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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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キャピタルワンカップ速報~宮市奮闘もアーセナルはチェルシーに完敗。マン・ユナイテッドは久々の大楽勝!

キャピタルワンカップ4回戦、最大の注目カードは、プレミアリーグの1位・2位対決となったアーセナルVSチェルシーです。チャンピオンズリーグ、プレミアリーグ、国内カップとタイトなスケジュールが続くなか、両チームとも大きくスタメンを変えてきました。

アーセナルは、GKファビアンスキ、DFにジェンキンソン、ヴェルマーレン、モンレアルが入り、コシールニーは右のCB。中盤がラムジー、ウィルシャー、カソルラに、プレミアリーグを休ませたロシツキと、何と宮市!ワントップはベントナーです。対するチェルシーは、GKシュウォーツァー、DFがベルトランド、ケーヒル、ダヴィド・ルイスにアスピリクエタ。中盤がエッシェン、ミケル、ウィリアン、マタ、デブライネ。CFはエトー。アーセナルのスタメンは「落としてきた」という印象ですが、チェルシーはターンオーバーという言葉がぴったり。プレミアリーグと欧州での戦いが優先されるなか、国内カップとなると、両チームの選手層の差が歴然と出てきます。

そしてゲームは、アウェイ戦らしくセーフティに戦ったチェルシーが、本拠地エミレーツで致命的なミスを犯したアーセナルに0-2で完勝です。先制点を奪われるまでは、アーセナルが危なげなくボールを支配し、ロシツキやウィルシャーが右の宮市や左のカソルラ、モンレアルを使いながら、攻勢を保ってゲームを進めていました。宮市は、クロスの精度は低かったものの、22分にはDFラインの裏に飛び出しロシツキからの浮き球をもらい、判定は惜しくもオフサイドでしたが、チェルシーDFを脅かします。ベントナーをおとりに使い、宮市やカソルラが抜け出してシュートを打てるシーンが増えれば、アーセナルが先に点を獲れそうだと思っていると、24分、チェルシーがラッキーなゴールで先制です。

前線に出た浮き球に対応したジェンキンソンが、ヘッドでバックパスを出しますが、これが中途半端。浮き球に反応したチェルシーの選手が、GKファビアンスキより先に右足で触り、ボールは右のサイドネットに転がります。誰かと思って背番号を見れば、いつの間にか左サイドまで飛び出していた右SBアスピリクエタ。ここ一番でミスを見逃さなかったチェルシーに貴重な1点が入りました。

こうなると、受けにまわると真価を発揮するエッシェン、ミケルのセンターMFコンビが輝き始めます。アーセナルはサイドを崩せず、中央でのパスはことごとくカットされ、攻撃の糸口がつかめません。時折モンレアル、カソルラが左からシュートを放ちますが、コースを切られているため、枠に飛ばすことができません。後半もこの流れは変わらず。しびれを切らしたヴェンゲル監督が宮市をエジルに代えた直後に、試合を決める追加点が入ります。左サイドでの攻防から出た短いパスを、右足で決めたのは、ファン・マタ。実はこれが今季初ゴール!アウトにかかったミドルシュートは、ファビアンスキの左手をかすめ、ゴール右に吸い込まれました。

0-2とされた直後にベントナーがジルーに代わり、アーセナルの攻撃陣はベストメンバーとなりますが、連戦の疲れからかエジルはガス欠気味。ジルーもケーヒルとダヴィド・ルイスに自由にさせてもらえず、69分の左足シュート1本のみ。本調子でないカソルラも効果的なパスが出せず、孤軍奮闘のロシツキを尻目に、チェルシーはとにかく安全運転。モウリーニョ監督は終始、冷静です。デブライネをラミレス、エトーをデンバ・バと運動量が減った順番に選手を代え、最後はマタをデビュー戦のカラスにスイッチする余裕まで見せ、チェルシー、完勝。いや、強い。アーセナルは特段どこが悪かった、ということはありません。ただ、してはならないミスが1回、最もミドルシュートがうまい選手にフリーでシュートさせたシーンが1回あっただけ。しかし、これをきっちり決めるのがチェルシーです。以前にも書きましたが、モウリーニョ監督のサッカーの真髄は、やはり「守ってショートカウンター」なのではないかと思います。

そしてオールド・トラフォードでは、チチャリートの2発とフィル・ジョーンズ、ファビオのゴールで、マンチェスター・ユナイテッドが4-0とノーウィッチを下しました。相変わらず、チチャリートの得点率はすごいですね。出場機会が限られているにも関わらず、出れば相当の確率で仕事をして帰ります。相手がプレミアリーグ降格の有力候補だったとはいえ、やっと今季3回めの楽勝です。このゲームでヤヌザイを使ったので、今週の土曜日に行われるプレミアリーグ次節のフラム戦は、香川真司の姿を見られそうですね。スランプにつける最大のクスリはゴールと勝利です。このまま、勢いにのってくれることを期待しましょう(マイケル・エッシェン 写真著作者/Amarhgil)。

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“キャピタルワンカップ速報~宮市奮闘もアーセナルはチェルシーに完敗。マン・ユナイテッドは久々の大楽勝!” への5件のフィードバック

  1. チェルシー より:

    アウェイでの試合ですしもっと苦戦するかと思いましたが意外とすんなり勝てましたね。

    ミケル、エッシェンじゃ組み立てはやっぱり酷かったてすが(^^;

    チェルシーは先に点とれば堅守からカウンターがありますし2点差つければもう安全ですね(^^)

    ユナイテッドも順調に勝ったみたいですしブログの主さんも今日は気分よく一日を過ごせますね(^^)

  2. ウィルシェア より:

    毎日楽しくみています(^^)

    やっぱり選手層の面を考えると負けるのは仕方ないと言えば仕方ないですね。チェルシーはこのメンバーでリーグ戦を戦ってもさほど落ちてる感はないですもんね。

    ジェンキンソンのことを考えると右SBやCBの質の低さがどーしても出てしまいますね(^^;

    ところでキャピタルワンカップってどこで見ることができるんですかねえ?差し支えなければ教えてもらえませんか?お願いします。

  3. makoto より:

    チェルシーさん>
    やっぱりチェルシーの選手層は厚いですね。「点をやらずに最少得点差で勝つ」という狙いで、守備がうまいミケル、エッシェンと飛び道具があるマタ、ダヴィド・ルイスを起用したのだと思いますが、うまくいきましたね。
    マンチェスター・ユナイテッドは、大勝したこともよかったのですが、プレミアリーグのフラム、アーセナル戦やCLに向けて、主力を休ませられたのがよかったと思います。

  4. makoto より:

    ウィルシェアさん>
    必勝のゲームだったことを考えれば、CBメルテザッカーとヴェルマーレン、右SBコシールニーでもよかったかもしれませんね。DFはMFに比べたら消耗度は低いので(エヴラはほとんど休みません)、彼らを全員つぎ込んでも、プレミアリーグ次節のリヴァプール戦での体力的な心配はないと思います。
    キャピタルワンカップをはじめ、TV放映がない試合はこのサッカー動画サイトで観ています。
    http://firstrownow.eu/
    ゲームを選ぶと、リンク(リンク1、リンク2などと表示)を押せば動画視聴できます。動画の調子が悪ければ、別なリンクに乗り換えて、固まらないものを見つけるといいと思います。多分に怪しいサイトですので、変なボタンを押さないようにしてください。バナーは×印を押せば消えますし、ポップアップのページはブラウザで削除すれば大丈夫です。私は数年使ってますが、今のところはウィルスに感染することなく、まあまあ快適にサッカーを愉しめてますが、PCトラブルを起こさないよう慎重に、自己責任でお願いします。

  5. トム より:

    初コメさせていただきます。

    そうそうたる面子の中に宮市がいたので興奮してしまいました!結果はついてこなかったみたいですけど、今シーズン怪我なく頑張ってほしいですね^ ^

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