の高いポジションである「チェルシーの指揮官」にチャレンジするのでしょうか。公式サイトの熱きレポートは、渦中のレジェンドの行方について既に何かを知っているような気がしてなりません。(ペトル・チェフ 写真著作者/John Dobbo)

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“「チェフの記録&フランクの記憶」レジェンド帰還を喜ぶチェルシー公式サイトがアツい!” への1件のコメント

  1. nor より:

    ヴィラとの契約延長でテリーのスタッフ入りは見送られた?ようですが、ランパードの就任は日を経るごとに濃厚になってきているようですね。チェフが来て、他にも黄金期を支えたメンバーが固める中に更にランパードが来るとして、仮に若手との融合含めて失速した場合、オーナー含めて首脳陣はどう判断しますかね。今までのように数ヶ月でクビにしたら逆にファンからの相当な突き上げがあるでしょうし、、、何かしらのタイトルを取れなくても待てるでしょうか?CLのディマテオ、ELのサッリのようにメジャータイトルもポジションの保証にならない体制下ですが、、、。今年こそは待ちたい、待って欲しいと思います。

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