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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

あまりに魅力的なチェルシーBチームでしたが…2部のボルトン相手に冷や汗ものの4回戦進出!

さすがに、チャンピオンシップ(2部相当)で21位と降格ゾーンすれすれにいるボルトンに、プレミアリーグ優勝候補最右翼のチェルシーが負けないだろうと観るのをためらったゲームでしたが、チェフやサラー、ナタン・アケなど、チェルシーBチームの面々の魅力に負けて、睡眠時間を犠牲にしてしまいました。泣く子も黙るスタンフォード・ブリッジでのキャピタルワンカップ3回戦です。

この日のチェルシーは、トップにロイク・レミー、両サイドにサラーとシュールレ。レミーの後ろにオスカルが控え、中盤には堅実なミケルに、ウィリアンとダヴィド・ルイスとハドルストーンを足して3で割ったようなナタン・アケ。最終ラインには、今季プレミアリーグにやってきたフェリペ・ルイスや、アケと同じ19歳で期待のCBズマがいます。GKは、チェフ。若手中心のターンオーバーですが、このメンバーでも充分魅力的です。試合が始まると、当然のようにチェルシーペース。シュールレ、フェリペ・ルイス、モハメド・サラーがサイドを駆け上がり、ミケルとアケが中盤を締めるサッカーを観ていると、何だか懐かしい気分になってきます。マケレレやエッシェンがセントラルにいて、ダミアン・ダフ、ジョー・コールらがサイドから直線的に攻めていたモウリーニョ第一次政権を思い出します。

3分、左サイドからの長いFKをシュールレがカーブをかけて狙い、GKロナルガンを慌てさせたのが、攻撃開始の合図。8分と10分には続けてサラーが中央に斬り込み、10分のコースを狙ったシュートはわずかにゴール左。14分にはフェリペ・ルイスのロングクロスをロイク・レミーがヘッド。16分にはシュールレの強烈なFKがバーを叩き、チェルシーはやりたい放題です。20分過ぎまでは、シュートの精度の低さに助けられていたボルトンでしたが、25分、チェルシーがついに先制。CKからロイク・レミーのヘッドのこぼれ球が混戦となり、最後はCBズマがゴール正面でプッシュ。1点リードしたチェルシーは、この後もシュールレやサラーがシュートを連発。ボルトンの健闘は終わり、チェルシーが前半で何点獲るかというゲームになったかと思いました。

ところが31分、フィーニーが右サイドから長いクロスをゴール前に入れると、CBミルズがヘディングでゴール左隅に同点ゴール!名手チェフも触れない見事な弾道です。同点とされると、チェルシーの攻撃は止まり、前半は1-1で終了。これはわかりません。チェルシー同様、2部のクラブとホームで戦っているマンチェスター・シティとトッテナムは、いずれも前半0-0とイーブン。この3チームから、アーセナルやエヴァートンのように姿を消すクラブは出るのでしょうか。残り45分、ジャイアントキリングの期待が高まります

後半は、勝負をつけにきたチェルシーの猛攻で幕開けです。49分、FKをシュールレが右からニアに合わせ、オスカルがヘッドで角度を変えたシーンは、GKのビッグセーブで勝ち越しならず。しかし、ボルトンが同点で喰らいついたのは54分まででした。シュートがCBに当たったところを拾って、ペナルティエリアの外から右足アウトにかけてゴール左隅ぎりぎりを通したのは、オスカル!チェルシーが2-1とすると、この後はまたもチェルシーの時間。シュールレやロイク・レミーのシュートに3点めの予感が漂い、今度こそボルトンのチャレンジは終わりを告げたかに思われたのですが…。

ボルトンは、最後まで諦めませんでした。80分にシュールレの左足シュートが右ポストを叩くと、ここからアウェイチームがプレミアリーグのクラブもびっくりの迫力でチェルシーを追いつめます。84分、途中出場のイ・チョンヨンが左からミドル。87分には4分前に入ったばかりのメイソンが、ペナルティエリア右端からわずかに左に外れる強烈なシュート。ボルトンのサイド攻撃に、ケーヒルとチェフが何度も体を投げ出します。モウリーニョ監督は眉をひそめたまま、表情が動きません。最後の最後まで、ボルトンは必死の放り込みでチェルシーを苦しめましたが、シュートは打たせてもらえず。スタンフォード・ブリッジのゲームとは思えない冷や汗ものの最少得点差で、チェルシーが4回戦進出を決めました。

サラーやアケはいい選手だと思いますが、やはりオスカル、シュールレはモノが違います。チェルシーの若手選手たちのレギュラーへの道のりは、まだまだ険しそうですね。そういえば、他会場は…と見てみると、マンチェスター・シティは7点、トッテナムは3点とゴールラッシュで、プレミアリーグ上位勢ではこの試合がいちばんわからなかったようです。…結局、最後まで観てしまいました。日々、充分な睡眠を確保して生活したい方には、ゲームが多いイングランドサッカーはお勧めしかねます。これを最後まで読むような方には、余計なお世話かもしれませんが。

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