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キャピタルワンカップ速報~マンチェスター・シティ、トッテナムとも苦しみながらも最後は勝ち抜け!

キャピタルワンカップ4回戦、本日のゲームはニューカッスルVSマンチェスター・シティ、トッテナムVSハル・シティです。トッテナムは、27日にプレミアリーグでハル・シティをソルダードのPK一発で1-0と降したばかり。さすがに、本拠地ホワイト・ハート・レーンで2戦続けての苦戦はないだろうと、ジャイアントキリングの可能性をあきらめて、ニューカッスルに注目。セント・ジェームズ・パークのゲームを腰を据えて観つつ、ときどきノースロンドンを気にするといったフォーメーションです。

マンチェスター・シティのサッカーを観ると思うのは、「チェルシーの選手層の厚さ」です。どちらも「お金持ちクラブ」ですが、チェルシーは二軍仕様でもデブライネ、アスピリクエタ、エッシェン、ミケル、マタ(!)と錚々たる顔ぶれが並び、「世界一の二軍」で戦えるのに対し、マンチェスター・シティのGKパンティリモン、DFレスコット、ボヤタ、MFロドウェル、ハビ・ガルシアはいかにも弱い。やはりまだまだ「金持ちクラブ対決」では年季の入ったチェルシーに軍配が上がります。一方、この日のニューカッスルも思い切ったスタメンで、カバイェとベンアルファがベンチです。さて、この「温存合戦」は、どんな決着を迎えるのでしょうか。

ゲームが始まるといきなりニューカッスルが攻勢に入り、シセが惜しいループシュートを放ちます。不安な立ち上がりをみせたマンチェスター・シティは、10分にヨヴェティッチにアクシデント発生!10分程度の起用に留めたかったはずのネグレドをピッチに送り出さざるをえず、結果この後、110分にわたり彼を走らせることになります。前半は時間帯によって攻守のコントラストがくっきりするシーソーゲーム。ニューカッスルはシセ、アメオビ、ティオテが元気で出足がよく、マンチェスター・シティの中盤を振り回します。最大のチャンスは32分のFK。ペナルティエリア内でフリーになり、右からのシュートチャンスを迎えたシセが、自分でシュートを打てば先制点はホームチームに入ったはずですが、逆サイドにいたアメオビに決めさせてしまい、オフサイドでチャンスをつぶします。40分を過ぎるとペースはマンチェスター・シティに移り、ロドウェルのクロス、ネグレドのボレーシュート、マイカ・リチャーズのドリブルシュートと再三チャンスを作りますが、ニューカッスルは最後の砦を譲りません。

マン・シティのDFラインは、レスコットが読みのよさでピンチを未然に防ぎ、マイカ・リチャーズは運動量で右サイドを制しており、よかったと思います。しかし、ヤヤ・トゥレとダヴィド・シルヴァが不在の中盤がやはりネックでした。ロドウェルは消極的なプレイが多く、ハビ・ガルシアは攻撃を作ることができず、ミルナーも誰かがいいパスを出してうまく使ってあげないと機能しません。後半、温存した主力を先に出してくるのは、どちらでしょうか?

0-0のまま60分が過ぎると、マンチェスター・シティがGKクルルのミスを突き、絶好機を迎えます。右サイドに流れてきたボールを、ゴールキックにしようとしたクルルにヘスス・ナバスが絡んでボールを奪うと、フリーのミルナーにパス。ゴールマウスは無人でしたが、慌てたミルナーがシュートを右上に外します。ここで両者が動きました。マン・シティはロドウェルをダヴィド・シルヴァ。ニューカッスルはアメオビをカバイェです。カバイェが中央に入ったことで、ニューカッスルの攻撃が動くようになりますが、ダヴィド・シルヴァもやはり曲者。彼の組み立てから、77分には左からネグレドがGKと1対1の状況を作りますが、ここはシュートをクルルがブロックして事なきをえます。スコアは0-0から動きません。

そして、82分に両者ともさらにもう1枚。ニューカッスルはドゥメを諦め、ベンアルファ登場。マン・シティは足を痛めたマイカ・リチャーズを下げ、サバレタを投入。しかし、スコアは動きません。ゲームは0-0のまま、延長戦に入りました。

30分のエキストラタイムで勝負を分けたのは、決定力でした。99分、ダヴィド・シルヴァを起点に左サイドを崩したマンチェスター・シティは、グラウンダーをネグレドが冷静に左足で流し込み、待望の先制点!104分には、ゲームからほとんど消えていたジェコが、中央でのダヴィド・シルヴァとミルナーのワンツーから縦に出たボールに抜け出し、GKをかわして2点め。ニューカッスルも112分、ベンアルファが左でフリーになり、決定的なシュートを放ちますが、ゴールライン上にいたレスコットがこれをクリアしてゴールならず。0-2で、マンチェスター・シティがニューカッスルを振り切りました。ホームチームの敗因は、ゴール前での思い切りのなさに尽きるでしょう。好調ロイク・レミーは出せなかったんですかね。ホームで善戦していただけに、勝ちたい試合でしたが、最後は地力の差を見せつけられました。マンチェスター・シティは、得点力のある2枚のトップが活きるも死ぬも、結局、ダヴィド・シルヴァ次第ですね。とはいえ、延長戦になってからは、彼ららしい、いいプレイを見せてくれたと思います。

さて、話は変わってノースロンドンです。このゲームを観ながらトッテナムがハル・シティと延長戦に入ったのを確認し、「これはジャイアント・キリングか!?」と秘かに期待しながら、その後は二元中継を楽しんでおりました。トッテナムは、プレミアリーグに続いてホームで大苦戦です。延長でハル・シティのマクシェーンがCKから勝ち越しゴールを決めたときは相当ワクワクしていたのですが、トッテナムもケーンのゴールで追いつき、2-2でPK戦です。いや、後攻のハル・シティは、PK戦がんばりましたね。アウェイでの大ブーイングのなかで、「負けたら即、終わり」のサドンデスを戦うのは、相当精神的にきついと思います。ハル・シティの先頭キッカーをフリーデルがストップ。トッテナムは不調のラメラがPKすらも外してしまい、5人を終わって4-4。ここからハル・シティは3人が粘り、7-7まで食い下がりますが、9人めが外してベスト8ならず。「破顔一笑」という四字熟語は、この日のヴィラス・ボアス監督のための言葉ではないでしょうか(やっぱりこの人が喜んでる顔を見ると、悔しい)。プレミアリーグ下位クラブ相手になかなか勝ちきれないという課題は未解決ですが、トッテナムも5回戦進出です。

キャピタルワンカップ5回戦のドローが決まったようですので、この後、追ってお知らせしますね。いや、今日も疲れました。これから、1日が長いです(エディン・ジェコ 写真著作者/Matt Boulton)。

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“キャピタルワンカップ速報~マンチェスター・シティ、トッテナムとも苦しみながらも最後は勝ち抜け!” への2件のフィードバック

  1. チェルシー より:

    シティは枚数はありますが、シルバがいないと攻撃が停滞し、コンパニがいないだけでDFラインが不安定ですからね(^^;

    それを考えるとすべてのコンペディションで戦うには誰が抜けてもある程度強いチーム作りが必要ですね。

    スパーズは今季は選手がガラっと変わったので怖いのは来季ですね。

  2. makoto より:

    チェルシーさん>
    そうなんです。私のキャピタルワンカップの優勝予想は、「誰が出ても(あるいは抜けても)戦力が大きく落ちない」という観点でチェルシーです。そして、もう1チーム気になるのが「勢いがあるサウサンプトン」です。ポチェッティーノさんが本気でここを獲りにきたら、優勝というのもあながちおかしな話ではないと思います。

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