2021.04.26 FAカップ・リーグカップ2020-21FAカップ・リーグカップ
これぞ最強マン・シティ!デブライネ&ラポルテの決勝ゴールでカラバオカップ4連覇達成!
シュート数は21対2、オンターゲット4対1、ポゼッションは63%対37%。プレミアリーグ史上最年少の監督となったライアン・メイソンは、就任2戦めで得たカップ戦のトロフィーを獲得できるチャンスを活かせず、ペップとの力の差を痛感しただけに留まりました。カラバオカップファイナル、マンチェスター・シティVSトッテナム。勝負を決めたのは、FAカップ準決勝のチェルシー戦で負傷したケヴィン・デブライネでした。82分に中央に浮かしたFKは、アイメリク・ラポルテにぴったり。右隅に決まったヘディングシュートは、ビッグセーブでチームを救ってきた名手ウーゴ・ロリスが1歩も動けない完璧な弾道でした。
8000人の観客が見守るウェンブリー。FAカップでは精彩を欠いているように見えたチームは、立ち上がりから主導権を掌握しました。開始4分、アグレッシブなドリブルでゴールに迫ったのはスターリング。セルジュ・オーリエに倒されたかに見えた微妙なシーンに、PKを指示する笛は鳴りません。最近はフォーデンにレギュラーの座を奪われた感があった快足ウインガーは、7分に左サイドを突破して切り返しからグラウンダーをフィード。ニアにいたフォーデンが左足でコースを変えると、ボールはポストの左に逸れていきました。
8分、左から仕掛けたフォーデンのクロスが逆サイドに流れ、カイル・ウォーカーからパスをもらったマフレズの浮き球がスターリングに届きますが、アルデルヴァイレルトのプレッシャーを受けて体勢を崩しながら叩いたヘッドは右に外れました。15分、スローインをボックス左をで受けたフォーデンの折り返しを、またもスターリングがボレー。今度こそ決まるかと思いきや、エリック・ダイアーが足に当てて先制を許しません。
20分に左からニアを狙ったアルデルヴァイレルトのミドルは、ポストの外。マフレズのインターセプトで始まった26分のショートカウンターは、デブライネの高速クロスをカットしたアルデルヴァイレルトがこぼれ球を叩いたフォーデンのフィニッシュもブロックし、ペップ・グアルディオラを悔しがらせました。30分には、フェルナンジーニョの超絶スルーパスで左から抜けたスターリングがロリスと1対1。左足のチップキックはゴール前を横切り、ファーポストの向こうに消えていきました。
37分のマフレズのコントロールショットは左のポストをかすめ、前半終了間際のジョアン・カンセロの一撃はロリスが右に飛んで弾くビッグセーブ。前半をワンサイドゲームで終えたプレミアリーグ首位チームは、後半開始早々に反撃を喰らいます。右サイドにいたルーカス・モウラが脇にいたロ・チェルソに預けると、左足で放った素晴らしいコントロールショットは、ステッフェンが右手を伸ばしてぎりぎりで触るビッグセーブ!スパーズが記録したオンターゲットは、この1本のみでした。
48分に切り返しからシュートを打とうとしたデブライネが空振りし、スライディングしたロ・チェルソを蹴ってしまったシーンは、プレミアリーグ33節のウェストハムVSチェルシーでバルブエナにレッドを突き付けたクリス・カヴァナとVARのピーター・バンクスなら、同じジャッジをしていたかもしれません。お咎めなしだったプレーメイカーは、71分に左から上がったフェルナンジーニョにピタリとクロスを合わせ、最後にラポルテの決勝ゴールをお膳立てしました。
劣勢を打開するべく、ガレス・ベイルとシソコを継ぎ込んだ29歳の指揮官は、失点した後にデル・アリとベルフワインで同点をめざしますが、サイドを制圧するマン・シティの追加点を封じるのが精一杯でした。マンチェスター・シティは、1983-84シーズン以来の4連覇達成。シティ在籍8年めのフェルナンジーニョは、並んでいたイアン・ラッシュをかわして個人最多の6度めの優勝となりました。うつむくハリー・ケイン、涙を流すソン・フンミン。今季プレミアリーグのNo.1コンビは、何もできずに決戦を終えました。
シティズンのみなさん、おめでとうございます。8000人のプレミアリーグファンが、最強チームの偉業を見届けることができたのが最大のトピックスでしょう。ゴールに関与していれば、前半はよかったスターリング、右サイドで脅威となっていたマフレズ、アグレッシブなプレイでチャンスを創ったフォーデンもMVPに推せたのですが、決定的な仕事をしたデブライネとサイドを制する原動力となったジョアン・カンセロを勝利の立役者として称賛したいと思います。最後に、敗れた監督の言葉を紹介して、この稿を締めさせていただきます。
「シティはわれわれより、4~5年先をいっていると思う。彼らにはずっと同じマネージャーがいて、ずっと一定の方法でワークしている。みんなもそうだと思うけど、私のアイデアは”前へ前へ”だ。彼らのように勇敢に、ゲームを支配することだと確信している。それはひとつのプロセスだ。時間がかかる」
「われわれのマインドと集中力は、この試合に向けられていた。この敗戦を乗り越えなければならない。受け入れなければならない。来週末には、ビッグゲームがある。プレミアリーグのすべてのゲームを、ビッグゲームに臨むようにプレイしなければならない」
8000人の観客が見守るウェンブリー。FAカップでは精彩を欠いているように見えたチームは、立ち上がりから主導権を掌握しました。開始4分、アグレッシブなドリブルでゴールに迫ったのはスターリング。セルジュ・オーリエに倒されたかに見えた微妙なシーンに、PKを指示する笛は鳴りません。最近はフォーデンにレギュラーの座を奪われた感があった快足ウインガーは、7分に左サイドを突破して切り返しからグラウンダーをフィード。ニアにいたフォーデンが左足でコースを変えると、ボールはポストの左に逸れていきました。
8分、左から仕掛けたフォーデンのクロスが逆サイドに流れ、カイル・ウォーカーからパスをもらったマフレズの浮き球がスターリングに届きますが、アルデルヴァイレルトのプレッシャーを受けて体勢を崩しながら叩いたヘッドは右に外れました。15分、スローインをボックス左をで受けたフォーデンの折り返しを、またもスターリングがボレー。今度こそ決まるかと思いきや、エリック・ダイアーが足に当てて先制を許しません。
20分に左からニアを狙ったアルデルヴァイレルトのミドルは、ポストの外。マフレズのインターセプトで始まった26分のショートカウンターは、デブライネの高速クロスをカットしたアルデルヴァイレルトがこぼれ球を叩いたフォーデンのフィニッシュもブロックし、ペップ・グアルディオラを悔しがらせました。30分には、フェルナンジーニョの超絶スルーパスで左から抜けたスターリングがロリスと1対1。左足のチップキックはゴール前を横切り、ファーポストの向こうに消えていきました。
37分のマフレズのコントロールショットは左のポストをかすめ、前半終了間際のジョアン・カンセロの一撃はロリスが右に飛んで弾くビッグセーブ。前半をワンサイドゲームで終えたプレミアリーグ首位チームは、後半開始早々に反撃を喰らいます。右サイドにいたルーカス・モウラが脇にいたロ・チェルソに預けると、左足で放った素晴らしいコントロールショットは、ステッフェンが右手を伸ばしてぎりぎりで触るビッグセーブ!スパーズが記録したオンターゲットは、この1本のみでした。
48分に切り返しからシュートを打とうとしたデブライネが空振りし、スライディングしたロ・チェルソを蹴ってしまったシーンは、プレミアリーグ33節のウェストハムVSチェルシーでバルブエナにレッドを突き付けたクリス・カヴァナとVARのピーター・バンクスなら、同じジャッジをしていたかもしれません。お咎めなしだったプレーメイカーは、71分に左から上がったフェルナンジーニョにピタリとクロスを合わせ、最後にラポルテの決勝ゴールをお膳立てしました。
劣勢を打開するべく、ガレス・ベイルとシソコを継ぎ込んだ29歳の指揮官は、失点した後にデル・アリとベルフワインで同点をめざしますが、サイドを制圧するマン・シティの追加点を封じるのが精一杯でした。マンチェスター・シティは、1983-84シーズン以来の4連覇達成。シティ在籍8年めのフェルナンジーニョは、並んでいたイアン・ラッシュをかわして個人最多の6度めの優勝となりました。うつむくハリー・ケイン、涙を流すソン・フンミン。今季プレミアリーグのNo.1コンビは、何もできずに決戦を終えました。
シティズンのみなさん、おめでとうございます。8000人のプレミアリーグファンが、最強チームの偉業を見届けることができたのが最大のトピックスでしょう。ゴールに関与していれば、前半はよかったスターリング、右サイドで脅威となっていたマフレズ、アグレッシブなプレイでチャンスを創ったフォーデンもMVPに推せたのですが、決定的な仕事をしたデブライネとサイドを制する原動力となったジョアン・カンセロを勝利の立役者として称賛したいと思います。最後に、敗れた監督の言葉を紹介して、この稿を締めさせていただきます。
「シティはわれわれより、4~5年先をいっていると思う。彼らにはずっと同じマネージャーがいて、ずっと一定の方法でワークしている。みんなもそうだと思うけど、私のアイデアは”前へ前へ”だ。彼らのように勇敢に、ゲームを支配することだと確信している。それはひとつのプロセスだ。時間がかかる」
「われわれのマインドと集中力は、この試合に向けられていた。この敗戦を乗り越えなければならない。受け入れなければならない。来週末には、ビッグゲームがある。プレミアリーグのすべてのゲームを、ビッグゲームに臨むようにプレイしなければならない」
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更新有難うございます。シティのホームページでのハイライトを見ただけなのですが、流石にカップ戦のファイナルだけにほぼベストメンバーで臨みましたね。PSG戦を見据えてもっと大幅なターンオーヴァーをしてくると予想してましたが、カップファイナル、そしてスパーズをリスペクトして目前の試合に勝ちに行くペップらしい姿勢。先発起用に応えたスターリングがチャンスに絡みデブライネも健在でした。負けて号泣のソニーに手を差し伸べたイルカイ、フィル、ケビンのスポーツマンシップが美しかったです。