期待の若手と巻き返し組が躍動!ランパード率いるチェルシーのアイルランド遠征レポート!
「ランパードと一緒にいられるのはうれしいね。最初のトレーニングから、どんなプレイを要求しているのかが把握できた」「彼のスタッフは、長年に渡り多くの若者と仕事している。われわれにはイングランドで最高のアカデミーがある。若手をファーストチームで見られるチャンスでもあるね」(セサル・アスピリクエタ)
「フランクと働けるのは、とてもいいことだ。彼はクラブのレジェンド。コーチたちも素晴らしいね。高いインテンシティ、ハードワーク、プレッシングに取り組んでいる」(ぺドロ・ロドリゲス)
プレミアリーグ2018-19シーズンを3位で終えたチェルシーが、ランパード監督の下で新しいフットボールに取り組んでいます。7月10日にアイルランドのボヘミアンズと戦ったフレンドリーマッチでは、19歳のユーティリティプレイヤー、デュジョン・スターリングやイングランドU-17代表で主将をまかされたマーク・グェイを最終ラインに抜擢。4-2-3-1の中盤センターにはイーサン・アンパドゥとドリンクウォーターが並び、最前線は久々のミシー・バチュアイです。開始8分、ケネディが強引なドリブルからミドルを放つと、DFに当たったこぼれ球をバチュアイが押し込んで先制。プレミアリーグ32試合7ゴールのベルギー代表ストライカーは、しばしば最終ラインの裏に抜け出し決定的なシーンを創りました。
89分にショートカウンターを喰らい、モロイに決められて1-1のドローに終わったものの、ビリー・ギルモアやティエムエ・バカヨコのアグレッシブなフィニッシュが印象的だった一戦は、上々の船出でしょう。アイルランド遠征の2戦めの相手は、10月まで開催されるアイルランドプレミアディヴィジョンで5位に着けているセント・パトリックㇲ。この試合の布陣は、コンテもサッリもモウリーニョも採用しなかった4-3-1-2です。GKカバジェロとザッパコスタ、フィカヨ・トモリ、ダヴィド・ルイス、エメルソンの4バック。ダイヤモンド型の中盤に、ジョルジーニョ、コヴァチッチ、メイソン・マウント、ロス・バークリーが配されています。2トップは、バチュアイ&タミー・アブラハム!14分の先制ゴールは、ランパード監督が最も期待しているアタッカーの一撃でした。
左にいたコヴァチッチが斜めに出した高速ラストパスが秀逸。一瞬のスピードで抜け出したメイソン・マウントは、飛び出したGKマーフィーの脇を右足アウトで巧みに抜きました。31分に2点めを決めたのは、マルコス・アロンソからポジションを奪いたいエメルソン。ロス・バークリーのパスを受けて放った左足のミドルは、厳しいコースではなかったものの、マーフィーの立ち位置からは見えづらかったのか、反応が遅れて指先を抜かれてしまいました。
ハーフタイムに11人全員が交代となり、ジルー、アスピリクエタ、ドリンクウォーター、マルコス・アロンソ、ズマ、クリステンセンらが登場。4-2-3-1となったランパード監督のチームは、トップに入ったジルーが2ゴールを決めました。67分にケネディの丁寧なクロスを豪快にボレーで叩くと、88分にはマッケーブを強引にかわしてボックスに侵入し、左足のシュートをクロスにコントロール。2018-19シーズンの最後の試合は、赤いボディと白い袖のチームに4-1快勝でしたが、新シーズン最初の勝利も同じデザインのチームから4発でした。
バチュアイ、メイソン・マウント、ケネディが元気だったアイルランド遠征。巻き返しを期す選手と将来性が感じられる若手から、誰が残るのか興味があります。基本フォーメーションは4-2-3-1か。サッリ監督の頃より、縦に速く運ぶ意識が高まっているというのが最初の感想です。このチームに、プリシッチ、ロフタス=チーク、ハドソン=オドイが加わるのかと思うとテンションが上がります。若手の育成と定着化、プレミアリーグTOP4フィニッシュ、CL上位進出の3点セットが実現できれば、ランパード監督の初年度は成功といえるでしょう。
次の試合は7月19日、日本で川崎フロンターレと戦い、23日には埼玉スタジアム2002でバルセロナとのゲームが控えています。フレッシュな指揮官が率いる「速いチェルシー」に注目しましょう。
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バルサ戦の前に19日に日産スタジアムで川崎フロンターレ戦がありますよ
2試合のレポートありがとうございます!
前回の記事で取り上げていたスカッドを最大限活かしたい、という監督の発言通りで様々な選手に出場機会を与えてどのようなプレーをしてくれるかをじっくり見る船出となりましたね
結果内容云々よりたった二試合でも全選手特に若手やローンされていた選手は使ってもらえるかもというモチベーションが保てるんじゃないでしょうか
監督ランパードを知るマウントは若手の中でチークやオドイに次ぐ期待を感じます、ケネディは開幕前のプレシーズンマッチなどでは良いプレーをよく見せている印象です
過剰な期待はしないけど、若手にチャレンジさせてEL圏内ならまずまずと個人的には思います。とにかく、ここ数シーズン続いたほぼ完全固定でなく、調子のいい選手、対戦相手とのマッチアップなど、たとえ即結果でなくても、ポジティブで闘志あふれる姿勢を一年間魅せて頂ければ。
みなさま>
川崎フロンターレが先でしたね。カードさん、ご指摘ありがとうございました。訂正させていただきました。横一線でのスタートに、変化への期待感があります。2~3人、「ランパードが発掘した」「新たな才能を開花させた」といえる選手が出てくると盛り上がりますね。