サコ負傷、ミニョレのビッグセーブ…危なかったリヴァプール、辛勝でFAカップ4強進出!
5分、ヘンダーソンの縦の浮き球にスタリッジとスターリングが飛び込み、リバウンドをジョー・アレンが狙ったのがレッズ最初のチャンス。16分にはスタリッジのヒールでの落としを受けたヘンダーソンが前線に飛び出し、スターリングを走らせるラストパスを出すものの、GKイーストウッドに阻まれます。19分のスタリッジの左足ミドルは、これもGKがセーブ。圧倒的に攻める時間が長いリヴァプールは、ペースをつかんでいるこの時間帯に先制点がほしいところです。
27分、左からのクロスにブラックバーンのローデスがフリーでヘディングシュート。マークが空いたのは、サコが足を痛めて走れなくなったからでした。ロジャース監督は急遽、コロ・トゥレ投入を余儀なくされ、ベンチにCBはいなくなります。サコがいたときは、守備のときには3人が最終ラインに並び、攻める際にはグレン・ジョンソンとアルベルト・モレノが両翼に開いて中が2枚になる「3&4併用」のようだったレッズの布陣は、完全に4バックとなりました。アンカーのルーカスの存在が中央に落ち着きをもたらしている一方で、サイド攻撃時の中の人数が足りず、クロスはブラックバーンDF陣にはね返されます。31分、グレン・ジョンソンが自らのクロスのクリアを狙うもののGKがキャッチ。36分、CKのこぼれ球を狙ったコウチーニョのシュートもイーストウッドを破れません。前半は0-0。ブラックバーンのチャンスは、13分にサコの判断ミスを突いてボールを奪ったコンウェイのシュートぐらい。リヴァプ―ルが先にゴールを奪えば、ホームチームは一気に苦しくなるはずです。
後半開始直後、ブラックバーンが2発のビッグチャンス。ケアニーの左からのミドルシュートはミニョレが横っ飛びで弾き、CKに合わせたマーシャルの右隅へのヘッドもミニョレが体を伸ばして左手で触ります。相手の攻勢をしのいだレッズはすかさず反撃。49分、スタリッジとのパス交換からジョー・アレンが左を抜け、中のヘンダーソンに打たせようとするものの、DFの壁にシュートまでいけません。シュートが枠にいくようになったブラックバーンと、シュートまでいけないリヴァプール。残り30分を切ってもスコアは動きません。64分、ボイヤー監督が勝負に出ます。アンフィールドでシュクルテルに絡んで物議を醸したストライカー、ゲステデ投入。負傷明けのフランス人FWとローデスの2トップは、90分で決着をつけたいというメッセージでしょう。
しかし70分、試合を動かしたのはリヴァプール。決めたのは、今季チームを牽引してきたこの2人でした。ショートコーナーからヘンダーソンとのワンツーで右サイドを破ったのはコウチーニョ。強烈なクロスへのシュートがサイドネットに突き刺さり、アウェイサポーターの大歓声がイーウッド・パークを支配します。76分、スターリングの浮き球を持ち込んでGKと1対1となったスタリッジのチップキックはゴールの上。86分、スタリッジと代わったばかりのリッキー・リー・ランバートが右FKに走り込み、ファーサイドからポストをかすめるヘディングシュートを放ちます。最後まで粘ったブラックバーンでしたが、ラストパスがFWに届かず。終了30秒前のCKにGKイーストウッドが上がり、ストライカーのような振り向きざまの見事なシュートを披露しますが、コースが正面でミニョレがキャッチ。0-1、最少得点差ながらリヴァプールが勝利し、アストン・ヴィラとの準決勝に進みました。
ピッチにいた選手と同じくらいこの結果を喜んでいるのは、ウェンブリーでの決勝に出たいスティーブン・ジェラードと、プレミアリーグ7位でもヨーロッパリーグ出場権を得られる望みがつながったサウサンプトンのロナルド・クーマン監督ではないでしょうか。辛くも勝ったレッズにとっては、90分で勝ち切ったことが唯一にして最大の収穫。いよいよ次戦はウェンブリー。FAカップ優勝という最高のプレゼントでジェラードを送り出すフィナーレまで、あと2つです。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
更新ご苦労様です。
相変わらずレッズのゲームは観ていて疲れますね(苦笑)
リーグ戦のダメージなのか前半はボールは支配はするが、最後まで持っていけない状況が続き嫌な感じがしました。
FA Cupでチームの危機を救っているコウチーニョが決めてくれました。嬉しい限りです。
最後のイーストウッドのシュートはヒヤリとさせられました。CBの枚数が少ない中でサコの怪我の状況が心配ですが、勝利したことは大きいですね。
準決勝からウェンブリーでのゲーム。カップ獲得まであと2つ期待します。
Mackiさん>
今日は、勝ったことが大きいですね。コウチーニョ、タッチも判断も完璧でした。
ジェラードの最後の試合が決勝だととても素晴らしいですね!誕生日も同じ日とくれば尚更運命的なものすら感じます。
グーナーの私としては恐怖しております(笑)
ガナユさん>
いやー、今のガナーズは相当強いので、中立地のウェンブリーならレッズには負けないのではないでしょうか。