偏愛的プレミアリーグ見聞録

リーグ2（4部相当）に所属するモアカムの本拠地グローブ・アリーナに乗り込んだニューカッスルは、ジョエリントンの2発とアルミロン、マーフィー、アイザック・ヘイデン、ラッセルズ、オウンゴールで0-7大勝。リーグ1（3部相当）のフリートウッドと戦ったエヴァートンも、リシャルリソン、リシャルリソン、イオビ、ベルナルジ、モイーズ・キーンで2-5の快勝です。プレミアリーグ勢のゴールラッシュが続くカラバオカップ3回戦。リヴァプールに敗れたばかりのチェルシーも、鬱憤を晴らすかのような6連発でバーンズリーに圧勝しました。

最初のゴールは19分。ラインの裏にいたタミー・アブラハムが不用意なバックパスに反応し、ハルメを肩でチャージしてボールを奪って右隅に決めました。29分の2点めはカイ・ハヴェルツ。プレミアリーグのレッズ戦では、クリステンセンのレッドカードに伴うCB補充の犠牲となってしまったニューフェイスは、左にいたメイソン・マウントの斜めのパスをタミー・アブラハムがスルーするのを予測していたかのようでした。GKコリンズと1対1になった21歳が、左足で右隅に流し込んで0-2。後半開始直後の49分に、ロス・バークリーが敵陣で奪ったボールを持ち込んで左足で決めると、カイ・ハヴェルツのゴールショーが再開します。

54分、左からのグラウンダーをタミー・アブラハムがヒールで落とすと、走り込んできた29番が左足を振り抜き0-4。65分にはタミー・アブラハムが縦に出したボールを追いかけ、GKコリンズをかわして無人のゴールにプッシュしました。ドイツから来たプレーメイカーがハットトリックを達成した後、ダメ押しの1発を決めたのはオリヴィエ・ジルー。チェルシーでのデビュー戦となったチルウェルがアーリークロスを入れると、いかにも彼らしいダイビングヘッドがGKの脇を抜けてゴール右に飛び込みました。新戦力とサブの選手たちが好感触をつかんだ90分。WBAと戦う週末のプレミアリーグに、いい雰囲気で臨めるのではないでしょうか。

プレストン・ノースエンドVSブライトン、フラムVSシェフィールド・ウェンズデー、ミルウォールVSバーンリーは、すべて2-0でプレミアリーグ勢の勝利。この日最大の注目カードも、最終スコアは2-0でした。プレミアリーグで首位に立ったレスターが、同じく連勝スタートのアーセナルをキングパワーに迎えた一戦。アルテタ監督は、ダヴィド・ルイスを3バックの中央に戻し、メートランド＝ナイルズ、エルネニー、ウィロック、サカ、ネルソン、ニコラ・ペペ、エンケティアというフレッシュなメンバーをスタメンに並べました。

ブレンダン・ロジャース監督も、プレミアリーグのバーンリー戦から全員チェンジという大胆な布陣。イヘアナチョ、ジェームズ・マディソン、デマライ・グレイが絡む速攻で勝負です。3分にネルソンが右足で巻いたコントロールショットは惜しくもバーの上。20分に左サイドを崩したサカがグラウンダーを入れた決定機は、飛び込んだエンケティアとウィロックのいずれかが触れば決まっていたシーンでした。39分にマディソンがふわりと浮かしたテクニカルなショットは、右のポストを直撃。積極的にミドルレンジから狙っていたレスターに足りないのは、コントロールでした。

ハーフタイムは0-0。ガナーズが先制したのは57分です。右からドリブルで突破したニコラ・ペペの折り返しをGKウォードが弾くと、ウェズ・モーガンのクリアがポストにヒットし、フクスに当たってゴールに飛び込んでしまいました。ウィリアン、ダニ・セバージョス、ベジェリンと主力が加わったガナーズは、レスターにオンターゲットを許さずリードをキープします。勝負が決したのは90分。フクスとチョードリーを抜き去ったベジェリンが中央に転がすと、アマーティーと交錯したエンケティアがよろけながらも泥くさく押し込みました。ブレイクが期待される30番は、プレミアリーグのハマーズ戦に続く最終盤の貴重なゴール。レスターを完封したガナーズは、2020-21シーズンの公式戦を4戦4勝と絶好調です。

カラバオカップ3回戦の本日のゲームは、ブリストルVSアストン・ヴィラ、リンカーンVSリヴァプール、マンチェスター・シティVSボーンマス。昨季の2強は、下部リーグのクラブには負けないでしょう。ジョッタ、ナタン・アケ、フェラン・トーレス、オリー・ワトキンスなど、ニューフェイスのパフォーマンスに注目したいと思います。