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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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順当だったキャピタルワンカップ。マン・シティ、エヴァートン、ストークがベスト4進出!

アウェイゲームだったエヴァートンは、ミドルスブラに0-2とクリーンシートの勝利。ストークはホームで同じく2-0とシェフィールド・ウエンズデーに完勝。マンチェスター・シティは、残り10分まで1-0と難しい試合だったものの、最後にゴールラッシュを決めてハル・シティに4-1圧勝。キャピタルワンカップ準々決勝初日は、プレミアリーグ勢とチャンピオンシップが対決する3試合でしたが、すべてプレミアリーグ勢の勝利という結果に終わり、ジャイアントキリングはありませんでした。

ダヴィド・シルヴァがスタメンに復帰し、デブライネ、ヘスス・ナバスと2列めを形成する豪華布陣でハル・シティと戦ったマンチェスター・シティは、12分にあっさり先制ゴールを奪います。デブライネが左足で放ったミドルシュートがポストを叩くと、こぼれ球に反応したのはボニー・ウィルフリード。相手のミスを突いて拾ったボールをすかさず前に預けたフェルナンジーニョ、迷わず左足を振り抜いたデブライネ、リバウンドをダイレクトでゴールに突き刺したボニーと、全員の判断スピードの速さが引き出したゴールシーンでした。ペジェグリーニ監督としては、早々にセーフティを築いてデブライネやヘスス・ナバスを休ませ、マヌエル・ガルシア、イヘアナチョのプレイを見たいところでしたが、プレミアリーグ優勝の大本命は、ここから70分弱の時間を1-0のまま過ごすことになります。

18分、ハル・シティのヘイデンが放った強烈なミドルはカバジェロの正面。直後にダヴィド・シルヴァの素晴らしいパスからスピードでDFを振り切って右に抜けたデルフは、慌ててシュートを打たずに中に入ってくる選手を使ったほうがよかったでしょう。マンチェスター・シティに入ってからのボニーは堅実なプレイをしようとしているのか荒々しさが消え、フリーのシュートをGKの正面に打ったり、デブライネのミドルのこぼれ球を雑なトラップで逃したりしています。60分、デブライネ、デルフ、ダヴィド・シルヴァとテンポのいいパスワークからダヴィド・シルヴァがクロスを上げたシーンは決定機でしたが、ヘスス・ナバスのシュートは左にアウト。モヤモヤする展開を勝利に近づけたのは、71分に投入されたイヘアナチョでした。

80分、ダヴィド・シルヴァからキレのいいデルフにつながったボールは、左サイドを走るスターリングへ。この日は途中出場だったサイドアタッカーが中央に柔らかく折り返すと、2人のマークをものともしなかったイヘアナチョが、ブルースとマグワイアの間から足を出してプッシュしました。憑きものが落ちるとはまさにこのこと。2分後、ヘディングのバックパスをインターセプトしたデブライネが左足でプッシュして3-0とすると、87分にはまたもデブライネが文句なしの直接FKを叩き込み、4-0。この試合の収穫は、ダヴィド・シルヴァがワールドクラスであることをあらためて確認できたことと、デルフが素晴らしい運動量で攻守に機能してくれたことでしょう。最後にロバートソンに1点を返されたものの、次のプレミアリーグのストーク戦を気分よく戦えそうな着地です。

そのストークは、開始13分にクラウチがハムストリングを痛めてホセルに代わるアクシデント。攻めては連携がぎくしゃくでミドルや個人の突破中心、カウンターで2対1のチャンスを創られるなど守備も不安な「今季のストーク」でしたが、30分に右から高く上がったセンタリングの落ち際を、左足でクロスに打ったアフェライのボレーはお見事。75分には、ハーフタイムにグレン・ジョンソンと代わったバーズリーが、直接FKを左ポストに当ててぶち込むなど、2つのゴールは豪快でした。パスワークや守備組織のクオリティはまだまだなチームではあるものの、週末のプレミアリーグはブリタニアです。キャピタルワンカップベスト4進出の余勢をかって、マン・シティを苦しめていただければと思います。

いちばん危なげなかったのは、唯一のアウェイ勝利だったエヴァートンでしょう。いや、何といったらいいのか、普段エヴァートンに縁のない方には、背筋がゾクゾクするこの試合のデウロフェウのドリブルを、ぜひ観ていただければと思います。20分に中央で2人をかわして左隅に流し込んだ先制点には、実況が「スーパーゴール」と絶叫。28分にまたぎフェイントからアモレビエタを抜いてルカクにヘッドを決めさせたクロスも完璧で、エヴァートンは前半で試合を決めました。70分にストゥアニにフリーのヘッドを許したシーンは決定的だったものの、他のピンチは最終ラインとギャレス・バリー、GKジョエルが落ち着いており、彼らは完勝といっていいでしょう。

エヴァートンが準決勝進出を決めたので、今夜試合があるリヴァプールがセインツに勝てば、キャピタルワンカップでマージーサイドダービーが実現するかもしれません。クロップ監督とロベルト・マルティネス監督の若い指揮官対決が楽しみです。準決勝といわず、3月のウェンブリーで観たい気もしますが、マンチェスター・シティが残ってますからね…。優勝候補、欧州の椅子を狙うチーム、伏兵とキャラが立ったチームが揃ったキャピタルワンカップ。セミファイナルは盛り上がりそうです。

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“順当だったキャピタルワンカップ。マン・シティ、エヴァートン、ストークがベスト4進出!” への5件のフィードバック

  1. シティふぁん より:

    ハルシティは結構ボールを繋いでて驚きました
    2部で首位なのも頷けますね
    結果こそ点差がありましたが内容はそんなに差はなかったと思います
    準決勝の残ったチームが全てプレミアのチームで
    どこと当たっても面白そうですね

  2. makoto より:

    シティふぁんさん>
    エヴァートンとマン・シティになりましたね。ホーム&アウェイだけにマン・シティ有利だと思いますが…。楽しみです。

  3. シティズン より:

    1月にエバートンと三回もやることになりましたね
    さすがにちょっと飽きてしまうかもw

  4. makoto より:

    シティズンさん>
    確かに。準決勝も一発勝負でいいのに、と思ったりします。エヴァートンと3回になったから、とはまたちょっと別角度の理由ではありますが。

  5. 陶器見習い より:

    ここまで来たらストークにタイトルとって欲しいです!

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